立命館大学 経営学部

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学部ポリシー

経営学部における人材育成目的・教育目標

Ⅰ.人材育成目的

大学の教学理念「平和と民主主義」、経営学部の教学理念「ビジネスを発見し、ビジネスを創造する経営学」に基づき以下のような人材の育成を目的とする。

  • 1.社会に関する広い関心を持ち、経営学の観点から、他者と共に、創造的に問題発見ならびに問題解決する人
  • 2.高い志をもち、失敗を恐れず、粘り強く新たな価値創造にチャレンジする精神に満ちた人
  • 3.社会・経済・環境の変化に応じた新たな諸課題について、深い洞察力をもち、自ら考え、行動する人。生涯学び続け、自らを変革し続ける人
  • 4.高い倫理観をもち、グローバルな視野で異文化を相互に理解し尊重する能力を身につけ、平和で調和のとれた多文化共生社会の実現に貢献できる人

また、経営学部経営学科は、経営学を教育研究し、それによって、高い教養と経営学の専門知識をもち、社会・経済の変化に対応して自ら考え、実践することにより未来を切り拓くチャレンジ精神に満ち、高い倫理観とグローバルな視野で異文化を相互に理解し尊重する人材を育成する。

経営学部国際経営学科は、国際経営を教育研究し、それによって、高い教養と経営学の専門知識をもち、国際社会・経済の変化に対応して自ら考え、実践することにより未来を切り拓くチャレンジ精神に満ち、高い倫理観とグローバルな視野で異文化を相互に理解し尊重する人材を育成する。

Ⅱ.教育目標

経営学部においては、「ビジネスを発見し、ビジネスを創造する経営学」という学部教学理念のもと、グローバル化、デジタル技術の高度化、地球環境との調和、社会発展への貢献など多様化する組織の行動様式を、広く科学的、実践的に捉え、経営組織の進路を創造的に切り拓く、豊かな市民性を備えた人材を育成することを目標とする。

具体的には下記の8 項目を経営学部の学生が4年間の正課・課外を通じて獲得すべき能力とする。

  • 1.社会・環境に関する広い関心をもち、多様な視点から、自ら考え、果敢にチャレンジし、粘り強く実践しようとする意欲と態度をもつ。
  • 2.教養に関する広い関心をもち、主体的に学び、豊かな市民性を備えて、他者と調和的に共創する意欲と態度をもつ。生涯学び続け、自らを変革し続ける態度をもつ。
  • 3.経営学の専門知識を身につけ、経営に係る諸事象を深く理解することができる。
  • 4.豊かな教養とグローバルな視野をもち、地域や社会の状況を多様な視点から理解することができる。
  • 5.経営に関する基本的な内容について、経営学の観点から正しく理解し、適切に実践することができる。
  • 6.経営に関する諸事象について、経営学の観点から明らかし、既成概念に拠らず問題発見及び課題解決ができる。
  • 7.経営に関する諸問題について、総合的かつ論理的に思考し、実践的で適切な意思決定ができる。
  • 8.社会や人間に関する事象について、高い倫理観と深い洞察力をもって思考し、平和で調和のとれた適切な意思決定ができる。

Ⅲ.経営学部教員像

立命館大学経営学部の教員として、『学園憲章』・「教学理念 平和と民主主義」・「経営学部教育目標」をそれぞれの専門と結びつけながら理解し、学生の人権と民主主義社会を支える市民としての成長を尊重し、高い倫理性と責任感を持ち、研究教育にチャレンジ精神をもってあたれる人間

Ⅳ.入学者受け入れ方針

立命館大学経営学部は、学部の教育目標を達成するために、以下の能力・資質を有するものを求めます。

  • 1.経営学に強い関心を持ち、高い意欲と目的意識を持って学習を行おうとしている。
  • 2.学部の掲げる人材育成目的・教育目標を理解し、立命館大学経営学部での勉学を強く志望している。
  • 3.広く高等学校卒業レベルの基礎学力を有している。
  • 4.大学での学びに必要な日本語運用能力を有している。
  • また、各分野あるいは将来の進路に関わって、下記のような人材をより積極的に求めます。
  • 5. 経営学分野における高度な専門的能力を獲得し、戦略、マーケティング、組織、会計・ファイナンスの各分野で活躍をめざしている。
  • 6.会計分野における高度な専門的能力および関連する資格の獲得をめざしている。
  • 7.将来、広い意味での起業家(アントレプレナー)や事業の継承(承継)をめざしている。
  • 8.高い外国語運用能力を獲得し、将来、広く国際ビジネスの分野において活躍をめざしている。
  • 9.アジアビジネスに興味を持ち、将来、アジアを舞台に活躍をめざしている。

Ⅴ.教育課程編成・実施方針

はじめに

経営学部の学士課程では国際経営学科と経営学科との2学科制をとっている。また,経営学科においては,2回生次から4つのコース(「戦略」「マーケティング」「組織」「会計・ファイナンス」)に専攻する領域が分かれていく。低回生次においては基本的な経営学の学びは基礎専門科目を中心に両学科・コースに共通であり,その修得後学科・コースの展開専門科目を履修することになる。

経営学部での学修のためには,専門科目以外に外国語科目,教養科目の科目群も必須である。

いずれの学科・コースにおいても,経営学部においては、「ビジネスを発見し、ビジネスを創造する経営学」という学部教学理念のもと、グローバル化、デジタル技術の高度化、地球環境との調和、社会発展への貢献など多様化する組織の行動様式を、広く科学的、実践的に捉え、経営組織の進路を創造的に切り拓く、豊かな市民性を備えた人材育成目的に設定した人材を育成できるように、以下のとおり経営学部の教育課程は編成され実施される。

1回生「学びを知る」

大学初年次においては,高校までとは異なる大学での学びそのものを知ることが必要である。そのための初年次教育として,「アカデミック・リテラシー科目」や小集団科目「基礎演習」において,はじめて大学での学び方を学び,経営学にふれ,学びのコミュニティに参画する。専門講義科目では,「総合基礎科目」として「企業と経営」「企業と会計」をまず学び,次いで後の各コースの基本科目である「マーケティング論」「経済学入門」「マネジメント論」へと進む。その後の学習の基盤となる簿記や情報リテラシーにかかわる科目も修得する。体験型の学部留学プログラム(後述のBSAI)に参加することもできる。

2回生「学びを広げる」

2回生は,経営学科においては,おもに企業との競争を扱う「戦略」や顧客とのかかわりを扱う「マーケティング」,人々の共通の目的のもとでのコミュニケーションやリーダーシップを検討する「組織」および企業内外の情報と資金の流れに関する「会計・ファイナンス」の4つのコースから自コースを選択し,国際経営学科とあわせて5つの系統的履修が開始される。

各学科・コースでは,自学科・コースの「コース基礎科目」等の「基礎専門科目」を中心に学ぶが,各学科・コースはまったく別の専攻ではなく,相互に科目を共有し学び合うことになる。「基礎5科目」と「コース基礎科目」とをあわせて「コア科目」とし,全員が履修すべきものとする。また,法学や経済学系の「学部共通科目」によって隣接領域の基礎的知識を広げる。

さらに学科・コース横断的な「インテンシブ・プログラム」や学部独自留学プログラムも本格的に開始する。「インテンシブ・プログラム」は,「産学協同アントレプレナーシップ」「アジアビジネス」「会計キャリア」および「産官学連携事業継承教育プログラム」の4プログラムからなる。本学部の特色を活かしたこれら教育プログラムを自らの選択で開始することができる。

また,全学の留学プログラムとともに,経営学にかかわる学習内容を中心とした本学部独自のプログラムに参加することもできる。BSA(Business Study Abroad)として,I(イニシエーション),II(1セメスター),III(インターンシップ),IV(1年間)の区分があり,自らの学修目的・期間・応募条件および,英語・その他語種に応じた留学の機会がある。

3回生「学びを深める」

「コア科目」による基礎的専門知識の上に,各学科・コースの「展開専門科目」を系統的に履修し,4回生次にかけて自らの専門性を深める。

国際経営学科では,英語開講科目によるグローバルな学びの形式とともに,異文化の中での経営学を総合的に学ぶ。

経営学科の「戦略」コースでは「戦略経営論」等の戦略分野, 「マーケティング」コースでは「製品開発論」等のマーケティング分野について展開科目を学ぶ。「組織」コースは,「中小企業論」等の企業組織分野と「人的資源管理論」等のマネジメント分野を学ぶ。「会計・ファイナンス」コースでは,「財務会計論」等の会計分野と「証券投資論」等のファイナンス分野を学ぶ。これら各コース内の一つの分野を深めつつ,他の関連分野も学んでいく。

小集団科目「専門演習」(ゼミ)の学びのコミュニティを主体的に形成し,特定のプロジェクトへの参加,問題発見・解決の取組,実際の人々やコミュニティとの交流などを通じた実践的な学習方法であるPBL(Project/Problem/People-Based-Learning)などによって自らの専門的な研究テーマを社会の中でアクティブに深める。

4回生「学びをまとめる」

これまでの経営学部での学びをまとめる。自学科・コースの展開科目の履修を中心に専門性を身につけつつ,PBLなどを通じたゼミのコミュニティにおいて担当教員の指導のもと,これまで修得した能力と知識に基づいて自主的に研究テーマおよび研究計画を設定してそれを実行し,その成果として「卒業論文」または「ビジネスレポート」を経営学部の学びの集大成として作成する。

外国語の修得

上記の専門科目だけでなく,全学で共通して提供される科目について積極的に学ぶことも重要である。専門を相対化して位置づけ,また専門を学ぶ基礎にもなり,別の分野の知識やそれを学ぶ態度を養う機会にもなる。

「外国語科目」では,英語および初修外国語が開講される。英語については,読み・書き・聴き・話す4技能の総合的段階的な発展を図る。おもな英語科目として,まずスキルと教養を中心としたEGP (English for General Purposes)で基礎を学び,次いで専門教育と関連させた「Business English 」などのESP(English for Specific Purposes)を経て,将来の国際ビジネスや学術的活動のためのEOP/EAP(English for Occupational Purposes / English for Academic Purposes)へ系統化に進むことになる。これら実用・教養・専門のバランスのとれた英語学習によって「ビジネス社会で必要とされる国際的コミュニケーション能力」が涵養される。英語の到達度はTOEIC®(団体受験)によって測定され,学力に応じて選択科目が設定される。

国際経営学科では上記の段階のプログラムを全面的に展開した英語のみを外国語科目の必修とし,とくに各種留学プログラムへの参加を強く推奨する。3回生以上開講の「プロジェクト英語」において,経営学に関する内容を英語で十分学べることを目標に,留学の成果も活用し高度でアクティブな英語の継続学習をめざす。

経営学科における必修の外国語は, 英語のみ学ぶ「英語コース」,英語と選択した初修外国語を学ぶ「2言語コース」,選択した初修外国語のみを学ぶ「初修コース」を入学前に選択する。経営学科での必修の英語はよりコンパクトであるが,意欲・能力があれば「プロジェクト英語」まで履修可能である。初修外国語としてフランス語・ドイツ語・スペイン語・中国語・朝鮮語が開講され,このうちから一語種を選択する。各語種とも基礎から展開に進み,2回生以上では応用や進んだトピックを学ぶ。各回生後期に到達度の検証が行われる。

教養科目などの幅広い学び

「教養科目」は全学で共通の「立命館スタンダード」として、2020年度より新設される「立命館科目」およびA群からE群の科目のグループから構成される。「立命館科目」は「立命館大学生」として学びをとおして成長し、社会の発展に貢献することのできる人間育成を目的とした科目群である。A群は学問や社会生活を営む上で必然とされる文化・芸術に関する幅広い知識をとおして得られる理解力、洞察力及び創造的活力の獲得を目的とした分野別基盤科目群であり、7つの分野からなる。また、B群は「国際教養科目」(英語開講教養科目や海外留学科目)、C群は「社会で学ぶ自己形成科目(キャリア教育科目・サービスラーニング科目)、D群は「スポーツ健康科目(スポーツ実習を含む)、E群は「学際総合科目」(「教養ゼミ」などを含む)であり、現代社会に必要な学際的・総合的な知の構築をめざしつつ、学生の主体的な授業参加を重視する科目群である。これらの科目から自らの関心や目的にしたがって計画的に履修を進める。

Ⅵ.学位授与方針

経営学科においては、その人材育成目的の達成を通じて、教育目標に示した以下の8点の能力を身につけ、社会において活躍することを学生に対して求めている。

国際経営学科においては、その人材育成目的の達成通じて、教育目標に示した以下の8点の能力を身につけ、国際ビジネス社会において活躍することを学生に対して求めている。

両学科とも学部則に規定する所定単位の修得をもって、教育目標の達成とみなし、学士課程学位を授与する。

<教育目標に示した8点の能力>

  • 1.社会・環境に関する広い関心をもち、多様な視点から、自ら考え、果敢にチャレンジし、粘り強く実践しようとする意欲と態度をもつ。
  • 2.教養に関する広い関心をもち、主体的に学び、豊かな市民性を備えて、他者と調和的に共創する意欲と態度をもつ。生涯学び続け、自らを変革し続ける態度をもつ。
  • 3.経営学の専門知識を身につけ、経営に係る諸事象を深く理解することができる。
  • 4.豊かな教養とグローバルな視野をもち、地域や社会の状況を多様な視点から理解することができる。
  • 5.経営に関する基本的な内容について、経営学の観点から正しく理解し、適切に実践することができる。
  • 6.経営に関する諸事象について、経営学の観点から明らかし、既成概念に拠らず問題発見及び課題解決ができる。
  • 7.経営に関する諸問題について、総合的かつ論理的に思考し、実践的で適切な意思決定ができる。
  • 8.社会や人間に関する事象について、高い倫理観と深い洞察力をもって思考し、平和で調和のとれた適切な意思決定ができる。

自己評価・外部評価

立命館大学経営学部・立命館大学経営学研究科では、2015年度の大阪いばらきキャンパスへの移転に伴い、学園ビジョンR2020をさらに具体化するために2013年度にカリキュラム改革を行いました。そして、2016年度に本カリキュラムの完成年度を迎えることから、これまでの教育・研究などの考え方や取り組みについてご意見をいただくことにより、今後の教育展開をいっそう実りあるものにするため、発足後50余年間の教育研究活動の自省とともに、2016年度に自己評価および外部評価を実施しました。

今回の外部評価結果でご助言いただいた各項目の改善にとどまらず、学生及びご父母をはじめとするみなさまの期待にお応えできるよう、更なる改善・改革に取り組んでまいります。

◆2016年度自己評価・外部評価結果報告書