立命館中学校・高等学校の取り組み

「Rits Super Global Forum 2019」開催

立命館高等学校では、海外12高校の生徒約70人と、日本国内3校(立命館高等学校、立命館宇治高等学校、立命館守山高等学校)の生徒約60人が参加する「Rits Super Global Forum 2019」(以下「RSGF2019」、11月12日(火)から16日(土)までの5日間)を開催しました。

テーマは、「プラスチックごみをいかに減らすか」で、日本をはじめ、台湾、フィリピン、インド、フランス、ネパール、イギリス、カナダ、スウェーデン、タイなどの高校生が現代社会の直面する課題をめぐって、英語でディスカッションを行い、その解決策を探りました。

参加生徒は、RSGF2019に向けて、事前に自国において専門家による講義やフィールドワーク、SDGsの目標達成に向けて取り組む学生団体:立命館大学 Sustainable Week実行委員会とコラボレーション企画を実施し、SDGsについての理解を深め、フォーラムに臨みました。

開催期間中は、参加生徒が学校や国籍を越えたグループごとに、「3R(Reduce リデュース、Reuse リユース、Recycle リサイクル)の考えに基づき、様々な視点から「プラスチックごみをいかに減らすか」について、それぞれの実体験や問題意識、事前の学びの成果などを共有しながら、議論を行いました。

立命館中学校・高等学校のキャンパスSDGsの取り組み

立命館高等学校では、毎年11月にRits Super Global Forum(RSGF)を開催し、世界各国・地域から集う高校生と一つのテーマについて、5日にわたるディスカッションを通して、いかに持続可能な社会を実現できるかという課題に取り組んでいます。さらに、ディスカッションで得た知見を実際のアクションにどうつなげることができるのかまでを考え、認識を深めています。2018年度に実施したRSGFでは、生徒実行委員会・アクション部署が、SDGs(持続可能な開発目標)の生徒の理解を深めるとともに、中学生・高校生でもできる17の目標に関わる行動をわかりやすい形で具体化したポスターを作製し、校内に掲示しました。ポスターを掲示することで、SDGsの認知度や、生徒・教職員の意識と行動に変化があったかどうかを調べる事前事後アンケートも実施し、効果検証を行いました。

(詳細についてはこちら を参照)

立命館中学校・高等学校サイエンス部の環境に関する活動

立命館中学校・高等学校のサイエンス部では、立命館大学理工学部建築都市デザイン学科と共同して、本校の「エコキャンパス」の内容を校内生徒に広め、エコへの意識を高める活動を行いました。

2017年度は、大学生の皆さんとともに、長岡京キャンパスに設置されている、ライトシェルフやソーラーチムニー、輻射パネルなどを見学し、光や熱エネルギーをいかにうまく利用できるように工夫されているかについて学びました。また、月に数回、各教室を巡回して照明の使用状態を確認しました。教室に人がいないにも関わらず、照明が点灯されたままになっているところもありました。教室に残っている数人が人のいないところも含めて照明をすべてつけている点にも着目し、前の列と後ろの列を消した時に、それぞれどれくらい照度が変わるのかを測定しました。結果、すべての照明をつけなくても、不便ではないことが分かりました。サイエンス部の生徒たちは、教室利用においていかに省エネに取り組めるかを議論し、ポスターを作成しました。ポスターは1か月ほど展示し、全校生徒に見てもらえるようにしました。

次年度の計画としては、サイエンス部が得た知識を学校全体に広める活動に力を入れ、オープンキャンパスや文化祭を通して、小学生や地域の方にもエコについて考えてもらえるような省エネミニゲームなどを開発していく予定です。

立命館高等学校の「課題研究」における取り組み

立命館高等学校の2年生・3年生が、自らテーマを決めて研究し発表する「課題研究」の授業において、教室環境改善をテーマに取り組んだ生徒もいます。このテーマに取り組んだ生徒は、立命館大学理工学部建築都市デザイン学科の学生にアドバイスをいただきながら、研究を進め、教室環境について、4クラス×3学年にアンケートを実施しました。教室の配置によっては、少し気になる点がありました。アンケートの結果、特に目立った意見として、空調の効き具合があげられました。そこで、実際に、教室を6区画に分け、温度計で調べたところ、どこかの位置だけ温度が低いといったことはありませんでしたが、エアコンの風が当たりやすい場所、当たりにくい場所があることが分かりました。エアコンの風が直接あたらないように、扇風機などで攪拌することがアイデアとして出されました。2018年度も引き続き、課題研究において、教室環境の改善に取り組む予定です。

キャンパス移転とともに環境問題への更なる意識向上を

昨年から今年にかけて、深草キャンパスでは教育環境と学習集中度の関係、環境学習の取り組みの前後での生徒の意識変化について、年間3回それぞれ2週間をかけての調査を行ってきました。また、これに合わせて、高校生徒会が中心となって「エコウィーク」を設けました。8%削減の目標を立てて省エネを呼びかけ、ほぼその成果を見ることができたことに加え、学校全体のエコ意識の向上を図れたと考えています。

9月に移転した長岡京キャンパスは、太陽光による発電やソルエア・地中熱利用の空調システムなど、自然エネルギーを利用した最先端のエコスクールとなっています。その中で「エコの見える化」を図るため、生徒会メンバーが設計業者とそのシステム開発について協議を重ねてきました。各教室に設置されたiPadでは、教室ごとのエネルギー消費量が確認できますが、換気や温度設定などによってどのように変化するかを試すことができるシステムを設け、各クラス間で競争するなど、省エネ意識をあげる工夫が組み込まれました。

その他に、「エコキャップ運動」が引き継がれています。2014年度は、すでに2回の回収(10月現在)を行い、27,950個、累計で195,815個(ワクチン233.7人分)をエコキャップ推進協会に送りました。資源の再利用に加えて、国際協力の取り組みとしてこれからも継続していく予定です。

また、深草キャンパスでは「割り箸回収運動」および「MY箸運動」を行ってきましたが、ゴミを出さない、モノを大切にする意識の向上を校内の生活協同組合に伝え、この9月からは、繰り返し使えるプラスチック製の箸が導入されています。

深草から長岡京へ移転を契機に、エネルギー・環境問題を考える

2014年9月の長岡京「エコキャンパス」完成に向けて、そこで学ぶ中学生、高校生が主体的にエネルギー問題、環境問題を考える新しい取り組みを始めました。具体的には、この夏から立命館大学理工学部の近本智行研究室と共同で、深草キャンパスと長岡京キャンパスでの比較を含めた調査、生徒会から発信する環境意識の向上を図っています。温度や照度等の教室環境と学習への集中度の関係、環境学習の実施前後やエコウィークの取り組みにおいて生徒の意識がどのように変化するかなども調べています。高校生徒会が呼びかける「エコウィーク」では、電灯のこまめな消灯や冷房の設定温度を1℃上げる運動などを行い、環境配慮の推進、快適な環境作りの方向性を探りながら、中学生、高校生の環境への意識を高めていこうとしています。

長岡京新キャンパスでは、太陽光発電、雨水利用、太陽熱利用空調などの設備を整えるとともに、各教室に設置したiPadにより、発電やエネルギー消費数値の「見える化」を図り、節電、省CO₂等の学習教材としての活用を考えています。この設計にあたっても、高校生が参画して進めてきています。

この他、中学と高校の生徒会が協力して、エコキャップ運動を継続して行ってきています。CO₂削減、資源の再利用に加えて、ワクチンを届けるという国際協力を目的とし、今年度は1学期間で17,200個を回収し、これまでの累計で120,565個(ワクチン146.2人分)をエコキャップ推進協会へ送りました。

日本一のエコキャンパスづくりに向けて

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校として、科学研究活動を重視してきた本校では、これまで研究テーマとして環境問題についても大きく取りあげてきました。たとえば、温室効果ガスの影響、ガラスのリサイクル、自然環境と生態系について発表したコンテストでは、それぞれ高い賞をいただきました。

また、高校生徒会が中心となって、節電によって復興支援への参画意識を高めようと、HR教室の電灯のこまめな消灯を呼びかけたり、温度計を設置し冷房の設定温度を守る運動を行ってきました。2011年度の電気使用量は、2010年度と比べて、調査した225日中140日で下回り、全体的には約4%の減少が見られました。

また、中学、高校の生徒会が協力して、エコキャップ運動を継続して行ってきています。CO2削減、資源の再利用に加えて、ワクチンを届けるという国際協力を目的としています。今年度は1学期間で8,327個を回収し、2007年度からの累計で68,647個(ワクチン83人分)をエコキャップ推進協会へ送りました。

2014年に長岡京に移転する本校では、新キャンパスにおいて「日本一のエコキャンパス」を目指しています。太陽光発電、雨水利用、太陽熱利用空調などの設備を整え、CASBEEの環境評価システムで、学校施設として全国トップの数値を目指しています。同時に、環境やエコロジーに対する生徒の関心を高めるため、設備そのものや発電・節電等の数値の「見える化」を図り、学習教材としての活用、節電等に対する意識向上にも取り組んでいきます。

日本一のエコキャンパスづくりに向けて

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校として、科学研究活動を重視してきた本校では、これまで研究テーマとして環境問題についても大きく取りあげてきました。たとえば、温室効果ガスの影響、ガラスのリサイクル、自然環境と生態系について発表したコンテストでは、それぞれ高い賞をいただきました。

また、高校生徒会が中心となって、節電によって復興支援への参画意識を高めようと、HR教室の電灯のこまめな消灯を呼びかけたり、温度計を設置し冷房の設定温度を守る運動を行ってきました。2011年度の電気使用量は、2010年度と比べて、調査した225日中140日で下回り、全体的には約4%の減少が見られました。

また、中学、高校の生徒会が協力して、エコキャップ運動を継続して行ってきています。CO2削減、資源の再利用に加えて、ワクチンを届けるという国際協力を目的としています。今年度は1学期間で8,327個を回収し、2007年度からの累計で68,647個(ワクチン83人分)をエコキャップ推進協会へ送りました。

2014年に長岡京に移転する本校では、新キャンパスにおいて「日本一のエコキャンパス」を目指しています。太陽光発電、雨水利用、太陽熱利用空調などの設備を整え、CASBEEの環境評価システムで、学校施設として全国トップの数値を目指しています。同時に、環境やエコロジーに対する生徒の関心を高めるため、設備そのものや発電・節電等の数値の「見える化」を図り、学習教材としての活用、節電等に対する意識向上にも取り組んでいきます。

中学・高校生徒会を中心に環境保護活動と啓蒙活動を実施

「環境問題が地球規模で議論され始めた1990年代の初頭より、中学・高校生徒会が中心となり環境保護活動と啓蒙活動を行ってきております。

対外的には日本海沖ロシア船沈没によるオイル撤去運動や鴨川の清掃運動の参加など、学内では生協食堂と連携した割り箸回収、中庭の自動販売機の紙コップ回収のデポジット制度など様々な活動に取り組んできました。

節電運動

2011年度は、事務室と連携し高校生徒会による節電運動を行い、各教室への温度計設置とポスター掲示を通じて生徒の節電意識を高めた他、夏休み期間中も冷房の温度調整や電気や照明の切り忘れがないか生徒会や文化祭実行委員が自主的にチェックする活動も行いました。

エコキャップ運動

2007年度から全校で実施しておりますエコキャップ運動も継続しており、風紀厚生部と渉外部が中心となって今年度は6月、8月、10月の3回、回収・洗浄作業を行い、計47,574個のキャップをエコキャップ推進協会へ送りました。今年度はその売上金を、東日本大震災被災地への義援金として寄付をしました。

古紙回収運動

古紙回収運動は90年代中頃から高校生徒会からの提案で発足し、全校上げての取り組みとなって今に至っています。教室内に設置されていたゴミ箱を撤去し、廊下にゴミの種類毎に集める分別収集の提案も生徒会から提案されました。それまで、教室内のゴミは全てゴミ箱に捨てて、その後の行方には関心を持たなかった生徒たちもゴミそのものを減らす努力をするようになりました。その他の取り組みとして、プリンターのインクカートリッジやハガキ回収運動や中高クラブが定期的に地域の清掃を行っています。