「経済学特殊講義Ⅱ 映像制作を通じて考えるキャリアデザイン演習(読売TV協定科目)」最終発表会
”出会い”があるまち草津~草津市をPRする映像ドキュメンタリー~
「経済学特殊講義Ⅱ 映像制作を通じて考えるキャリアデザイン演習(読売TV協定科目)」の最終講義が1月19日(木)に実施されました。
本演習は、讀賣テレビ放送株式会社および株式会社エイデックの協力を得て、学生が映像ドキュメンタリーを制作することを通じ、「生きる力」に関連する諸能力を涵養しつつ、現在をどう過ごし、将来をいかに生きるかといったキャリアデザインを形成することを目的として開講されました。今年度は題材としてBKCの最も身近な地域である草津市を取り上げ、「”出会い”があるまち草津」をコンセプトに映像ドキュメンタリーを制作しました。
演習を通じて、放送関係者の方々には映像制作にかかる技術的なご指導をいただき、草津市役所の職員課、企画調整課の方々には草津市について知るためにご講演やアドバイス、取材のご協力等をいただきながら、グループ毎に授業の合間にも調査・制作を進めてきました。各グループの映像テーマは以下の通りです。
・クリスマスブーツ~子どもの夢を入れて~
・障がい者福祉施設(すまいる)での出会い
・草津宿の魅力とは?
・旧草津川~時の流れと共に~
各グループ上映後、株式会社エイデックの方々からは、構成やテーマ、制作者側の主張等についての専門的な視点から、草津市役所の方々からは映像の題材や内容等について行政の視点からそれぞれコメントをいただきました。
学生たちからは、「取材に行くと自分たちの想定とは異なる回答で、伝えたいことを映像としてまとめることに苦労した」「グループで取り組むことで個々の力を発揮してまとめあげることができた」といったことが述べられました。
協同して創り上げた作品
最後に全体を通して講評いただいた皆様より「社会に出るとどこか保守的になりがちだが、今回のように多用な視点を持つことが将来役にたつ」「BKCの学生に草津市について知ってもらえたことがまずは良かった」「難しいことを成し遂げるという大きな経験をすることができる良い講義であった」「手探りの中、グループで議論をしたり、その結果良いものが撮れたといった満足感を得られたことが、今後活かされるのではないか」といったコメントをいただきました。
演習担当の中村健教授からは「言葉ではなく映像で”間接的に”伝えるという難しさがある中、それぞれのグループが協同作業を行うことができたからこそ、最後はまとまり、個性のある作品を創り上げることができたのではないか」、紀國洋教授からは「今回の取組みは論文執筆と同様に、情報を集めること、主張を持つことが重要であるが、さらにそれを人に伝えるという手段が”映像”となったことで難しさがあった中、よく創り上げた。今後も意見をまとめるだけでなくいかにそれを他者に伝えるかといった視点を持ってほしい」といった観点からのお話があり、講義の締めくくりとされました。
今回、経済学部の学生たちが専門ではない「映像」をつくりあげる中で、チームで協力し自らの思考を具現化するという作業を行いました。慣れない活動で苦戦することも多々あったようですが、何とか完成させることができ達成感があると学生たちは語っていました。また、BKC所属の学生たちにとっては身近な地域である「草津」について知る機会となり、今後学生たち自身が草津の魅力について情報発信することで、地域発展の一助となればと思います。なお、今回の映像作品は草津市長にもご覧いただきご活用いただける可能性があるとのことです。
1セメスターを通じてお世話になった讀賣テレビ放送株式会社、株式会社エイデック、草津市役所、取材に応じてくださった関係各所のみなさま、ありがとうございました。