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Campus Master Plan

立命館大学
キャンパス整備の基本目標

Chapter2では、キャンパス整備の空間コンセプトやマスタープランの基本方針を示し、立命館大学のキャンパス整備の基本目標として策定する。

2.1キャンパスマスタープランの位置づけと役割

アカデミックプランと連動したキャンパスマスタープラン

「立命館大学キャンパス創造の基本構想」(2011.10.12常任理事会)の到達点を踏まえながら、アカデミックプラン・経営戦略・建築計画の専門的検討などに基づいて、キャンパス整備方針・内容の検討を進めながら最適なフレームワークプランとしてのキャンパスマスタープランを策定する。

フレームワークプランを基本としたキャンパスマスタープランに沿って、短期的なアクションプランを検討し、立命館大学における良好なキャンパス環境整備を実現していくものとする。

図2-1 立命館大学のアカデミックプランイメージ
図2-1立命館大学のアカデミックプランイメージ

2.2立命館学園の概要

立命館学園の概要

1869(明治2)年、新しい時代を担う若者を育てるため、西園寺公望が私塾「立命館」を創始し、1900(明治33)年、文部大臣時代の西園寺の秘書であった中川小十郎が、その意志を引き継ぎ、立命館大学の前身となる「私立京都法政学校」を設立した。

立命館学園は2010年に創立110周年を迎え、今日では、2大学、4高等学校・4中学校・1小学校を擁する総合学園となった。建学の精神「自由と清新」と教育・研究の理念「平和と民主主義」のうえに立ち、それを具体的にいかしつつ、「世界の立命館へ」というビジョンのもとで、今日の新しい時代と社会の要請に応える学園づくりを積み重ねている。(立命館HPより引用)

立命館学園全体において、総敷地面積は2,325,997.86㎡ 総延床面積は834,756.79㎡を有している。(2017年3月31日現在)

図2-2 立命館学園の概要
図2-2立命館学園の概要

立命館大学3キャンパスの構成

立命館大学は、主たるキャンパスとして、京都キャンパス(衣笠キャンパス、朱雀キャンパス)、びわこ・くさつキャンパス(BKC)と2015年4月に開設した大阪いばらきキャンパス(OIC)によって構成される。京都・滋賀・大阪を結ぶ3キャンパスのいわばトライアングル体制となった。

立命館大学3キャンパスにおいて、総敷地面積870,239.78㎡ 総延床面積554,675.70㎡を有し、そこで活動する学生は、合計36,048人にのぼっている。

図2-3 立命館大学のトライアングル体制
図2-3立命館大学のトライアングル体制
表2-1 4キャンパスの主要データ
表2-14キャンパスの主要データ

※面積は2017年3月31日現在のデータである。衣笠·朱雀キャンパスには氷室、原谷、双ケ丘、宇多野、柊野、その他土地、含まれていない。びわこ·くさつキャンパスの面積にはBKCインターナショナルハウスが含まれていない。

衣笠キャンパス

立命館大学の現存する最も古いキャンパスである。衣笠山を背景に、鹿苑寺(金閣寺)、龍安寺、仁和寺、等持院などの歴史的名刹などに囲まれた京都市北西部に位置している。

図2-4 衣笠キャンパスの位置図
図2-4衣笠キャンパスの位置図

京都から世界へ発信する伝統と創生の人文系キャンパス(5学部、8研究科)

  • 立地特性:歴史都市型
  • 基本的な空間骨格:三角形

びわこ・くさつキャンパス(BKC)

琵琶湖の南東、滋賀県「びわこ文化公園都市」の一角に位置し、敷地面積は約61haである。敷地内には希少植物が生息する自然緑地が存在し、広大な敷地を誇るキャンパスである。

図2-5 BKCの位置図
図2-5BKCの位置図

世界水準の教育/研究/技術を創出・発信するイノベーティブ・キャンパス(6学部、6研究科)

  • 立地特性:郊外型
  • 基本的な空間骨格:放射状

大阪いばらきキャンパス(OIC)

大阪万博記念公園の東約1.5kmに位置し、サッポロビール工場跡地に茨木市立の岩倉公園と一体的に計画される。JR 茨木駅と阪急南茨木駅に挟まれた都市型キャンパスである。

図2-6 OICの位置図
図2-6OICの位置図

「アジアのゲートウェイ」「都市共創」「地域・社会連携」をコンセプトに掲げ、新たな学びのスタイルを提案するキャンパス(3学部、4研究科)

  • 立地特性:市街地型
  • 基本的な空間骨格:十字型

衣笠キャンパス

図2-7 衣笠キャンパス配置図
図2-7衣笠キャンパス配置図

大阪いばらきキャンパス

図2-8 大阪いばらきキャンパス配置図
図2-8大阪いばらきキャンパス配置図

朱雀キャンパス

図2-9 朱雀キャンパス配置図
図2-9朱雀キャンパス配置図

びわこ・くさつキャンパス

図2-10 びわこ・くさつキャンパス配置図
図2-10びわこ・くさつキャンパス配置図

2.3キャンパス整備の空間コンセプト

キャンパスは教育・研究活動のフィールドであるとともに、多様なコミュニティー形成を支える空間である。優れた学生や研究者を育成する環境として、国内外・地域への発信・貢献・連携の場として、立命館大学の基本目標である総合的人間力の育成やグローバル研究大学の実現に向け、教育・研究・学生生活を支えるキャンパスづくりを目指す。

立命館大学におけるキャンパス計画・整備の役割や目的を共有しやすいよう、全キャンパス共通の空間コンセプトを次のように設定する。

  1. 多様なコミュニティー形成を支える空間整備
  2. 優れた学生・研究者を育成する国際基準の教育・研究・文化・スポーツ環境整備
  3. 高いQOL が支える優れたアメニティや自然環境、エコロジー、防災への配慮
  4. 国内外・地域への発信・貢献・連携の場の整備とシステムの構築
  5. 歴史・文化的コンテクストを踏まえたキャンパス計画

2.4キャンパスマスタープランの基本方針

キャンパス計画・整備の空間コンセプトを実現するための基本方針を次のように設定する。

①全学的協力体制による、学生・教職員が参画する一体的なキャンパス整備

検討プロセスにおいて、学生・教職員(課題に応じて地域の方々)など、多くの関係者が参画する機会を設け、出来る限り多くの意見を聞き、共に考え、行動する。

②キャンパス資源(敷地・施設等)の有効活用

既存施設の有効活用が重要な前提条件となる。既存キャンパスにおける活用可能面積は限られており、新たなスペースの確保は難しいのが現状である。そのため、キャンパスの有効活用を検討する際は、以下に示すような検証が重要となる。

  • 現状の施設利用状況や課題の共有
  • 教学・研究活動等において求められる機能の把握
  • 前例のない整備課題についての可能性検討
  • 利用状況の変化に伴う床面積やゾーニングの最適化
  • キャンパス計画および整備方針の共有
  • 管理・運営ルールの点検および見直し

③教育・研究環境の再編/集約

  • 学部エリア
  • 学部連携エリア
  • 全学共有エリア

④緑地と連動したコミュニティスペースの再編

⑤立命館ステイタス

魅力的で充実した学生生活を支える施設の質の向上と再整備

⑥都市の一部としての社会的な役割を果たす大学キャンパスの整備

⑦継続・更新・発展する大学経営を支えるファシリティマネジメント

⑧計画・管理・評価体制の確立

⑨各部局が施設計画等の立案・執行の際に常に引用する手引き・指針としての位置づけ

各学部教学や研究の将来構想や各部局の適切な役割を共有しながら、施設計画等の立案・執行の際に引用可能な手引き・指針としてキャンパスマスタープランを位置づける。