Message
図書館長からのメッセージ
新入生の皆さんへ
重森 臣広
立命館大学図書館長/政策科学部教授

2022年度が始まりました。新入生の皆さんには、心よりご入学のお祝いを申し上げます。在学生の皆さんには、新たな学期を迎え、勉学、課外活動等に実りある一年であることを願ってやみません。
二年以上に及ぶパンデミックは、こうした苦難を乗り越えることのできる社会の強靭化が課題であることを示してくれました。治療や予防に直接関わる医療分野はもちろんですが、およそありとあらゆる学問分野がこの課題への取り組みが求められているといってもよいでしょう。そうした取り組みの成果が、この二年間に露呈した私たちの社会の弱点を解消する手立ての発見に役立つかもしれません。また、そこで得られた新しい知見や価値観が苦難を乗り越えるために必要な心の強さを生み出してくれるかもしれません。苦境や危機の最中にあるからこそ、学習や研究活動そのものの意味が浮き彫りになるといえるでしょう。
大学図書館は、そうした学習・研究活動を支援する重要な基盤の一つです。学術研究は、これまでの長い時間の経過の中で堆積された成果の上に、また一つ新たな頂点を築く活動です。大学図書館は、そうした学術的知見の貯蔵庫のようなものです。また、どの分野においても日々刻々と新しい知見が生み出されています。大学図書館はいち早くそうした知見を活用できるように蔵書資料を刷新し続けています。
近年、書籍・論文・資料の刊行や利用の様態が大きく変化してきました。電子化された書籍が大幅に増え、学術雑誌も電子化されています。各種資料のデジタル化も進みました。立命館大学図書館は、そうした変化に対応できる利用環境の整備を続けてきています。
かつて図書館での勉強といえば静粛な環境の下で黙々と行われる孤高の活動のようでした。しかし、それだけでは十分ではありません。考えてみれば学習や研究には意見交換や相互批評のような共同作業が不可欠です。立命館大学図書館は、過去から現在までの知見を集積する図書館にこそ、そうした場が必要であると考え、ラーニング・コモンズ(ぴあら)と呼ばれる開放的な空間を設けてあります(ただし、閲覧室ではお静かに願います)。
立命館大学図書館が、皆さんの学習・研究活動のホームグラウンドとして活用され、皆さんの伸びやかな学びを促し、数々の知的発見につながることを願ってやみません。
Library Events
各キャンパスで学生ライブラリースタッフ主催企画を実施しています。
2021.06.29-09.14
衣笠
ブラインドブック・展示企画
2021.06.21-09.26
BKC
ラッピングブックス第2弾
2021.10.26
OIC
ぴあら講演会
@偶然の出会いを
積極的に見つけよう
2021.10.20-11.30
BKC
よむりすも慄くホラー本の世界
2021.11.26
OIC
シアタールーム企画
「第1回映像学部作品上映会」
2021.11.26
OIC
ぴあら講演会
@なりたい自分から
逆算して考えよう!
2021.11.26
衣笠
ぴあら講演会
@あなたが知らない筋トレと
栄養学の世界
2021.12.02
衣笠
ぴあら講演会
@ぶらり歴史探訪
秘められた衣笠の謎
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Vol. 133 Spring/Summer 2024
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2022年度
図書館利用実態アンケート結果報告 -
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図書館でできる
フェイクニュースの見分け方 -
Vol. 130 Fall/Winter 2022
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調査のスペシャリスト集団
「レファレンス・ライブラリアン」
を辿る! -
Vol. 126 Fall/Winter 2020
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