OIC H棟・
情報可視化

「小中高大の学生・生徒・児童のための
創発性人材育成講義シリーズ」を終えて

  • 三宅 雅人

    立命館大学 副学長
    社会共創推進本部 本部長

この講義シリーズには2つの目的がありました。

1つは、立命館学園の2大学をはじめとする附属校、系列校の学生、生徒、児童の皆さんに互いに仲良く交流してもらうことです。

もう1つは、子どもたち自身に、将来を見すえ、今どう考え、どう動くべきなのかを考えてもらうことです。これは、大学や企業の方の「中高時代にこうしておけばよかった」というお話や、保護者の方の「子どもが今、何をすることが将来の幸せにつながるのでしょう?」という質問がヒントになりました。

立命館大学大阪いばらきキャンパスを会場にしたのは、小中高生にとって、大学は少し遠い存在なのではと考えたからです。第2回、第3回では、小中高生にも大学生と同じテーブルでディスカッションしてもらい、自分が大学生になった時に、こういう場所で授業を受け、こんな大学生になるということをイメージしてもらえるようにしました。大学が、学園全体のハブとして小中高大生をつなぐ役割を担おうと考えたのです。

今の世の中、情報を得る方法はたくさんあります。それでも、生で聞いたお話はすごく心に刺さるのではないでしょうか。

参加した小学生とその保護者の方からは、「遠い存在だった大学が非常に近い存在になった。」「将来的に、大学で学んでみたいという意識が強くなった。」という声をいただきました。また、海外の大学の様子が分かる写真等に対しては、興味津々なご様子でグローバルな視点を学ぼうとする意識の高さを感じました。中高生からは、「ディスカッションがスムーズにできる教室の特徴や具体的な仕事のイメージなど、将来を真剣に考えるきっかけになった。」とのお声もいただきました。その他、これまで意識しなかった他の付属校や2つの大学など、オール立命館のメンバーの一員であることを初めて意識した、というお話やもっと関係する学校同士、もっと交流する機会があったなら、というご希望もいただきました。

今回、グローバルに活躍されている企業や大学の方、さらには経営層の方から実際に現場で最先端のAIを扱う方とお会い頂き、その技術も実際に体験していただきました。まさに、盛りだくさんの内容でした。そして、それぞれ教育面だけでなく、実際に大阪茨木キャンパスの最先端教室(Learning Infinity Hall)も体験していただきました。今後も、附属校、大学の枠を超えて、それぞれの教員、職員と共に、このような取り組みを続けていくつもりです。

共催

2024年度GPSP(R2030 推進のためのグラスルーツ実践支援制度)採択 「オール立命館で取り組む新しい創発性人材育成プロジェクト「Rising Stars Nexus」の創設」

キーワード

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