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Campus Master Plan

部門別課題の把握とフレームワークプランの検討

chapter5では、目指すキャンパスの実現に向けて、検討・配慮すべき内容を部門別にフレームワークプランとして示す。フレームワークプランは、概ね15~30年程度の中長期的なキャンパス全体の整備方針に基づく計画である。どのようなアカデミックプランにおいても配慮すべき考え方や対応可能な考え方について述べている。

5.6安全・安心

5.6.1安全・安心の考え方

良好なキャンパス環境を維持できるよう、安心・安全なキャンパスづくりが求められる。大学は不特定多数の人が訪れる場所であり、誰もが使いやすく、快適なキャンパスとして整備することが求められる。そのため、現在のキャンパスでの取り組み状況や課題、その検討状況について把握する必要がある。

図5-6-1 「立命館大学障害学生支援室」作成のバリアフリーマップは大学ホームページで公開されている。
図5-6-1「立命館大学障害学生支援室」作成のバリアフリーマップは大学ホームページで公開されている。

http://www.ritsumei.ac.jp/drc/barrierfree/map.html/

5.6.2ユニバーサルデザイン・バリアフリーへの配慮

キャンパス内において、身体の不自由な人だけでなく、高齢者や子ども、海外からの留学生なども含めた全ての人が支障なく過ごすことができるよう、バリアフリーとともにユニバーサルデザインに配慮することが重要である。

写真5-6-1 高低差のあるキャンパス
写真5-6-1高低差のあるキャンパス
写真5-6-2 バリアフリーに配慮された出入口
写真5-6-2バリアフリーに配慮された出入口

5.6.3交通への配慮

キャンパス内は歩行者の通行を最優先とした整備・運営を行う必要があり、歩きやすい路面の整備や雨の日のキャンパス内移動への配慮についても検討が求められる。また、敷地特性上キャンパス内には高低差があり、坂道や階段が多いのが特徴で配慮が必要である。

自転車・自動車のキャンパス内通行は原則禁止されている。ただし、キャンパス運営上必要なサービス車両の通行については許可されており、入構時間帯、入構許可車両、キャンパス内移動経路、キャンパス内一時駐停車スペースについての規則の周知と運用の徹底が必要となる。また、更なるキャンパス内の快適性、安全確保のためには、サービス車両の運営面について見直し・検討を行う必要がある。

また、正門前にはバス停や京都市交通局の駐機場があり、多くのバスが発着するため、正門周辺の安全確保を徹底するとともに、キャンパス周辺の交通や公共交通機関との関係に配慮する必要がある。交通計画の詳細な考え方については5.2にて前述している。

写真5-6-3 多くの交通が集まる正門まわり
写真5-6-3多くの交通が集まる正門まわり
写真5-6-4 安全配慮が必要なロータリー
写真5-6-4安全配慮が必要なロータリー
写真5-6-5 見直しが必要な駐停車スペース(至徳館出入口前広場)
写真5-6-5見直しが必要な駐停車スペース(至徳館出入口前広場)

5.6.4施設の維持管理、老朽化への対応

安心・安全の観点からも施設や設備機器等は耐久年数に応じた計画的な更新、改修が必要である。特に衣笠キャンパスにおいては、将来の建替え計画を視野に入れ、計画的に整備を進める必要がある。また、整備を行う際には、正確な情報を教職員・学生、地域に対してわかりやすく公開することが重要である。

施設の維持管理、老朽化への対応については、7章で後述される「キャンパス整備におけるファシリティマネジメント」の考え方が重要である。現在、日常の施設・設備の保守点検及び修繕については「衣笠キャンパス事務課」、全学の安全管理活動の企画立案及び状況把握は「安全管理課」、LCCを含む大規模な改修や整備については、「管財課」が担っている。上記各部課が綿密に連携し、迅速かつ計画的に対応を行っている。

写真5-6-6 改善された学生会館のトイレ
写真5-6-6改善された学生会館のトイレ
写真5-6-7 耐震改修後の啓明館
写真5-6-7耐震改修後の啓明館

5.6.5防災・防犯への配慮

施設整備においては、建物の耐震改修や非構造部材の耐震化を行い、地震に強いキャンパスづくりを行っている。また、不特定多数の人が利用するキャンパスとしての防犯対策として、見通しのよい環境整備やセキュリティー対策について十分な配慮が必要である。

万一、災害等が起こった際の対策として、防災訓練を実施するなど、いつ災害が起こっても迅速な対応ができるよう日頃から十分な対策を行う必要がある。特に衣笠キャンパスの中央広場は京都市の広域避難場所に、京都衣笠体育館は避難所に指定されており、十分な対策が必要である。また、安全管理室より、「緊急災害対応ハンドブック」と「防災カード」が発行され、大学ホームページで公開するとともに、全学の学生、教職員に配布され、防災意識の向上に努めている。

図5-6-2 緊急災害対応ハンドブック、防災カード(立命館大学安全管理室作成)
図5-6-2緊急災害対応ハンドブック、防災カード(立命館大学安全管理室作成)

学生用、教職員用学作成され、全学生、教職員へ配布され、大学ホームページでも公開されている。http://www.ritsumei.ac.jp/safetymanagement/safety/safety_handbook.html/

図5-6-3 避難経路図
図5-6-3避難経路図
図5-6-4 京都キャンパス近郊の広域避難場所
図5-6-4京都キャンパス近郊の広域避難場所