教員紹介

藤田 優子
藤田 優子
(ふじた ゆうこ)
専門分野と今後の展開

演劇や語りものなどの芸能をルーツにもつ、元明期の通俗文学を研究しています。現在上演される京劇の姿からも分かるように、中国の芸能では韻文の歌唱が大きな比重を占めてきました。こうした韻文を手がかりとして、目で見、耳で聞くものであった芸能と、文字を通して読む通俗文学との関係に光を当てていきたいと考えています。

中国学の魅力は

過去と現在とが地続きであることが、さまざまな記述を通して立ち現れてくるところ。

ひとこと

二胡にあこがれてかじってみましたが、一年半で挫折。再挑戦の機会をうかがっています。

主な論著

■ 著書
発行年 タイトル ソース
2020年 『明代における詞の受容―文字の文学と音の文芸―』 汲古書院
■ 論文
発行年 タイトル ソース
2023年 「雑劇における詞――度脱劇「劉行首」をめぐって――」 『風絮』第19号
2018年 「詞の歌唱をめぐる記録の検討」 『京都府立大学学術報告 人文』第70号
2018年 「南北芸能に見る詞曲の接点」 『風絮』第15号
2018年 「「真詩」への希求―呉江派による歌辞の改作をめぐって」 『和漢語文研究』第16号
2017年 「『花草新編』に見る分調編次詞選集の意義」 『和漢語文研究』第15号
2016年 「『花草新編』小考 ―分調本『草堂詩餘』の影響と『花草稡編』への継承」 『和漢語文研究』第14号
2012年 「『花草稡編』の白話小説利用について」 『和漢語文研究』第10号
■ 訳注
発行年 タイトル ソース
2022年 「「漢将王陵変」訳注(一)~(二)」 共著・『和漢語文研究』第20号、『京都府立大学学術報告 人文』第74号
2020~2021年 「「金剛醜女因縁」訳注(一)~(三)」 共著・『和漢語文研究』第18~19号、『京都府立大学学術報告 人文』第73号
2018~2020年 「「大目乾連冥間救母變文」訳注(一)~(五)」 共著・『京都府立大学学術報告 人文』第70~72号、『和漢語文研究』第16~17号