「STEM ConnectHER」日本初イベント、STEM x GenderサミットをOICで開催
1月24日(火)立命館大学 大阪いばらきキャンパス(OIC)にて、アジア財団が提供するSTEM領域女性のためのネットワーキング・プラットフォーム「STEM ConnectHER」の日本初イベント、STEM×Genderサミットが開催されました。
本学が協賛契約を締結した、2025年日本国際博覧会のテーマ事業プロデューサー・中島さち子氏が代表を務める株式会社steAm主催によるSTEM×Genderサミット「Playfulに生きるキャリアとネットワーキング」が、STEM領域の女性のキャリア、ネットワーキングをテーマに開催されました。
会の進行役を務めたのは中島さち子氏。中島氏自身も、東京大学理学部数学科を卒業し、国際数学オリンピック日本人女性初の金メダリストという肩書をもつ、まさにSTEM領域女性を代表するひとり。その中島氏自らがモデレーターを務め、STEM領域やジェンダーイノベーションで活躍する方々をパネリストに迎え、幅広く議論を展開しました。
冒頭の中島氏の開幕の挨拶では、経済協力開発機構(OECD)の調査結果では、高等教育機関に入学した学生のうち、理系分野に占める女性の割合は比較可能なOECD加盟国36カ国の中で日本が最も低いという結果や、数学分野における博士号取得者の女性比率の低さなど日本のSTEM領域女性の実情についても語られ、アジア財団を代表して今田克司氏よりアジア財団とsteAmが協働で手がけている「STEM ConnectHER」の取り組みについて説明がなされました。
パネラー陣を紹介した後、中島氏から次のような質問が投げかけられます。 「自身のキャリアにおけるジェンダーの課題は?」 「キャリアを築いていくうえで、ジェンダーによる課題の乗り越え方は?」 「これからの社会において、こんな風になったらいいな、と思うことは?」…etc.。 視聴者もリアルタイムアンケートでどんどん参加して発言。登壇者からも、自身の経験に基づき、「産後うつ」や「ロールモデルがいない」といった問題について積極的にコメント。「女性視点での研究は価値が理解されづらい」「ジェンダーマイノリティは対外発信の仕事などが集中的に降ってきて、肝心の仕事や研究で評価されづらいことがある」などのほか、本学学生の飯塚氏からは「企業の人気度とジェンダーに対する取り組み方には相関が余りないと聞いた。学生側が企業を選ぶ際の意識変革も必要なのではないか」といった学生当事者としての発言に、パネリストらが感心する場面も見られました。
株式会社steAm主催によるSTEM×Gender サミットは、今後も継続的に開催される予定です。STEM領域女性のコミュニティづくり、そして活躍の場を拡大するために、本学も引き続き協力して参ります。今後もご注目ください。