在学生・修了生の声
齊藤 眞さん
2024年度
勤務先・職位
株式会社近鉄エクスプレス 常務執行役員 国内事業戦略本部長、監査部統括
立命館MOTに進学を決めた理由は?
今後も変化し続ける事業環境に柔軟に対応し、企業の持続的成長を実現するには、これまでの経験と知見だけでは限界があることを海外駐在時に痛感していました。海外企業のエクゼクティブには博士学位取得者も多いことから、技術経営の形式知化や体系化を学べる MOT 研究科に入学しました。現在はサプライチェーンデータの多面的な活用に関しての研究を進めています。これまで以上に、経営全般について深く考察できています。また、論文執筆など文章化することで論理的思考力の育成にも役立っています。研究室には様々な出自の学生が集っています。研究テーマも多岐にわたり、アプローチの仕方も千差万別なので、進捗発表を通じて、多くの発見を得る毎日です。
研究テーマについて
詳細なサプライチェーンデータの先行経済指標として有効性・有用性について、長期時系列データを用いて分析をしております。関連するテーマについての先行研究の調査で、こんな視点があるのか、こんな分析手法があるのか、こんな書き方があるのか、など刺激を受けています。
入学からこれまでの学生生活について
昨年9月に入学し、11月に国内学会で発表し、12月に国際学会で発表しました。その間に、国内および国際学会誌に投稿しました。本年5月にまた国内学会で発表し、続けて論文を投稿しました。
別な国内学会誌に同時期に論文を投稿しました。その結果、10月中旬までに3本の論文が各学会誌に採録となりました。研究テーマの切り分けを明確にして、学会発表と論文の執筆をすることが重要です。また、根詰めて一気にやらないと、自分の性格的にもだめなので、学会発表資料と論文執筆は並行して進めました。たまに混同したりミスをしましたが、詰めてやることで、モチベーションを保てました。論文の査読には時間を要すること。査読者に敬意をもち、あらゆる角度からの指摘に対して真摯に対応することがとても重要だと痛感しました。入学前に、研究テーマを明確にして、研究室の主査に相談し、できれば入学前に投稿論文骨子をまとめておく、学会発表も経験しておくと良いかも知れません。これは必須ではありません。後期課程にはいろんな出自の研究者が集まります。入学時に圧倒的に先行されていると、焦りを感じることがあるかもしれませんが、案ずることはありません。自分のペースで、着実に研究を進め、その結果を学会発表や論文投稿で公表する。その為にも、研究テーマの明確化がとても重要です。
仕事との両立について
仕事との両立に関しては、これまで充てていた趣味の時間を勉学に充てています。また、切り替えもなるべくすぐにするようにしています。博士課程後期課程は授業受講がありませんので、その意味では計画を立てて進めることができますが、従って、所期に設定する研究計画が重要です。もちろん途中での修正は可能です。
進学を検討している方へメッセージ
本研究科への進学を検討されているなら、是非門戸を叩いてください。皆大丈夫かなと不安をもって受験されます。得られるものは大きいです、案ずることなく、具体的な行動を! 皆さんといつかお会いできるのを楽しみにしております。