在学生の声

4,000名超の文学部生、一人ひとりがオンリーワンの活動を行っています。その活動の一端を紹介します。

2026

国際文化学域

学びをもとに妖怪イベントを企画・運営。知られざる価値を見つけ出す人になりたい。

安野 幹人 さん
英米文学専攻 4回生

群馬県立太田東高等学校/群馬県

文学、歴史、文化芸術、思想など、自分の関心に沿って自由に学びを深められることに加え、歴史の舞台である京都で、実際の街や人との関わりながら学べる環境に惹かれて立命館大学文学部を選びました。

授業内容は期待以上でした。例えば「英書講読」の授業では、一人で読んでいては気づけない宗教的な背景や、プロテスタントとカトリックの違いなどを学べたことが面白く、深い議論にもつながりました。日本語や日本文化の中にいては出会えない物事のとらえ方、価値観、表現に興味を持ち、異なる言語で書かれた作品を読むことで自分の考え方を広げたいと思ったのが、英米文学専攻を選んだ理由です。

卒業論文のテーマは、ラフカディオ・ハーンの『怪談』です。ハーンが聞いた日本各地の民話や伝説をもとに自身が創作した再話文学で、ハーンが日本の文化や思想をどのように英語に訳したのかについて、歴史好きとしても高い関心を持って取り組んでいます。

所属している竹村ゼミでの先輩を送る会の様子

課外活動では、二つのボランティアガイド団体に所属しています。代表を務める「立命館大学神社仏閣ボランティアガイド」では、世界遺産の仁和寺と北野天満宮で研修を受け、教科書には載らない内容も含めて案内しています。外国人ガイドサークルの「Good Samaritan Club」では、外国人観光客の希望に沿ったプラン作成や店の予約も行っています。日本の文化を伝えて感動してもらえた時、美味しいものを食べて満足してもらえた時などに喜びを感じます。

嵐山で外国人観光客に道案内している様子。

「京都の魅力を一人でも多くの人に伝えたい」との思いから、仲間と共に観光ガイドと観光イベントの会社「合同会社Hisren Kyoto」を立ち上げました。手がけた事業の一つが、大好きな仁和寺で夜間に行う妖怪イベントの企画・運営です。前例のない夜間の妖怪イベントでしたが、妖怪の歴史的・文化的意義や仁和寺の魅力を広く伝えたいという思いを何度もお寺に足を運んでお伝えし、ご僧侶の方々の全面的なご協力をいただけることになりました。2日間で過去最高となる約2,000人が仁和寺を訪れ、次回開催も決まりました。ラフカディオ・ハーンや怪談についての学びを、多くの人が楽しめる体験として形にできたことは大きな経験になりました。

今、京都では一部エリアへの観光客の集中が問題となっており、観光客を他のエリアに誘導することは、京都全体の好循環にもつながると考えています。立命館大学の周辺にも、仁和寺をはじめ魅力あるお寺がたくさんあります。社名の「Hisren(秘す蓮)」には、まだ知られていない場所に光を当て、美しい蓮の花を咲かせたいという思いを込めました。観光地だけではなく、商品、人の思いや活動など、世の中の知られざる価値や魅力を見つけ出して新しい形で伝え、社会に前向きなきっかけを生み出せる人になりたいです。卒業後は新規事業のコンサルティング会社に就職しますが、勤務形態がフルリモートで副業も認められているので、事業は継続したいと考えています。

文学部で、物事の表面だけでなく、その背景にある意味や物語を読み取る力の大切さを学びました。AIの時代だからこそ、人間にしか備わっていないこの力はますます必要になると感じています。

仁和寺春の妖怪宵遊び2026の様子

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