立命館地球環境委員会の取り組み

「エコプロ2019」に出展〜SDGsへの取り組み、研究の最前線を発信〜

2019年12月5日(木)〜7日(土)、東京ビッグサイトでアジアを代表する環境の総合展示会「エコプロ2019」(以下「エコプロ」)が開催されました。

今回、学園創立120周年事業の一環で、「SDGsの推進」および学園の「知の見える化」を多くの方に知っていただく機会として、初めて大規模な出展を行いました。

小中学生にも知的好奇心や社会問題に興味・関心を拡げてもらえるよう、研究活動報「RADIANT」を活用し、100を超える研究を紹介しました。

エコプロには15万人を越える人が来場し、3日間を通して、子どもから大人まで様々な方にSDGsへの取り組み、研究の最前線をご覧いただきました。

本学のブースは、以下の6つの内容で構成しました。

①ワークショップ「大学研究者と未来を探求してみよう」

会期3日間、30分ごとに、大学研究者や大学生・高校生が、小中学生を招いて30のワークショップを開催しました。研究者や学生は、自ら取り組む研究の最前線や今後の課題を披露、参加者からは積極的なアイディアや率直な質問が寄せられました。終了後、「知らない世界があった」、「家に帰ってからも考えてみたい」といった感想が寄せられました。

②研究紹介「100を超える研究をのぞいてみよう」

本学の各研究者の研究内容を、子どもにも分かるように言語化しました。またSDGsのゴールとの関係を明確化しました。会場には、100を超える研究についてポスターを掲示するとともに、タブレットからWebサイト記事外部ファイルを読めるよう、ブース内随所にタブレットを設置しました。長時間読み込み、一生懸命メモをとる子どもたちの姿が見られました。

研究活動報サイトはこちら

③特別展示「研究にもっと触れてみよう、体験してみよう」

「実際に研究成果や研究の最前線に触れてもらう機会も設けました。水が消える実験、特定の場所でしか聞こえないスピーカー、食のタブーを乗り越える工夫のほか、環境負荷の小さい空調に向けて実験を重ねている空気砲や、介護のイメージを一新するDJ車椅子なども展示しました。多くの来場者に楽しみながら、研究に触れていただきました。

④立命館とエコプロ来場者とで未来を描こう「20年後も残したいもの」「20年後に無くなってほしいもの」

SDGsを推進するうえで重要なのは、一人ひとりの意識とアクションです。「持続可能な社会の実現」「誰ひとり取り残さない社会」のために何をしていくべきなのかについて、学園の学生・生徒のほか、研究者、エコプロ来場者一人ひとりに、「20年後も残したいもの」「20年後に無くなってほしいもの」を問いかけました。

⑤映像を通じて紹介する立命館の挑戦

本学の研究者、学生・生徒による自由な挑戦を象徴する動画を、映像学部の学生が制作しました。会期中、本学のブースにおいて放映しました。

動画はこちら

⑥新しい学び、自然にコミュニケーションが生まれる空間設計

出展ブースの設計は、理工学部建築都市デザイン学科の学生が担当しました。立命館と来場者のコミュニケーションが自然に生まれ、一緒に学び合うことができる新しい空間を作りました。出展ブースの形態そのものも、立命館の研究成果のひとつとして展示しました。

「第11回立命館地球環境委員会シンポジウム」開催

2019年12月3日(火)、立命館地球環境委員会と立命館サステイナビリティ学研究センターの共催により、びわこ・くさつキャンパスにて「第11回立命館地球環境委員会シンポジウム-Society5.0時代におけるサステイナブル社会-」を開催しました。

当シンポジウムは、学生構成員の環境教育・啓発の機会として、また、本学の取り組みの発信の場として毎年開催されており、今回で11回目を迎えました。今回は「Society5.0」に着目し、先進的な技術・研究事例からサステイナブルな社会について考える機会として行われ、学生を中心に学内外から187人が参加しました。

冒頭、仲谷善雄総長は、三菱地所株式会社と立命館の戦略的DXパートナーシップ協定締結や、立命館SDGs推進本部設立に触れるとともに、「最先端の技術を活用した新たな環境負荷低減策や、それによる誰一人取り残さない持続可能な社会づくり、そして未来の立命館キャンパスのあり方について自由闊達に議論していただきたい」と挨拶しました。

前半の部では、大平昌幸・近畿経済産業局新エネルギー推進室室長から「関西スマートエネルギーイニシアティブにおけるAI/IoT技術を活用したスマートキャンパス等の検討」について、渋谷一太郎・三菱地所株式会社DX推進部統括から「三菱地所が目指すデジタルトランスフォーメーションとロボット活用」と題した講演が行われ、変革期を迎えるエネルギーシステムの現状や、ロボットを活用した次世代型ビル運用モデルの現状について報告がありました。

後半の部では、野村泰稔・立命館大学理工学部環境都市工学科教授から「深層学習を活用したインフラ点検に関して」と題した講演が行われ、構造診断におけるAI/深層学習の活用事例等の紹介がありました。

また、立命館の学生・生徒・児童からプラスチックごみの削減アイディアについて募集した「サステイナブルキャンパス・アイディア・コンテスト2019」の表彰式が行われ、ビニール袋の個包装を再生紙に切り替えることでプラごみ削減と紙リサイクルの両立を目指す「テイクアウトのプラゴミ削減(中西愛裕美/荒木真凜・立命館大学食マネジメント学部1回生)」が最優秀賞として、飲料と容器を分けて販売することでペットボトルごみの削減を促す「個人個人がペットボトルを再利用する(村井櫻子・立命館守山中学校3年)」が審査員特別賞としてそれぞれ表彰されました。

最後に、近本智行・立命館サステイナビリティ学研究センター長のコーディネイトによるパネルディスカッションが行われ、講演者3名に加え、重村知輝・立命館大学大学院理工学研究科修士2回生、盧宏泰・立命館大学大学院理工学研究科修士1回生、伊藤祐聖・立命館守山高等学校2年生、の計6名がパネリストとして参加しました。授業における深層学習の活用や、若い世代の活躍など、未来のサステイナブル社会に向けた多様な議論がなされました。

参加者からは、「AIやIoTといった情報技術によって、無意識でも省エネに関わっているような生活が訪れることに期待します。また、自分もそういった技術の開発の一助になれたらと考えています。(学部生)」「本日のシンポジウムを通じて、われわれ若手研究者として、今後持続可能な社会のためにどういった責任を持つか、どのように貢献するべきかを知ることができました。(院生)」「ロボット技術の発展に関して、法律や経済など様々な分野が関連しているのがよく分かりました。新たな価値創造ができる人材を育てていく必要があると感じました。(高校教員)」「持続可能な社会の実現には、AI/IoTの活用は、もはや必須のものであると改めて感じました。大手、グローバル企業では既に取り組みが始まっているが、大半を占める中小企業への浸透はまだまだ課題があると思いました。色々と考えさせられるシンポジウムでした。(企業勤務)」などの意見が寄せられました。

「第10回立命館地球環境委員会シンポジウム―アジアのサステイナビリティ―」を開催

2018年11月30日(金)、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)立命館大学ローム記念館にて、第10回立命館地球環境委員会シンポジウム(主催:立命館地球環境委員会・立命館サステイナビリティ学研究センター)を開催しました。

記念すべき10回目となる今回は、立命館大学のグローバル化の歩みにならい「アジアのサステイナビリティ」と題し、国内のみならずアジア地域にも対象を広げたことから、初の日英同時通訳での進行となりました。

前半の部では、マレーシア工科大学建築環境学部 HO Chin Siong教授が、「アジアにおける低炭素社会に向けた取り組み:“科学から政策・行動へ”を掲げるマレーシアの都市のケースから」について、またバイオマスリサーチ株式会社菊池貞雄代表取締役(1981年産業社会学部卒業)が、「バイオガスによる持続可能な地域開発・SDGs」について、それぞれ講演を行いました。

聴講者からは、「炭素削減のためにどのような策をとるか、科学とビジネスを絡ませて話しているのが面白かった。マレーシアがあまりゆかりのない地域だったが調べてみようと思う」「牛のフンだけで酪農家の電力をおぎなうことが出来ると聞いて驚いた。現在北海道で6.4%のバイオ発電普及率がどんどん上がると良いなと思った」といった感想が寄せられました。

後半の部では、立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部MAHICHI Faezeh准教授が、「高等教育における持続可能な開発(HESD)のための多文化協働学習:立命館アジア太平洋大学(APU)におけるHESD戦略のケーススタディ」について講演を行いました。

また、全学に「省エネ行動を促す広報物とその活用方法」を募集した「サステイナブルキャンパス・アイディア・コンテスト」にて最優秀賞を受賞した、立命館アジア太平洋大学国際経営学部4回生Nurul Habibahさんの「省エネのための“階段を使おう”キャンペーン」と、優秀賞を受賞した立命館慶祥高等学校3年金田一七海さんの「身近な省エネ6%」の2点について、表彰式を執り行いました。

聴講者からは、「他国の文明や経済を知ることはよくあるが、民族衣装をまとい舞うことで文化を理解する手法があったのだと気づいた」「学生の教育がグローバルで、高いレベルの環境教育を受けていると感じた」といった声がありました。

最後に、講演者3名に加え、大野 玉花さん(理工学研究科修士1回生)、新熊 紗良奈さん(経済学部4回生)、寺前 南さん(アジア太平洋学部4回生)の3名をパネリストとして迎え、立命館サステイナビリティ学研究センター長近本 智行教授のコーディネイトのもとパネルディスカッションを行いまし た。技術に頼りきりでない環境施策の推進、異文化・世代間での環境意識の醸成など、多角的な視野からの議論が展開されました。

全体を通しては、学内外から121名(昨年度:63名)もの参加があり、「持続的開発についての知識を得る“良い”イベントでした」「学生をどんどんまきこんで、地球環境を考えて行動するのが当たり前という雰囲気を広めてほしい」といった意見が集まりました。

「第9回立命館地球環境委員会シンポジウム−持続可能な環境と健康−」を開催

2017年12月5日(火)、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)ローム記念館にて、第9回立命館地球環境委員会シンポジウム(主催:立命館地球環境委員会・立命館サステイナビリティ学研究センター)を開催しました。

サステイナビリティについて考えるにあたり、今回は「健康」という視点 に着目し、シンポジウムのテーマを「持続可能な環境と健康」としました。

前半の部では、異なる2つの視点より知見を深めるため、芝浦工業大学建築学部・秋元孝之教授が「施設環境から考える健康・快適なゼロエネルギー建築」について、本学スポーツ健康科学部・伊坂忠夫教授が「持続可能な健康づくりにむけた“運動のカルチャー化”-アクティブ・フォー・オール拠点の挑戦-」について、それぞれ講演を行いました。

聴講者からは、「ZEB省エネ建築については、たいへん興味のある内容でした。資料を取り寄せて、もう一度内容の確認をします」「運動が日々の生活にいかに無理なく取り入れられ、継続できるかというお話でしたが、共感できる部分が多々ありました」といった声がありました。

後半の部では、上田隼也さん(生命科学部4回生)が2016年度アイディアコンテストで最優秀賞を受賞した「ペットボトルの削減を促すマイボトル+R」の取り組みについて、馬場亮輔さん(理工学部4回生)が今年10月にBKCで開催されたSDGs体験企画「Sustainable Week」について、それぞれ報告を行いました。

また、2017年度アイディアコンテストで最優秀賞を受賞した、白鳥克哉さん(理工学部3回生)の「廃棄野菜・果物のスムージー提供とマイボトルのさらなる推進」、Andrew Cheeさん(立命館アジア太平洋大学(APU)アジア太平洋研究科2回生)の「APU Community Educational Garden」について、それぞれプレゼンテーションと表彰式が行われました。

最優秀賞を受賞した2件のアイディアについては、立命館地球環境委員会の支援のもと実現化へ向けた検討が行われます。

聴講者からは、「学生主体で、自主的に活動を行っていてすごいなと思った」「新しい取り組みへの学生の若々しいチャレンジスピリットに期待します」といった感想が寄せられました。

さらに、「BKCスポーツ健康コモンズの紹介および超指向性スピーカーによる空間シェアリングの体験」をBKCスポーツ健康コモンズにて実施しました。参加者からは、最新の技術や施設・設備に対し驚きの声があがっていました。

シンポジウムには学内外から63名が参加し、「環境について、自分たちの身近な問題として捉え直すことができた」「地球環境委員会の取り組みが多くの人に認知され、広まっていくことを期待しています」といった感想や期待が寄せられました。

「サステイナブルキャンパス推進協議会
(CAS-Net JAPAN)2016 年次大会」を開催

2016年11月25日(金)、立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)にて、サステイナブルキャンパス推進協議会 (CAS-Net JAPAN)2016年次大会が開催されました。

CAS-Net JAPANは、日本国内の大学等において、持続可能な環境配慮型社会の構築に貢献することで、次世代の人材育成等を担う大学の社会的責任を果たすべく、情報共有や取り組みを推進させることを趣旨として2013年に設立され、本学も学園として加盟しています。年に一度、年次大会を開催し各大学の取り組み事例の発表等が行われますが、今年度は私立大学では初めての開催となりました。会場は大阪いばらきキャンパスとなり、定員を上回る申込み数で、当日受付ができない程の盛況を博しました。

第1部は、立命館いばらきフューチャープラザ1階のカンファレンスホールにて行い、近本智行(理工学部教授)の司会のもと、吉田美喜夫総長の開会挨拶から始まり、佐藤直樹氏(CAS-Net JAPAN会長、京都大学理事・副学長)による会長挨拶、中村隆行氏(CAS-Net JAPAN代表幹事・福島工業高等専門学校長)による主旨説明、及川清昭(学校法人立命館キャンパス計画室長・立命館大学理工学部教授)によるキャンパス紹介と続きました。その後参加者を5つの班に分け、キャンパスツアーを実施しました。学生の意見を取り入れたコミュニティラウンジのデザインや、地域と境のない特有の敷地活用等を、多くの参加者が写真に収めていました。

第2部では、テーマを学生活動・大学運営・建築設備の3つに分けた分科会(セッション)を、別々のラーニングスタジオにて行いました。各会場を行き来する参加者や、活発な質疑応答が見受けられました。

第3部のまとめ・表彰式を、再びカンファレンスホールにて行いました。前日開催された立命館地球環境委員会シンポジウムの報告及び委員会の紹介を中島淳(立命館大学理工学部教授)が行い、第2部の各セッションで討議された内容について、各セッションリーダーより報告されました。

続いて、サステイナブルキャンパス賞2016の表彰式が行われ、本学は 「立命館大学立命館中学校・高等学校/鹿島建設株式会社の『最先端環境配慮技術を導入し大学が中高・生徒と共に考えるエコスクール』が奨励賞を受賞し、久保田一暁(立命館中学校・高等学校教頭)より取り組み内容が紹介されました。

その後、高木実氏(愛媛大学施設基盤部施設企画課長)より次年度開催校紹介が行われ、三上隆氏(CAS-Net JAPAN副会長、北海道大学理事・副学長)の閉会挨拶を以って2016年次大会が盛況のうちに終了しました。

「第8回立命館地球環境委員会シンポジウム
−地域社会の持続可能性と大学の役割−」を開催

2016年11月24日(木)、立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)立命館いばらきフューチャープラザ1階カンファレンスホールにて、第8回立命館地球環境委員会シンポジウム(主催:立命館地球環境委員会・立命館サステイナビリティ学研究センター、共催:サステイナブルキャンパス推進協議会(CAS-Net JAPAN))を開催しました。

今回のシンポジウムは3部構成で行われ、エコ(環境保 全 )からサステイナビリティ(持続可能性)への発想転換、またその流れにおいて大学が地域社会へ対して果たすべき役割を登壇者・聴講者が多角的な視点から考えました。

第1部の基調講演では、「持続可能な地域づくりと大学の役割」について田浦健朗氏(NPO法人気候ネットワーク事務局長)にご講演いただき、「パリ協定」や「COP22」の世界の最新情勢をご報告いただきつつ、京都に所在する大学を事例に、温暖化対策の取り組みをご紹介いただきました。また、小篠隆生氏(北海道大学工学研究院准教授・CAS-NetJAPAN副代表幹事)からは、「サステイナブルキャンパスの実現に向けて(取組と評価システム)」というテーマで基調講演をしていただきました。小篠氏はイタリアのボローニャ大学を事例にキャンパス計画を周辺地域や都市との関わりの中で検討する事の重要性や、評価システムの到達点と今後の課題について報告されました。

第2部の「水再生循環によるアジアの水資源開発研究拠点形成」の取り組みと成果(中間報告)では、立命館大学サステイナビリティ学研究センターの中島淳(理工学部教授)・近本智行(理工学部教授)が、学園の研究面の取り組みとして、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(平成26年度〜平成30年度)による研究プロジェクトの中間成果を報告し、加えて立命館学園の環境保全の取り組みについても紹介しました。

第3部の総合セッションでは、立命館学園の学生・生徒・児童より「ゴミの削減」に関するアイデアを募集した「サステイナブルキャンパス・アイデア・コンテスト」の最終プレゼンテーションを実施しました。発表者3名のうち、上田隼也さん(立命館大学生命科学部3回生)の「ペットボトルの削減を促すマイボトル+R」が最優秀賞を受賞しました。

上田さんの提案は、マイボトル導入によるペットボトル・びん・缶な どの飲料消費に由来する廃棄物の削減を目的としたもので、そのスキームの具体性や実現可能性の高さ等が評価されました。

また、「エコからサステイナビリティへ−パラダイムシフトの展望と課題−」をテーマに、基調講演者2名、本学教員の桜井良(政策科学部助教)、本学の環境系サークルReco.Lab代表の朴木慎治さん(生命科学部3回生)の4名が、コーディネーターである近本智行(理工学部教授)のもとパネルディスカッションを行いました。

参加者は延べ80名にのぼり、会場から質疑や意見が挙がる場面も
度々見受けられ、盛況のうちに閉会しました。

「第7回立命館地球環境委員会シンポジウム
−立命館を変える、未来に繋ぐ−」を開催

2015年12月8日(火)、びわこ・くさつキャンパス(BKC)ローム記念館にて、第7回立命館地球環境委員会シンポジウム(主催:立命館地球環境委員会、立命館サステイナビリティ学研究センター)を開催しました。今回のシンポジウムでは、本学が「食科学部」を設置する準備を進めている状況も踏まえ、「地産地消」「フードマイレージ」「フェアトレード」を切り口として、「食」をテーマに持続可能な地域社会づくりについて考えました。シンポジウムでは始めに「地産地消と食の6次産業化による地域振興〜与謝野町の豆っこ米とクラフトビール〜」と題して京都府与謝野郡与謝野町の町長である山添藤真氏による基調講演を開催しました。次に、「カカオを通して世界を変える挑戦」と題してDari K株式会社代表取締役である吉野慶一氏による基調講演を開催しました。その後、「『食』からみた持続可能な地域社会づくり」をテーマにパネルディスカッションが行われました。

続いて、立命館学園の児童、生徒、学生、大学院生より環境負荷軽減に関するアイディアを募集したECOアイディアコンテストのプレゼンテーションが行われました。最終審査の発表を行った3組のうち、チーム名:The Three Musketeers 代表者:YU Shuangying(APU APS4回生)が最優秀賞を受賞しました。

「第6回立命館地球環境委員会シンポジウム
−立命館を変える、未来に繋ぐ−」を開催

2014年12月16日(火)、びわこ・くさつキャンパス(BKC)ローム記念館にて、第6回立命館地球環境委員会シンポジウム(主催:立命館地球環境委員会、立命館サステイナビリティ学研究センター)を開催しました。

今回のシンポジウムでは、資源の有限性に注目し、「資源の有効活用」、「環境負荷の低減」、「地域共生型サステイナブルキャンパスの創造」、「学園構成員を中心とした環境教育の場の提供」を目的に「水」をテーマの中心に据えて開催しました。

当日は、学生、生徒、教職員、企業関係者など約60名が参加しました。シンポジウムでは始めに「環境ビジネスの現状と中小企業の水ビジネスの取組み〜地域・国際貢献活動と共に〜」と題して、株式会社日吉代表取締役社長である村田弘司氏による基調講演を開催。

引き続き行われた、立命館学園の児童、生徒、学生、大学院生から環境負荷低減に関するアイデアを募集したECOアイデアコンテストのプレゼンテーションでは、最終審査に残った2名の学生・生徒が自身のアイデアを発表しました。

その後、近本 智行・理工学部教授によるBKCのトリシアや大阪いばらきキャンパスなどの環境負荷を低減させる最新の技術が盛り込まれた施設の紹介、学生・生徒による研究成果の発表が行われました。

最後にECOアイデアコンテストの審査結果が発表され、金田一七海さん(立命館慶祥中学校2年生)が最優秀賞、齋藤怜さん(産業社会学部3回生)が審査員特別賞を受賞しました。

CGUN Annual Conference2014 & International Sustainable Campus Workshopで
渡辺公三・立命館副総長、近本智行・理工学部教授が立命館の環境活動を紹介

11月13日(木)から11日15日(土)にかけて、中国の同済大学において開催された、中国緑色大学連盟(CGUN) Annual Conference2014&International Sustainable Campus Workshopにおいて、中国、日本、アメリカなどの大学を始めとした教育機関が集まり、持続可能な社会に貢献する各校の環境に関する取り組みについて情報交換が行なわれました。日本からは東京大学、京都大学なども参加しました。立命館からは、渡辺公三・立命館副総長と近本智行・理工学部教授が参加し、先進的なキャンパス省CO2 技術を取り入れた大阪いばらきキャンパスやびわこ・くさつキャンパスのトリシアの事例などをはじめとした、立命館の環境負荷低減に関する活動について紹介しました。

第5回シンポジウム「-立命館を変える、未来に繋ぐ-」を開催

2013年12月17日(火)、びわこ・くさつキャンパス(BKC)にて、第5回シンポジウム 「-立命館を変える、未来に繋ぐ-」(主催:立命館地球環境委員会、共催:立命館サステイナビリティ学研究センター)を開催しました。第5回となる今回は、立命館大学が取り組んでいる教育面・施設面や附属校生・大学生たちの環境活動報告を行いました。また、初企画として、紙の使用量削減に向けて「立命館におけるペーパーレスの可能性」をテーマに、三重大学における事例やソニー株式会社が開発したデジタルペーパーの活用の現状と今後の教育・研究分野における活用の展望の紹介、本学におけるペーパーレスの可能性についての討論企画も行いました。

特別講演会
「おだやかな時代と荒ぶる時代-水月湖の年縞が照らす様々な未来-」を開催

9月30日(火)、びわこ・くさつキャンパス(BKC)にて、立命館地球環境委員会特別講演会「おだやかな時代と荒ぶる時代-水月湖の年縞が照らす様々な未来-」(主催:立命館地球環境委員会、立命館サステイナビリティ学研究センター)を開催しました。本講演会は、中川毅特別招聘教授(古気候学研究センター長)が講師を務め、「奇跡の堆積物」と呼ばれる水月湖の「年縞」に記録されている、過去に起こったさまざまな気候変動について紹介。地球温暖化や異常気象の問題を、地質学的な視点で見るとどうなるのか、人間にとって本当の危機とはどのようなものなのかなどについて、最新の研究成果をもとに問い直す内容となりました。講演終了後には、参加者から多くの質問が寄せられ、活発な議論が行われました。