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2015.06.15

渡辺助教が第14回日本オセアニア学会賞を受賞しました

政策科学部の渡辺文・助教著『オセアニア芸術―レッド・ウェーヴの個と集合』(京都大学学術出版会、2014年)が第14回日本オセアニア学会賞を受賞しました。

詳細は、日本オセアニア学会ウェブサイトをご覧下さい。

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2015.06.08

EPS Type-Cにて学生のプロダクトが完成(My Sweet Hometown Project)

EPS(English for Policy Science)Type-C群では、学習の成果物を英語でとりまとめ、役立つ日本の情報を英語で発信するというPBL(Project-Based Learning)型の授業に取り組んでいます。

Project I(1回生前期クラス)では2つのプロジェクトが予定され、前半のMy Sweet Hometown Projectでは、各自が育った地元の魅力を英語でとりまとめました。5月には複数クラス(担当:田林葉教授、渡辺文助教)合同のプレゼンテーション大会が開催され、大阪府の天神橋筋商店街、静岡県の大井川、岐阜県の南北比較、香港の服飾文化、岡山県の桃太郎、埼玉県の特産品、北海道の大キャベツ、倉敷市のジーンズなど、学生チームはそれぞれのプロダクトを持ち寄って趣向を凝らしたプレゼンテーションをおこないました。

PBLというプロジェクト型の学習をとおして学生は、英語力を磨くのみならず、どのような日本の情報が英語で発信するにふさわしいのか、そして日本独自の概念を含むそれらの情報をどうしたら英語に変換できるのかを学びました。

今後の後半プロジェクトではDecoding Japan Projectを実施し、いくつかのクラスでは立命館大学広報ビデオBeyond Bordersシリーズへの英語字幕製作をおこないます。調査や執筆の方法についてさらに追究していくとともに、Type-Cが目標とする社会貢献(”Learn to Contribute”)をめざし、成果物公開の道筋も学んでいきます。そして、Project Iの総まとめとして4クラス合同のプレゼンテーション大会が予定されています。

なお、Project Iの次段階であるProject II(1回生後期クラス)において、昨年度は3クラス合同のプレゼンテーション大会が開催されました(担当:田林葉教授、宇ノ木健太非常勤講師、渡辺文助教)。受講学生および教員の投票にしたがって、優勝は「持続可能な農業」を提唱する株式会社坂ノ途中との連携プロジェクトから、「やまのあいだファーム」の報告をおこなったチーム(堀井祐希菜さん、三浦佳乃子さん、安田怜奈さん)に決定しました。

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2015.06.05

ACS企画 基礎演習課題レポート「ライティングヘルプデスク」実施のご案内

政策科学部では、ライティングスキルを4年間かけて学んでいきますが、その第一歩として、毎年6月、1回生の基礎演習(小集団ゼミナール講義)でレポート課題が課せられます。1回生にとっては、初めてのアカデミックな論文の作成。戸惑うことも多いでしょう。
そこで6月8日(月)~12日(金)にわたり、先輩にあたるACS(Academic Communication Supporter *)が、レポート添削を行い、表記の仕方や注の使い方、図表の示し方など学術的な文章の書き方の基礎を指導する「ライティングヘルプデスク」を実施します。1回生の皆さんは、ぜひこの機会を利用してください。

*ACSとは、政策科学部の2~4回生・大学院生で構成される学生組織で、政策科学部で学ぶ学部生の学修面をサポートすることを目的に、様々な取組を行っています。

ACS企画「ライティングヘルプデスク」ちらしPDF

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2015.04.01

?id=58政策科学部は大阪いばらきキャンパス(OIC)に移転しました。また移転にともないウェブページを更新しました。

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2015.02.16

「関西総合政策立案発表会 Open」を立命館大学にて開催しました

2015年2月8日(日)、関西圏の4大学の参加による企画「関西総合政策立案発表会Open」を立命館大学にて開催しました。本発表会は、「学生がプレゼンを通じて他大学生との学術交流を行う場が必要であるという問題意識をもとに、政策科学部ACSが企画を立案し、同志社大学政策学部公認団体ANDASとともに開催しました。今回が初開催でありながら、教員6名、学生29名の参加をえました。

第一部を発表会、第二部を交流会とし、他大学生との学術交流を行いました。

第一部では、政策科学部ACSの通年企画である1回生学術支援企画「LINKS=リーダー育成の研究支援」の成果報告も下記の通り行われました。

  • 立命館大学 LINKS国際班「ノンフォーマル教育と寺子屋」
  • 同志社大学 LIAS(政策学部公認団体ANDASの政策立案チーム)「奈良の空き家を活用したビジネス」
  • 龍谷大学 土山・大石ゼミ「オオカミ社会と情報リテラシー」
  • 立命館大学 LINKSまちづくり班「京都四条通の交通政策」
  • 同志社大学 個人「自動販売機の新ビジネス可能性」

第二部では、交流会を兼ねて「第二次世界大戦」をテーマとしたゲーミング・シュミレーションを実施しました。参加学生が所属大学に関係なく同じチームとなり、議論しながらゲームを進めていきました。

今発表会は、本学部の学生による他大学との合同発表会の復活の第一歩でもあります。今回は、同志社大学、龍谷大学、近畿大学の方々にご参加いただき、来年度以降更なる発展が期待されます。この場を借りて、参加者のみなさまに、あらためてお礼申し上げます。

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2014.12.24

2014年度プロジェクト入門リサーチ・プロポーザル・コンペティションを開催しました

2014年12月15日(月)に政策科学部1回生対象のリサーチ・プロポーザル・コンペティションが衣笠キャンパス以学館1号ホールにて開催されました。政策科学部1回生の小集団演習科目「プロジェクト入門」では、前期の小集団演習科目である「基礎演習」で基本的理解、社会科学の方法論、グループワークの手法、政策科学における討議・討論の手法等の理解を深めることを通して得た論理的思考力・多角的視野・批判的思考・表現力・文章力を踏まえて、リサーチ・プロポーザル(研究計画書)の作成を行いました。リサーチ・プロポーザル(研究計画書)は2回生での政策実践研究プロジェクト・フォロワーにおける研究につながるものです。

今回開催されたリサーチ・プロポーザル・コンペティションには、1回生各クラス代表者によるリサーチ・プロポーザルの発表行う場を設けることで、多数の聴衆の前でのプレゼンテーションを通して、政策科学部での1年間の学びの達成度を1回生各自が再確認する機会を提供する目的があります。また、2回生の政策実践研究プロジェクト・フォロワーの研究へとつながるリサーチ・プロポーザルなので、今後の小集団演習における学習意欲も高める機会となります。

リサーチ・プロポーザル・コンペティションでは各プロジェクト入門13クラスとCRPS専攻1回生クラスで予選を行い、クラス代表を決めました。評価の基準は、①先行研究のレビューを踏まえた研究課題および研究目的の明確さ(10点)、②先行研究の調査分析を主とする事前調査(10点)、③発表態度、質問対応などプレゼンテーション全般(5点)の合計25点満点です。担当教員以外の教員13名が採点を行いました。

今回1位にはGクラスの是安亮佑さんが選ばれました。是安さんは今後の日本の安全保障についてASEANを踏まえて考察し、外交の展望予測とそれに伴う有効な安全保障施策の提案を行うことを目的とした「日本の安全保障の現状と対ASEAN外交の重要性」というテーマで発表をしました。是安さんは「リサーチプロポーザルコンペティションに出場したときや他の出場している方々の発表を聞いているときにも最優秀賞をいただけるとは思いもしませんでしたので、この度のことは大変光栄に思います。今後は多角的な視点から分析を行い、かつ研究状況の変化にも柔軟に対応しながら研究を進めていきたいです。高い評価をいただけたことに慢心せず、一つ一つ着実に進めていければとも思います。」と述べました。

なお、最優秀者に選ばれた是安さんは12月19日に開催された政策科学部アカデミック・フェスタにおいて、1回生代表として発表を行いました。

(文:政策科学会学生委員会 杉本安友子)

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2014.12.24

学部における政策科学研究の成果発信 ―2014年度PSアカデミック・フェスタの開催

政策科学部では各回生の優秀者が研究成果を発表するアカデミック・フェスタを毎年12月におこなっています。今年度は、12月19日(金)に以学館1号ホールで開催されました。この研究発表会は、3・4回生ゼミである専門演習における優秀者が発表を競い合うPS Exposition(Policy Science Exposition) 本選と1回生ゼミであるプロジェクト入門、2回生ゼミである研究入門フォーラムの最優秀賞受賞者による発表から構成されています。

当日は、まずPS Exposition本選からおこなわれました。今年度は5組が、各ゼミで実施される第1次予選(~11月7日)、各ゼミ代表者が公共政策系分科会、環境開発系分科会、社会マネジメント系分科会に分かれて競い合う第2次予選(12月2日)を経て出場しました。

今年度の本選出場者の研究テーマは、学生ならではのユニークな視点から身近な制度・政策の問題点を探った研究テーマ、グローバル化がさらに進行するなかで、日本がアジアの近隣諸国との間で貢献できる方策を考察する研究テーマを設定する出場者が目立ちました。しかし、どの研究も複雑多様化する課題をテーマ設定し、政策科学部生らしい多角的な分析手法を用いていました。

そのなかで優勝したのは、「キャンパス内全面禁煙による周辺地域への影響」という研究テーマで発表したグループです。キャンパス内全面禁煙によって周辺地域に発生する負の外部性を検証すべく、多くの衣笠キャンパス内外の関係者の協力を得て、聞き取り調査を重ねたアクティヴな研究で、アクション・リサーチの良さが表れていました。

準優勝者の研究テーマは「日本企業におけるBOPビジネスと貧困削減に関する一考察」です。貧困削減と収益との両立を目指すBOP(Base of the Economic Pyramid)ビジネスが、日本企業では遅れている原因を多角的に分析した意欲的な研究です。さらに、「就労継続支援B型事業所に対する地方自治体の財政的補助に関する考察 -大阪府箕面市を事例とした制度と実態-」「民法における時効制度について -短期消滅時効を中心に-」「商店街と高齢者の相互関係に関する研究」と続きました。

次に1・2回生の最優秀賞受賞者による発表がおこなわれました。1回生のプロジェクト入門リサーチ・プロポーザル・コンペティション最優秀賞受賞者の発表は「日本の安全保障の現状と対ASEAN外交の重要性」で、先行研究批判を十分におこなったことによって今後の研究の発展を期待できそうな研究です。最後に、2回生の研究入門フォーラム最優秀プロジェクトが、海外フィールドワーク、グループワークを最大限に活かして、日本企業が抱える国際経営、政府や市場との関係など様々な問題分析をした「日本企業の中国インフラ・ビジネス参入の障壁 -生活ゴミ焼却処理事業を中心として-」と題する発表をおこないました。

PSアカデミック・フェスタは今年度で10回目の節目を迎えますが、同時に衣笠キャンパスにおける最後の開催となりました。次年度より政策科学部は大阪いばらきキャンパスへ移転しますが、本行事は引き続き、学部における実践的な学びの一環として、学年を超えた学生スタッフによって企画・運営され、正に今回の企画テーマのように「新しい発見 羽ばたく政策」となっていくことでしょう。

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2014.12.16

2014年度研究入門フォーラム2次選考会を開催しました

2014年12月12日(金)、政策科学部2回生の小集団演習科目「研究入門フォーラム」の2次選考会を以学館1号ホールにて開催しました。「研究入門フォーラム」は、7~13名程度の学生からなる研究プロジェクトを編成し、各プロジェクトが自分たちで研究テーマを設定して1年間にわたって文献・資料調査だけではなく、実際に現地に赴く形でフィールドワークなどを通して、研究をグループワークで深化させていく科目です。2次選考会では、11月14日(金)の中間発表会で選出された以下の6つのプロジェクトが、教員のコメントなどを参考にさらに研究を進展させ、プレゼンテーションソフトを用いて口頭発表を行いました(「 」内は発表テーマを示します)。

  • 中国プロジェクト「日本企業の中国インフラ・ビジネス参入の障壁―生活ごみ焼却処理事業を中心として―」
  • 中国におけるシーパワー分析プロジェクト「中国海上権力の分析-マハン理論の観点から-」
  • 南信州観光プロジェクト「グリーン・ツーリズムを通じた農山村地域の活性化~長野県飯田市を事例として~」
  • 新世界市場活性化プロジェクト「新世界市場衰退の原因と活性化への課題」
  • 日本の安全保障とユーラシアプロジェクト「日本のエネルギー安全保障の強化に向けた研究~ロシア・モンゴルからの資源輸入の拡大~」
  • OIC地域連携プロジェクト「茨木市における多文化共生の可能性~留学生と地域住民の交流を通して~」

2次選考会では、6つのプロジェクトの発表と質疑応答が行われ、教員による厳正な審査の結果、中国の生活ごみ焼却処理事業における日本企業のインフラ・ビジネス参入障壁をテーマとして、文献・資料調査だけではなく、中国でのヒアリング調査を踏まえたデータ分析などを研究した「中国プロジェクト」が最優秀プロジェクトに選出されました。中国プロジェクトで発表をした杉本安友子さんは「今回、2次選考会にて発表し講評を得ることができたのは大きな経験となった。2次選考会まで、文献調査や中国でのフィールドワークを通した研究を行う中で、研究の進め方やグループワーク運営、政策科学研究の難しさと楽しさを学び、得ることができた。今後は教員の方々からいただいたコメントをもとに研究を深化させていくとともに、得た経験を活かして来年の専門演習でも研究に勤しみたいと考えている」と述べました。

また、最優秀にはならなかったプロジェクトもいずれも完成度の高い発表でした。「南信州観光プロジェクト」の渕脇慶太さんは「研究入門フォーラムでは、先行研究に基づいた仮説の設定と立証の難しさを学ぶだけでなく、研究の内容をめぐって班のメンバー内で意見が対立することもありました。ですが、平岡先生やTAのご指導もあり、フィールドスタディなどを通して班の絆が強まるなどして、研究を1年間やり遂げることが出来ました。来年の専門演習では引き続き同じテーマで、まだ解決されていない課題に取り組みたいと考えています」と述べています。また「日本の安全保障とユーラシアプロジェクト」で発表をした荒川円花さんは「研究入門フォーラムは、初めての学術的な研究であることと、グループワークの難しさから右往左往することも多々あったが、最後にはメンバー全員の力で研究を良い形にまとめることができた。この一年間で学んだことを活かし、専門演習ではさらに高度な研究を進められるよう、精一杯努力したい」と述べました。

最優秀プロジェクトに選出された中国プロジェクトは、12月19日(金)に開催される政策科学部アカデミックフェスタにおいて、2回生代表として発表を行います。

なお、これまで2次選考会は衣笠キャンパスで開催してきましたが、来年度からは大阪いばらきキャンパスで開催する予定です。

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2014.12.12

第10回京都から発信する政策系研究交流大会

2014年12月7日(日)、キャンパスプラザ京都において、第10回京都から発信する政策系研究交流大会が開催され、政策科学部・研究科の学生が「大学コンソーシアム京都理事長賞」(2回生若林佳織さん他)及び優秀賞を受賞しました。
この大会は、都市の抱える問題・課題を見つけ、それを解決するための「都市政策」を学ぶ京都の大学生・大学院生の研究交流・発表の場として大学コンソーシアム京都が主催して開催されました。
今年度は、口頭発表部門において55組、パネル発表部門において9組が出場し、本学からはそれぞれ11組、7組が研究成果を発表しました。
また、学生実行委員会メンバーとして、本学からは3回生兼田郁花さんや角裕哉さんが参加し、大会準備や当日運営のサポーターとして活躍しました。

本学学生による受賞内容は以下のとおり(受賞者名は研究代表者のみ)。

○大学コンソーシアム京都理事長賞
「中山間地域における若者の定住促進政策と今後の展望―南信州地域を事例に―」2回生 若林佳織他(研究入門南信州プロジェクト)

○優秀賞
「中国における生活ゴミ処理の課題と日本企業参入の可能性-ゴミ焼却処理を中心として-」
2回生 櫻井哲将他(研究入門フォーラム中国プロジェクト)

「グリーンツーリズムを通じた農山村地域の活性化-長野県飯田市を事例として-」
2回生 渕脇慶太他(研究入門フォーラム南信州プロジェクト)

「サハリン昆布輸入をめぐるアクター動向に関する一研究-1990年代初頭を事例として-」
4回生 本田純一 (宮脇ゼミ)

「市民の低炭素行動に関する日中比較研究-京都市と杭州市の公共バスを事例に-」
博士前期課程2回生 周霊怡

○ベスト質問賞
中森章太 周霊怡

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2014.12.10

元衆議院議員 野中廣務氏をお迎えしての講演が開催されました

元衆議院議員で自治大臣・国家公安委員長、内閣官房長官等を歴任された野中廣務氏をお招きし、講演が2014年11月19日におこなわれました。

本講演は、政策科学部の講義科目「人物からみる政策科学Ⅱ」の特別講義として、野中氏をお迎えしておこなわれたものです。前半は野中氏の政治活動の回顧、後半は学生からの質問に野中氏が答えるという形で開催されました。

講演の中で、野中氏は、京都府船井郡園部町議会議員、同町長、京都府議会議員、京都府副知事を歴任した時代を振り返り、その後の衆議院議員としての中央政界での活動においてこの地方政治の経験こそが重要であったと述べられました。また、政界から引退したあとの日本の政治をめぐる状況については、日本の将来に対して警鐘を鳴らす観点からお話がありました。

野中氏の講演を聴いた学生より「政治家を目指された契機とは?」、「今議論されている地方創生はどうあるべきか?」などの質問が寄せられました。野中氏は、学生の質問に丁寧に答えるなかで、「政治家は命が尽きるまで自身の信念を曲げてはいけない。それが政治家の責任だと思う」、「地方の政治を経験して、地方の痛みや苦しみを知った政治家がもっと中央政治に参画してほしい」と、ご自身がもつ政治家としての矜持とこれからの日本の政治に求められる人材についての考えを述べられるとともに、これからの日本を背負う若者に対する大きな思いと期待が語られました。

会場には、当該講義を履修する学生のほか、本学教員、他学部生、大学院生など多くの方々が訪れ、盛況のうちにおわりました。

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