在学生の声

4,000名超の文学部生、一人ひとりがオンリーワンの活動を行っています。その活動の一端を紹介します。

2019

日本史研究学域

「日本史」の学びを“深める”楽しさを、子どもたちに伝えたい

須永 みはる さん
考古学・文化遺産専攻 3回生

京都府立桂高校/京都府

小学生の頃、戦争の歴史を学び、なぜ戦争が起こってしまったのか、当時の人々がどのような生活を送り、何を考えて生きていたのかについて興味を持ちました。それが日本史を学びたいと思うようになったきっかけです。大学を決める時も、歴史ある京都で日本史と向き合いたいという気持ちがあり、立命館大学に進学を決めました。

入学後は高校時代の授業とのギャップに戸惑うこともありました。1回生の時に受講した大田壮一郎先生の授業では、室町幕府について学びました。高校までは、室町時代は影が薄い印象を持っていましたが、講義の中で様々な角度から室町時代について研究が行われていること、また、当時の幕府が非常に大きな力を持っていたことを知り、その印象は覆されました。表面的な知識だけではなく、歴史には多様な見方があること、史実を論理的に紐解くことで、自分自身の視野が拡がっていくことの面白さを実感しました。

今は3回生となり、弥生・古墳時代について研究する専門演習(ゼミ)に所属しています。1回生の時に訪問した京都国立博物館の国宝展で、火炎土器の美しさに魅せられてしまい、当時の人々の考え方や生活、文化について研究したいと強く思うようになりました。今後は、弥生時代の男女や結婚・儀式などをテーマに研究する予定です。

課外活動では「立命スポーツ編集局」という団体に所属し、体育会の選手の活躍を記事にしています。その選手のモチベーションや逆境を乗り越えたエピソードを聞くことで、その人や競技を身近に感じることができ、日々刺激を受けています。その人の持つ背景を知りたい、という気持ちは日本史研究への思いと共通しているかもしれません。

将来は、中学校の社会の先生を目指しています。中学校を訪問した際に、生徒一人ひとりに寄り添って、良いクラスを作り上げている先生の様子を見て、その思いが強くなりました。人について、歴史について、“深める”ことの楽しさを子どもたちに伝えていければと思っています。

立命スポーツ編集局の活動でインタビュー取材をしているところ

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