2022年12月8日(木)~21日(水) にかけて開催された「第76回滋賀県美術展覧会」にて、渡部七波さん(理工学部1回生)が、平面の部で入選を果たしました。

 本展覧会は、「滋賀県芸術文化祭」の主催事業として毎年開催され、滋賀県民を対象に日頃の創作活動の成果を発表し、芸術鑑賞の場を身近に提供することを目的とした展覧会です。今年度は、計467点の応募のなかから選ばれた入選・入賞作品が展示されました。

 今回、入選した作品「月日はゆるやかに」は、渡部さんが所属する学生団体「Clown」の活動でお世話になっている製材所の風景を描いた作品です。

※学生団体「Clown」:理工学部建築都市デザイン学科の学生が所属し、「ツリーハウスで地域のつながりを生み出す」ことを目指して、オリジナルのツリーハウスを制作する団体。2014年からツリーハウスの制作を始め、滋賀県産のスギやヒノキの原木を用いた木材を使用し、設計や資材調達、組み立てなどを手掛けています。

 渡部さんは、2022年の夏にツリーハウスの設計の打ち合わせで製材所を訪れた際に、製材所に射し込む陽光や作業をしている社長の姿の美しさ、木材を切断する機械の迫力に惹かれたことから、絵画の制作を開始。渡部さんは、「太陽光が射し込むなかで、社長が丸太を切断する風景を見たときに、製材所の空間や丸太に流れている時間そのものも分断しているように感じたことから時間をテーマに設定しました」と背景を語りました。

 制作過程では、美術部で培った経験と理工学部での学びを生かし、作業をしている社長と機材との間の空間や、床部分のコンクリートの質感を細かく再現することにこだわりました。

 渡部さんは、「製材所の方々や制作過程で協力いただいた方々には、普段から本当にお世話になっています。私は設計担当部門に所属していることから、制作過程で最も早くツリーハウスに関わるので、地域の皆さんに安心して楽しんでもらえるよう、しっかりしたツリーハウスを作ることができるように頑張っていきたいです」と感謝の思いを語りました。

製材所の様子
制作過程

関連情報

NEXT

2023.02.14 TOPICS

「STEM ConnectHER」日本初イベント、STEM x GenderサミットをOICで開催

ページトップへ