2026.09.15
9月2日(水)~4日(金)にイギリスのマンチェスター大学で開催された「MANCEPT workshop 2026」にて、政策科学部4回生の山本祐二朗さん(成田ゼミ)が学会報告を行いました。
「MANCEPT workshop」は、マンチェスター政治理論センター(Manchester Centre for Political Theory)の主催により毎年開催される政治理論に関する国際会議です。研究者が一連のワークショップに集い、専門的な研究を発展させるとともに、活発な哲学的議論を行う機会が提供されています。世界各地から研究者が集まる本会議は、現在では政治理論のあらゆる下位分野における研究の発展を目的とした、主要な国際的フォーラムとして確立されています。
山本さんは「Interspecies Egalitarian Epistocracy for the Political Inclusion of Animals(動物の政治的包摂のための異種間・平等主義的エピストクラシー)」というテーマで発表を行いました。
政策の影響を受ける対象の利益を政治的に顧慮することは、民主主義の基本原則の一つとされています。しかし動物は農業や都市開発など様々な政策の影響を受ける一方で、その利益は政治的に顧慮されていません。一部の政治哲学者・倫理学者は、動物の利益も政治的に顧慮されるべきだと主張し、市民が動物の代理人として議会代表を選出することを提案しています。
山本さんの発表では、種差別が蔓延する現代社会においては、市民による動物の政治的代表が、必ずしも動物の利益を平等に反映しないことを論じました。多くの実証研究が示すように、人々は動物について十分な知識を持たず、種差別的な態度を有しています。そのため、市民に動物の代表を委ねるだけでは、代表者の選出や政治的判断に種差別的な偏りが入り込み、動物の利益が人間の利益と平等に顧慮されない可能性があります。そこで本発表では、動物の利益をより平等に政治へ反映させる制度として、代理行為への一定の参加制限を設ける異種間・平等主義的エピストクラシー(Interspecies Egalitarian Epistocracy)を提案し、その正当性を擁護しました。
山本さんは今後、修士課程に進学し、政治哲学、なかでも分析的民主主義理論の分野において、「どのような政府が望ましいのか」という、より根本的な問いに取り組まれます。山本さんの今後のさらなる活躍が期待されます。
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2026.09.11
政策科学部坂西ゼミ3回生は、2026年9月上旬、長野県飯田市で3日間の集中セミナーを実施しました。
「集中セミナー」は、ゼミのテーマに関連する研究を夏期休暇中などに集中的に行い、現地での学びを深めることを目的とした科目です。
地域経済や雇用を研究テーマとする3回生の坂西ゼミの集中セミナーでは、「地域経済、産業、観光」をテーマに、行政、地域団体、企業などへのヒアリングや現地見学をしました。
1日目は飯田市役所を訪問し、結いターン移住定住推進課の方から、飯田市の移住定住施策や関係人口創出の取り組みなどについてお話を伺いました。若者の定住促進は学生にとっても関心の高いテーマであり、市の地域特性を踏まえた移住定住推進の重要性について、ヒアリングを通じて考えました。
飯田市役所で移住定住施策や関係人口の取り組みについてお話を伺いました
2日目午前は、南信州観光公社による和菓子探訪・歴史散策に参加し、飯田市中心市街地を歩きながら、地域に根付く和菓子文化や、かつての城下町としての歴史資源、まちづくりについて理解を深めました。
飯田市中心市街地を歩きながら、地域の歴史や和菓子文化について学びました
2日目午後は、学生の関心に応じて、エス・バードとシチズン時計マニュファクチャリング㈱ 飯田殿岡工場への訪問班に分かれました。エス・バードでは、飯田下伊那地域の産業振興と人材育成の拠点としての役割や、同施設を拠点とする公益財団法人南信州・飯田産業センターの取り組みについてお話を伺いました。航空機産業の振興やグリーン水素生成研究など、地域産業の高度化に向けた先端的な取り組みがあり、飯田下伊那地域における産業づくりの方向性について学びました。また、シチズン時計マニュファクチャリング㈱ 飯田殿岡工場を訪問した班は、工場見学を通じて飯田地域におけるものづくりの現場について学びました。
エス・バードで地域産業振興の取り組みについてお話を伺いました
3日目は、南信州観光公社のSDGsプログラム「名勝天龍峡の再生」に参加しました。天竜峡周辺を見学した後、地域資源を観光にどのように生かすことができるかについて、グループワークを行いました。
天竜峡を見学し、地域資源の魅力の生かし方について考えました
天竜峡の見学後、再生と観光への生かし方についてアイデアを出し合いました
今回の集中セミナーにおける飯田市での現地研究を通じて、学生たちは、人材育成、産業振興、地域資源を生かした観光振興、移住定住促進が、地域経済の発展と深く関わっていることを学びました。行政、地域団体、企業の方々から直接お話を伺い、実際に地域を歩くことで、教室での学びを飯田市の具体的な取組と結びつけて考えることができました。今回の学びを、今後のゼミ活動や地域経済の研究に生かしていきます。
今回の活動にご協力いただいた飯田市役所、南信州観光公社、公益財団法人南信州・飯田産業センター、シチズン時計マニュファクチャリング㈱ 飯田殿岡工場の皆様に、心より御礼申し上げます。
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2026.08.26
2026年8月1日(土)・2日(日)の2日間にわたり、立命館大学オープンキャンパス2026を開催しました。
政策科学部では、学部紹介、AO入試説明会、個別相談会に加え、山出 美弥准教授と田村正興准教授による模擬講義を実施しました。模擬講義では、政策科学部で実際にどのようなテーマを学ぶのか、大学での学びの一端を体験していただきました。また先輩学生から、普段の学生生活やAO入試の合格体験について紹介する機会も設けました。
学部企画には、両日合わせて1800名を超える方にご参加いただき、政策科学部での学びをより深く知っていただく機会となりました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。皆さまのご入学を、教職員・学生一同お待ちしています。
<模擬講義>
山出 准教授 「まちの歴史を読み解くフィールドワーク入門」
田村 准教授 「データの使い方-保護猫マッチング問題-」
山出准教授による模擬講義の様子
田村教授による模擬講義の様子
AO入試説明会
先輩学生による学生生活紹介
先輩学生による合格体験記
先輩学生による合格体験記
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2026.07.24
政策科学部の森裕之教授が、関西テレビ「newsランナー」にリモート出演し、兵庫県の財政危機について解説しました。
番組では、兵庫県が4年後にも財政破綻寸前とされる「早期健全化団体」に転落する可能性があることを受け、「都道府県」が財政危機に陥った場合、市民生活にどのような影響が及ぶのかについて、森教授が解説しました。
また森教授は、「財政危機をマイナス面だけで捉えるべきではない。これを機に財政構造を全面的に見直して、兵庫県民にとって最も大事な使い方に変えるきっかけにすべき」とコメントしました。
本特集は、「カンテレNEWS」公式YouTubeよりご覧ください。
関西テレビ「newsランナー」2026年7月23日放送
「兵庫県が“財政破綻寸前”転落のおそれ 住民の「暮らし」にはどんな影響が 「県立高校」「福祉」や事業・サービスが削減される可能性も」
VIDEO
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2026.06.16
政策科学部の 上久保 誠人教授の単著
『煽動政治:包括政党としての自民党を破壊したサイレント・マジョリティの正体』が、2026年6月17日(水)に三省堂より刊行されます。
本書は、2026年衆議院議員選挙での自民党大勝、参政党現象、中道改革連合の敗退といった現代日本政治の劇的な転換点を鋭く分析。SNSの熱狂や「推し活」のような直感の裏で、社会の不条理に苦しみ、静かな怒りを溜め込んできた「サイレント・マジョリティ(静かな多数派)」の正体に迫ります。
特定のイデオロギーに惑わされず、「タテ(歴史)」と「ヨコ(国際比較)」の視座を用いる、政策科学的な考察によって、これからの「答えのない時代」を生き抜くための思考力を養う一冊です。
在学生はもちろん、現代社会の仕組みや生々しいリアルを学びたい受験生の皆さんにもぜひ手に取っていただきたい内容となっています。
◆ 書籍情報 ◆ 目次構成 三省堂公式ページ
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2026.05.28
2026年5月17日(日)、大阪いばらきキャンパス(OIC)にて「いばらき×立命館DAY 2026」が開催されました。大阪いばらきキャンパスのコンセプトの一つである「地域・社会連携」を実現するために、茨木市と共催して毎年開催しているイベントです。飲食模擬店、ステージパフォーマンス、企業出展など150店以上が出展し、学園関係者だけでなく、多くの市民の方々にも来場いただきました。
新入生である1回生がクラス内の親睦を深めることを目的として、政策科学部の基礎演習クラスによる「縁日企画」が今年も全クラスで出展されました。
今年の1回生は、4月の入学直後から限られた時間の中で企画の立案、資材の調達、当日のシフト管理にいたるまで、クラスごとに議論を重ねて準備を進めてきました。時には意見の対立や進捗の遅れといった課題に直面しながらも、お互いに知恵を出し合い、協働するプロセス自体が、1回生にとって貴重なチームマネジメントの実践の場となったかと思います。
当日は、子どもから高齢の方まで多くの地域住民の方々が来場し、会場は終日大きな賑わいを見せていました。1回生たちは、ただ店を運営するだけでなく、どんな方でも楽しめるようにルールの説明を工夫したり、呼び込みの声を掛け合ったりと、主体的に動く姿が印象的でした。
また、政策科学部自治会は、全体の統括への参画や各クラスのサポート、安全管理など、イベントが円滑に進行するためのバックアップに尽力しました。前年の運営経験を踏まえ、運営体制の改善を行い、大きなトラブルなくイベントを終えることができました。
基礎演習での学びの第一歩として、このイベントで培われた「課題に協力して取り組む方法」と「地域社会との繋がり」は、今後の大学生活や専門的な政策研究においても確かな基礎となると思います。
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2026.02.12
1月31日(土)、早稲田大学で開催された「動物倫理かいぎ第1回大会〜ヒメヒミズかいぎ〜」にて政策科学部3回生の山本 祐二朗さんが発表を行いました。
「動物倫理かいぎ」は、人間と人間以外の動物たちのよりよい関係を、多様な実践と学問に身を投じる人々の対話によって追い求めるために設立された学会です。
山本さんは、「動物の政治的代表におけるアニマル・エピストクラシーの正当化可能性」をテーマに発表を行いました。昨今の民主主義理論では、動物の利益も政治的に代表されるべきであるという議論が存在します。本発表では、どのような代表制度が適切かという観点から、代理人としての市民による民主的代表を批判し、代わりに智者によるエピストクラシー的代表の正当性を検討しました。
山本さんは3回生であり、今後のさらなる研究の進捗、活躍が期待されます。
学会HPはこちら
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2026.01.14
政策科学部では1回生から4回生までの4年間にわたり研究と発表を重ねる独自のカリキュラムを展開しています。 各学年の小集団授業で研究テーマを発見し、調査・研究を行い、その成果を発表するとともに、報告書や論文にまとめることを繰り返すことで、「問題を発見し、解決する」思考と能力、政策実践力を養うとともに、コニュニケーション力やプレゼンテーション能力など実社会で求められる力を鍛えます。 1~4回生それぞれの回生での発表大会を経て、勝ち上がったメンバーが年に1度、優れた研究成果を発表する場として開催しているのが全回生対象に開催している「PSアカデミックフェスタ」です。
2025年度の「PSアカデミックフェスタ」は12月13日(土)に開催されました。
今年も来賓として茨木市の福岡洋一市長にもご出席いただき、茨木市長賞の選考・授与にもご参加いただきました。表彰式では、茨木市の現状や市政の立場から講評もいただき、発表した学生にとっては貴重な機会となりました。詳細は、Special Contentsの
PS ACADEMIC FIESTA を参照してください。
当日のイベント運営は、学会学生委員会のメンバー、PMSG(Peer Mentor Support Group)のメンバーが担ってくれました。円滑なイベント運営への協力に感謝しています。
2025年度 PSアカデミック・フェスタ受賞テーマ(一部抜粋)
3・4回生「政策構想演習」「学士論文」CRPS専攻「Policy Seminar」最優秀賞
日本における養育費確保の現状と課題および対応策の研究 ~協議離婚に焦点を当てて~
2回生「研究実践フォーラム」最優秀プロジェクト
Earthquake Preparedness for Vulnerable People in Khlong Toei: Community Intervention Using Gaming Simulation
1回生「プロジェクト入門」最優秀賞
SNS時代における公共放送の選挙報道フレーミングが政治意識に与える影響
CRPS専攻1回生「Introduction to Academic Research」最優秀賞
Analyzing Place Attachment in Kloeng Toey Residents: Challenging the Relevance of Relocation Policies
茨木市長賞
Exploring The Challenges of Women Migrant Care Workers from Myanmar: The Japanese Context
惜しくも2025年度「PSアカデミックフェスタ」に進出できなかった在学生のみなさん、2026年度から政策科学部に入学されるみなさんと2026年度「PSアカデミックフェスタ」でお会いできることを楽しみにしています。
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