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Campus Master Plan
大阪いばらきキャンパス
大阪いばらきキャンパス
OSAKA IBARAKI Campus

大阪いばらきキャンパスマスタープラン2018 Ver.1の策定背景と位置づけ

将来にわたり良好で持続可能なキャンパスを目指し、中長期的な視点からの総合整備計画としてのキャンパスマスタープランを策定するために、2013年度に京都キャンパス将来構想検討委員会の下に「2020年までの京都キャンパスプラン策定部会」、BKC 将来構想検討委員会の下に「2015 年度以降のBKC キャンパス整備計画検討部会」を設置し検討を行い、2014年度に暫定版、2015年度に「京都キャンパスマスタープラン2015 Ver.1」及び「びわこ・くさつキャンパスマスタープラン2015 Ver.1」を取りまとめたことが報告された。(2015年 9 月30日常任理事会)

大阪いばらきキャンパス(以下OIC)については、2015年度に開設以降、すでに2016年 4 月には総合心理学部が開設され、今後も2018年 4 月人間科学研究科設置、2019年 4 月グローバル教養学部設置が予定されており、新たな教学展開と関わって施設整備の検討が進められている。それらに伴い、 OICにおける良好な環境の維持と的確なキャンパス整備を継続していくためにも、OICキャンパスマスタープラン策定の必要性がOIC将来構想検討委員会(2016年12月16日)にて確認された。策定作業に当たっては、OICキャンパス将来構想検討委員会の下に「OICMP策定作業グループ」が設置され、検討が進められ、そこでの議論内容やキャンパス計画室での議論内容を反映させた。また、OICの各学部・研究科教職員へのヒアリングや学友会を中心とした学生からのヒアリング等での意見の反映を行い、「大阪いばらきキャンパスマスタープラン2018 Ver.1」を取りまとめた。ついては、その内容を報告する。

キャンパスマスタープランは、その上位に位置づけられるアカデミック・プラン(R2020計画等の学園・大学の中長期計画や経営戦略)をキャンパス整備の面から支えるものであると同時に、15年~30年程度の長期的な視野に立ったキャンパス整備の指針と当面の課題等を示したものであり、R2030計画の策定をはじめとするアカデミック・プランの変更など与条件に変化があった場合には、当然、適宜更新していく性格のものである(今次文書を2018 Ver.1 としているのはこのためである)。

一方、京都キャンパスおよび、びわこ・くさつキャンパスの各マスタープラン策定時に、キャンパス将来構想検討委員会や各機関より、中長期的な指針の重要性は理解しつつも、それが当面する課題の解決にどのように結びつくのかについてのわかりやすい説明の必要性について指摘があった。キャンパスマスタープランは、それ自体が当面する課題解決の具体的な方法を示すものではなく、当面するキャンパス整備を進める際の指針として活用すべきものであり、これらは相互に連関していることを確認しており、今般の大阪いばらきキャンパスマスタープランにおいても当該の方向性を踏襲するものである。

この点を踏まえた上で、確認しておくべき当面するキャンパス整備上の重要課題について以下に整理する。

  • 今後のアカデミック・プランへの対応及び教学条件の確保
  • 学生・教職員が快適に過ごすためのキャンパス・アメニティの向上
  • 地域に開かれたキャンパスとしてのセキュリティ
  • 分林保弘記念国際交流館(仮)および保育所等の施設整備

この間の本学におけるキャンパス整備ならびにキャンパスマスタープランの策定は、私立大学の中ではきわめて先進的な事例として全国でも注目を集めており、今後、魅力あふれるキャンパスづくりに取り組んでいることを社会にも積極的に発信していくことが重要である。また、今後の当面するキャンパス整備課題(アクションプラン)の具体化にあたっては、中長期的な総合的整備計画の指針として、「大阪いばらきキャンパスマスタープラン2018 Ver.1」を活用していくことも重要である。その際、教職員や学生といった構成員からも広く意見を募る必要があることから、その公開については、教職員に向けては教職員ポータルでの資料データのダウンロード(会議資料・書式ダウンロード→総合企画部主管会議資料→各キャンパス将来構想検討委員会)を可能とし、その他、社会への情報発信や他大学等への資料提供とも関わって、HPへの掲載、冊子、概要版等の作成について検討する。また、キャンパスの現状や学生・教職員のニーズの把握を、キャンパス計画室を中心に継続し、学生・教職員が参画したキャンパス創造、キャンパス計画を推進していく。

(2018年 4 月 4 日(水)常任理事会報告)