教員紹介
- 廣居 健
(ひろい たけし)
- 専門分野と今後の展開
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「専門は?」と問われた際には「前近代中国の生活文化史です」と答えていますが、要するに「その時々の人々の“有り様”」について考えています。
「生活」には様々な局面が含まれますが、現下、所謂「飲食」にかかわる方面について取り組んでいます。
今後もかかる方面~特に「酒」を巡る諸問題に取り組むつもりです。 - 中国学の魅力は
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判ったようで解らないことを調べて行くことが、それ自体、楽しく思えます。多くの日本人にとって、中国は特に判ったような気持ちになりやすい対象だと思います。ですから一見奇異な振る舞いも解ってみれば「さもありなむ」と合点がいくこともあります。
もちろん「あなたの気持ちは解ります」とは軽々しく使う言い回しではありません。しかし、“人を見てものを言う”ように“人を見てものを聞く”ことは決して悪いことではないと思います。
その意味で、中国は“最も近い異質なもの”なのではないでしょうか。 - ひとこと
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私は東洋史学専攻の出身ですが、中国文学専攻の講座を担当させて戴いています。このこと自体が先生方の学生の皆さんに対する“親心”だと思います。即ち、歴史だ文学だと垣根を設けることはなく(ただ、所謂虻蜂取らずにならぬように“軸足”はしっかりと構えておいたうえで、ですが)展開は広くとればいいのだよ、と仰せくださっているのだと思います。
やや畑違いの私の講座も皆さんの今後の展開の一助となれば幸甚です。
主な論著
発行年 | タイトル | ソース |
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2010年 | 『齊民要術』における酒の個性~枠組みに関する再検討 | 『立命館文学』619号 |
2008年 | 【葡萄酒】に見る中国酒の個性 | 『立命館文学』608号 |
2007年 | 菊花酒に見る中國酒の個性 | 『立命館文学』598号 |
2005年 | 誕節の制度化について 『中国宴制通史』のために | 『立命館史学』26号 |
1995年 | 淸朝宮廷における宴會について 中國讌制通考のための一試論 | 『立命館史学』16号 |
発行年 | タイトル | ソース |
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1994年 | 【小辞典】中国の年中行事 | 『月刊しにか』5-12号 特集 中国の年中行事 暮らしの中のリズム |
似顔絵は本学専攻卒業生の厚焼サネ太さんに描いていただきました。
【猫キャラ四コマ】旅とか猫とか漫画とか!