OIC H棟・
情報可視化

第2回

〈テーマ〉大学や企業が求める人材?

立命館大学の最先端教育環境の体験と新たな学び

  • 三宅 雅人

    立命館大学 副学長
    社会共創推進本部 本部長

幅広い年齢からなるグループで
最先端の教育環境を体験

今、皆さんがおられる大阪いばらきキャンパスH棟のLearning Infinity Hallは、かなり特殊な教室で、驚かれたと思います。この教室の設備について、また、どんなことを目指しているかについて、皆さんに体験していただきながらお話ししたいと思います。

大きなスクリーンが3つあります。講義資料やブラウザ画面など、それぞれ違うものを映すことが可能です。上階や各テーブルにも合計約60のモニターが設置されています。自動追尾カメラも備えています。私が話しながら階段の上の方のテーブルに移動すると、追いかけて撮影してくれるようになっています。

座席は6人がけのテーブルが38個あり、最大で228人が座れます。各テーブルには、タッチパネルモニター、カメラ、マイク、スピーカー、パソコン接続ケーブルを設置。接続したパソコンの画面を全体と、もしくは一部のテーブルと共有することも可能です。グループディスカッションをしてまとめたものを全体で共有したら、テーブルの真ん中にある白いマイクを使って座ったままプレゼンができます。

H棟は、学部や学年を超えて学びを広げ、挑戦できる場所

今日はこの教室のさまざまな機能を使って、さまざまな年齢の人と一緒に話し合い、答えを探すワークを体験していただきました。大阪いばらきキャンパスのテーマは「もっと挑戦が動き出すキャンパスへ」。学生がなにかやりたいと思った時、その挑戦をサポートするような施設やしかけをたくさん用意しています。

「どう学ぶか」「何に挑戦するか」に制限はありません。午前中のキャンパスツアーに参加された方はご覧になったと思いますが、各施設に「こう使いなさい」「これはしてはいけません」のような指定がないのです。その場所で学生自身が考え、責任をもって、好きなように使うことができます。

H棟1階の「TERRACE GATE」は大型ディスプレイのある吹き抜けの空間です。学生のグループが音楽と映像を流すイベントを企画し、実現したこともあります。地域の小学生と一緒に開催したイベントもあります。たとえ大人から見てうまくいかなさそうだと考えるような企画の場合でも、大学が事前に止めることはありません。うまくいかなかった経験を次の挑戦につないでもらいたいからです。

立命館大学には16の学部があり、それぞれ専門的な科目を勉強します。でも、社会に出てから求められるのは、いろんなことを自分一人で考え、解決する能力や、年齢や専門の違う人たちと一緒に課題を解決する力です。H棟は、挑戦したいことがある人、挑戦したいことを見つけたい人にとって、学部や学年の枠を越えて実践的な学びを広げられる場所でありたいと考えています。

共催

2024年度GPSP(R2030 推進のためのグラスルーツ実践支援制度)採択 「オール立命館で取り組む新しい創発性人材育成プロジェクト「Rising Stars Nexus」の創設」

キーワード

  • #人材育成
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