12月立命館土曜講座&特別講演会を開催
テーマ:「白川静記念東洋文字文化研究所 創立二十周年記念」
12月の土曜講座は、白川静記念東洋文字文化研究所の創立二十周年を記念し、白川研の貴重資料『飯尾宗祇画像』の紹介と白川静博士の業績、世界遺産『殷墟』と漢字の魅力を紹介する特別企画を実施しました。いずれも会場とオンラインのハイブリッド形式で開催しました。
立命館土曜講座 12月13日(土)
講演:「白川研の貴重資料―『飯尾宗祇画像』の紹介―」
講師:川崎佐知子教授(立命館大学文学部)
(会場参加:19名、オンライン参加:35名)
室町後期の連歌師・古典学者である飯尾宗祇の肖像資料を中心に、白川研が所蔵する貴重な資料を紹介しました。宗祇の生涯や弟子・宗長の記録から読み取れるエピソードなど、歴史資料の魅力をわかりやすく解説しました。
立命館土曜講座 12月20日(土)
座談会:「白川靜博士の思い出」
登壇者:津崎史氏、中森健二氏、芳村弘道教授(立命館大学衣笠総合研究機構)、萩原正樹教授(立命館大学文学部)
(会場参加:48名、オンライン参加:44名)
白川先生の講演映像や卒業証書、教員免許状などの写真を交えながら、知られざるエピソードを紹介しました。
白川先生は「好奇心と疑問を持ち続けることが大切」と語り、囲碁など多趣味で、120歳までの計画を立てるほど探究心旺盛な人物でした。また、読者に影響を与えた著作についても語られました。
特別講演会 12月20日(土)
「世界遺産『殷墟』―漢字と中国思想の歴史―」
講師:湯浅邦弘教授(立命館大学衣笠総合研究機構)
(会場参加:25名、オンライン参加:25名)
甲骨文字の発見から漢字の成立、中国思想の誕生と展開まで、写真を交えながら解説。世界遺産「殷墟」の歴史的意義を深く学ぶ機会となりました。
また手書きから印刷へと「ツールが変わると思考が変わる」という指摘、孔子の神格化の過程についても興味深い分析がありました。
展示会
「白川先生ゆかりの品々、古代文字資料の展示」
末川記念会館にて、白川静先生に関する資料やゆかりの品々を展示しました。
講演後には、多くの来場者が展示を訪れ、白川先生の研究や歩みに触れる機会となりました。



