教員コラム
文学部には100名を超える教員が在籍しています。一人ひとりのリアルな教育・研究活動を紹介します。
言語コミュニケーション学域においてユニークな授業の一つに「共生コミュニケーション演習」(2019年度カリキュラムまでは「異文化間コミュニケーション演習」の名称で開講)があります。本学域の学生と留学生の半数ずつで構成され、一緒にグループ活動に取り組みます。2018年度は「立命館大学、または京都市に取り入れるユニバーサルデザインを考える」というテーマでプロジェクト活動を行いました。アジアからヨーロッパや北米まで留学生の国籍や文化は多様です。そうした学生同士がコミュニケーションを取りながら、障がいのある人や外国人を特別扱いするのではなく、誰もがより便利に快適に過ごすためにはキャンパスや街をどうしたらいいのか、様々な視点から具体的な提案を考えます。
異文化間コミュニケーション演習の授業で発表する学生たち
どうしたら国や地域、価値観、言語の違いを越えて理解し合えるのか
どうしたら国や地域、価値観、言語などの違いを越えてコミュニケーションを取り、互いに歩み寄ることができるのか。実際に体験することでその難しさや楽しさ、理解し合えた時のうれしさも実感することができます。こうした経験は、多様な個性を持ったさまざまな人と出会った時はもちろん、自分の想像を超える考えに直面した時にも、前向きに捉え、力強く乗り越えていく力になります。
私は日本語教育や異文化間コミュニケーションを専門に研究しています。言語知識や技能を得るだけでなく、相手の文化や社会的な背景を理解しなければ、お互いを尊重した人間関係や社会を築くことはできません。表面的な交流ではなく、多文化の人々が共生できるコミュニティの形成を目標に研究を進めています。
英語力を身につけるだけという従来のグローバル教育とは一線を画し、日本語教育や異文化間コミュニケーションという視点から日本にいる外国人とコミュニケーションを取り、より良い多文化社会を創る力を身につけられるのが言語コミュニケーション学域の特長です。
PERSONAL
北出 慶子
- 専門領域:
- 日本語教育、異文化間コミュニケーション
- オフの横顔:
- 中学時代の熱血体育会系からの反動もあり、高校時代はロックバンドに熱中。楽器はギター。ショートパンツにラバーソールを履いて複数のバンドをかけ持ちし、ブルーハーツやオリジナル曲を演奏。