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2023.07.10

【レポート】Book Launchを開催しました!Dr. 望月葵『グローバル課題としての難民再定住』

 2023年6月22日(木)、立命館アジア・日本研究所(AJI)、および立命館大学中東・イスラーム研究センター(CMEIS)の共催で、Book Launchがオンラインで行われました。今回は、Dr. 望月葵(日本学術振興会特別研究員)が、刊行した書籍『グローバル課題としての難民再定住: 異国にわたったシリア難民の帰属と生存基盤から考える』(2023年3月刊)の紹介報告が行われました。Dr.望月は、地域研究、難民研究を専門としており、特にシリア難民に焦点を当て研究を行っています。特に、本書は中東地域そして、ヨーロッパ地域において実施されたフィールド調査の成果が記されています。そのことから本報告では、書籍には記されなかったフィールド調査に関わる裏側などが紹介されました。加えて、本書のキータームともいえる「帰属」をなぜ、Dr.望月はテーマとしたのか、その理由を自身の生い立ちなどを踏まえながら語って頂きました。本書は、中東地域のみならずヨーロッパ地域において、シリア難民がどのように生きているのか、その生存と帰属を豊富な資料と意欲的なフィールド調査を基に分析したものです。また、報告では書籍内で使用されなかったフィールド調査時の写真や書籍内では白黒となっていた写真をカラーで確認することができるなど、Book launchという場だからこそ目にすること、耳にすることができる大変貴重な時間を共有することができました。質疑応答では、フィールド調査での質問の仕方や、今後の研究への展望についてなど、学術的に大変興味深い意見交換が行われました。

報告者のDr.望月葵
報告者のDr.望月葵