新型コロナウイルス感染症の拡大が続き、厳しい経済状況が続く中、立命館大学では学生のみなさんが安心して学業を継続できるよう、昨年度に引き続き2021年度も「立命館大学緊急学生支援金」の募集を行い、8月31日(火)に支給しました。

 本支援金は、校友のみなさまをはじめ、学園関係者のみなさま、教職員からのご芳志を活用させていただきました。ご支援くださいましたみなさまへ心より感謝申し上げます。
 支給状況や受給した学生の声について、ご報告いたします。
 今後も、学生一人ひとりが安心して学びを継続できるよう、教職員一同、全力を尽くしてまいります。

<制度概要>
(1)支援金額:3万円
(2)対  象:資格・要件を満たす学生・大学院生
※詳細は、「2021年度立命館大学緊急学生支援金」の制度概要をご参照ください。

<支給実績>
総支給人数:2,491名(内訳:国内学生2,155名、国際学生336名)
総支給金額:74,730,000 円 ※8月31日(火)に振込済み

<受給学生の声>

食マネジメント学部 1回生
 新型コロナウイルスの影響により、観光業を営んでいる実家の収入が減少しました。そのような中でも私は高校生の頃から興味のあった食に対して更に学びを深めたいと思い、2021年4月に食マネジメント学部に入学しました。今回いただいた支援金を利用して、正課のみならず課外の活動でも学びを深めたいと考えています。具体的には農家の方のお話を伺うなど、荒廃農地や食品ロス問題について、インターネット上に掲載されている情報だけでなく、現場に行き自分の目で見て学びたいと考えています。自分の得たリアルな情報を多くの人に発信できるようになりたいという目標の下、今後活動していき、自分自身を成長させ、社会に貢献できるように頑張っていきます。
情報理工学部 3回生
I appreciate that I was selected as a recipient of Emergency Student Support Fund. This support fund will financially support me, especially in this pandemic situation of COVID-19. I had to quit the part-time job after COVID-19, since the store that I was working is closed. I tried to search for other part-time jobs afterwards, but there were not many places that are looking for a foreign staff nowadays. As I will start my graduation research from next semester, I will spend more time on preparing the graduation research during the summer vacation. Thus, I will be able to use this support fund and focus on my study rather than finding part-time job. Moreover, this support fund will be used for purchasing Japanese books and JLPT registration fee. As I can study more efficiently and take JLPT test, it will be helpful for my future career in Japan as well. I would like to thank you again for the Emergency Student Support Fund. I hope that one day I will be able to contribute to Ritsumeikan University.
(日本語訳)緊急学生支援金の対象者に選ばれたことを感謝いたします。この支援金が、特に新型コロナウイルス禍において、私を経済的に支えてくれました。私がアルバイトをしていた店が閉店してしまったこともあり、アルバイトをやめなければいけませんでした。その後、他のアルバイトを探しましたが、外国人スタッフを募集しているところはありませんでした。来学期から、卒業研究を控えていることもあり、夏期休暇の間に卒業研究の準備にもっと時間をかけようと考えています。
 本支援金のおかげで、アルバイト探しではなく勉強に集中することができます。また、本支援金は日本語の図書の購入やJLPT(日本語能力試験)の受験料に使いたいと考えています。より効率的に勉強してJLPTを受けることができるので、今後の日本でのキャリア形成にも役立つと思っています。緊急学生支援金に改めて感謝申し上げます。いつの日か立命館大学に貢献できることを願っています。
理工学部 4回生
 昨年の緊急事態宣言発令後からアルバイトが徐々に減り、何カ月も収入がない日々が続きました。なんとかしなくてはという思いで新しいアルバイトを始めました。しかし、今年になって緊急事態宣言が再発令されたため、アルバイト先の営業時間が削られてしまい、インターンシップなどがある中、貯金でやり繰りする生活が続きました。これから卒業研究のために研究費が必要になってくる中、現在の生活に経済的に大きな不安を感じ、このままでは研究を諦めなければならないのではないかという覚悟をしていました。
 そのような中、緊急学生支援金の実施を知り、必死の思いで申請させていただきました。私たち学生に対してこのような経済的支援をしていただいたことに感謝の思いでいっぱいです。支援していただいたからには、卒業研究にもより一層力を入れて、アフターコロナでの暮らし方にもつなげていけるような研究に真摯に取り組んでいきたいと考えています。
情報理工学研究科 博士課程前期課程2回生
 新型コロナウイルス禍で、飲食店でアルバイトをする私だけでなく、宿泊業で仕事をする母の収入も大きく減少してしまいました。そのため、仕送りも一時期はゼロになってしまい、下宿している私は、少ないアルバイトの収入と、これまで貯めた少ない貯金での生活を強いられていました。そのような中、今回の緊急学生支援金の存在を知り、申請し、採用していただきました。
 今回、立命館大学関係者のみなさま、校友のみなさま、教職員の方々に支援していただけたおかげで、少ないアルバイトの収入でも、極度の節約を強いられることなく生活することができそうです。今後もこれまで尽力してきた研究活動に努め、技術の発展に貢献していくだけでなく、これから卒業研究に取り組む研究室の後輩の指導など、より一層力を入れて取り組んでまいります。

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