人文学的知の地域還元で変わる歴史都市京都−『京都歴史回廊プログラム』の展開による地域連携プログラム(以下、京都歴史回廊プログラム)は、「歴史、地理、文学をめぐる人文学的知を総動員した新たな地域密着型カリキュラムの創出に向けて」をコンセプトに2007年度から文学部で始まったプログラムです。
衣笠キャンパスのある京都市北西地域(洛西)は、鹿苑寺(金閣寺)・龍安寺・仁和寺・等持院などの名所に囲まれ、今でもその花開いた伝統文化を受け継いでいます。しかしこの地を地域住民の財産として活かしきれていないという課題がありました。そこで、この課題に、歴史都市京都に相応しい方法でアプローチし、地域貢献に役立てようと立命館大学文学部が、産官学地域連携組織「京都歴史回廊協議会」(→リンク)と共に動きを起こしたことがプログラムの始まりです。
このプログラムは、第1ステージ・第2ステージ・第3ステージからなり、今年がプログラム初年度です。そして、2008年度には第3ステージまでのすべてを展開します。
「京都歴史回廊概論」「京都歴史回廊研究T〜W」の5つの講義が第1ステージでは開講されています。また、3回生配当の講義「京都学」も、履修を推奨する教養科目です。第2・3ステージの「京都歴史回廊実習」や「京都歴史回廊演習」では、インターンシップやフィールドワークを通じて、地域住民と学生がともに学ぶことができるように検討しています。 |