2025年7月25日(金)、立命館大学衣笠キャンパス・末川記念会館 松本記念ホール陪審法廷にて、「立命館附属高校模擬裁判交流戦」が開催されました。

 本企画は、附属校の高校生が模擬裁判を通じて法曹分野への理解と関心を深めることを目的としており、立命館高等学校、立命館宇治高等学校、立命館守山高等学校の3校による共催で、立命館大学エクステンションセンターが協力しています。各校ともに、8月2日(土)に開催される日本弁護士連合会主催の高校生模擬裁判選手権(関西大会)への出場が決まっており、本企画は選手権に向けて実践経験を積む場としても位置付けられています。

 各校から選抜された有志生徒約20名が参加し、生徒たちは事前に与えられた刑事事件のケースをもとに、弁護側・検察側に分かれて審理を行い、証拠の整理や主張の構築、尋問の準備などを協力して進めました。

 当日は、立命館大学法務研究科の渕野貴生 教授(刑事訴訟法)および法学部の安達光治 教授(刑法)が審査員を務め、模擬裁判終了後には講評を行いました。また、立命館大学出身の弁護士3名がアドバイザーとして参加し、役割演技や助言を通じて生徒の理解を支援しました。被告人役を務めた岡本雄資 弁護士(グラス・オランジュ法律事務所)、証人役の中山貴統 弁護士(中京法律事務所)、裁判官役の森田一成 弁護士(Anchi株式会社)らが、実務経験を生かした指導を行いました。

 参加した生徒からは「実際の法廷設備を使って裁判を体験できたことで、法曹への関心が高まった」、「他校の生徒と協力して議論を進めることが刺激になった」、「さまざまな角度からの新たな視点を得ることができた」といった声が寄せられました。

 立命館大学では、今後も附属校との連携を通じて、法学分野への探究心を育てる教育活動を推進してまいります。

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