クロスメジャー

学域・専攻を超えて横断的に学ぶ「クロスメジャー制度」 「京都学」「デジタル人文学」2つのコース

フィールドワーク型実習やインターンシップを通じて、京都の歴史・地理・文学などを複合し、応用的に学ぶ「京都学」と、人文学の多様な分野が持つテーマや素材、資源に対して、デジタル技術を活用・応用し、ビッグデータや精密な情報から人文学を探求する新領域「デジタル人文学」の2コースから構成されます。すべての学域・専攻の2回生以上の希望者を対象に、専攻の学びに加える形で、「京都学」または「デジタル人文学」の科目を体系的に履修します。3・4回生ではクロスメジャーの専門演習を受講し、卒業論文を執筆することができます。なお募集時期は1回生秋学期(11月頃)で、定員は各コース約30名。履修希望者多数の場合は選考があります。

[クロスメジャーの履修イメージ]

京都学クロスメジャー

京都学クロスメジャーでは、人文学各分野の研究手法や理論の理解に基づきつつ、それら人文学の「知」を千年の都「京都」を題材に、地域社会の理解へと応用します。フィールドワーク型の実習・インターンシップ、さらに地域課題にアプローチするプロジェクト型研究といった臨地型の科目を通じて、地域の課題解決や持続性に資するアクティヴな取り組みを展開します。こうした地域との協同・連携を最大限に重視した教育内容に、京都学の特色があります。

左上
ユースホステルの宿泊者に対し、北野天満宮のずいき祭での参与観察の成果を紹介する様子
右上
職人さんから説明を受けながら、金箔押しの体験をする受講生たち
手捺染の工場にて、職人さんの指導のもと自分たちで選んだ模様や配色で、染色体験をする 受講生たち

京都学クロスメジャー科目群

竹材店を訪問し、職人さんから竹垣についての説明を受ける受講生たち

  • 1回生 配当科目

    • 京都学概論(人文学と地域社会)
    • 京都学入門(人文学の融合)
  • 2回生 配当科目

    • 京都文化論I(京都と歴史)
    • 京都文化論II(京都と日本文学)
    • 京都学フィールドワークⅠ
    • 京都学リージョナルスタディ
    • 京都学研究法
  • 3回生 配当科目

    • 京都まちづくり史
    • 京都伝統工芸研究
    • 京都学フィールドワークⅡ
    • 京都学フィールドリサーチ
    • 京都の美術
    • 専門演習Ⅰ・Ⅱ
  • 4回生 配当科目

    • 専門演習Ⅲ・Ⅳ
    • 卒業論文

教員インタビュー

地理学・史学・文学などの
知識を融合し「京都」を紐解く

地域研究学域

京都学クロスメジャー担当

河角 直美 准教授

デジタル人文学
クロスメジャー

デジタル人文学とは、広義には情報技術を用いた人文科学(人文学)のことです。デジタル人文学クロスメジャーでは、人文学のさまざまな領域が持つ研究テーマや素材、資源に対して、AIを応⽤したり、ビッグデータを効率よく扱うことで、領域を複合させたり、思ってもみなかった新たな研究領域を生むために、デジタル技術の基礎から応用までを学びます。個人や社会が抱える課題の究明を、情報技術を応用することで、効率よく適確に進めることのできる人材を育成します。獲得する知識や技術は、学術研究にとどまるものではなく、教育や博物館の現場、さらには出版、印刷、広告業界などにおいても応用可能な知識と技術でもあり、将来のキャリアのためにも役立つに違いありません。

AIを使ったくずし字読解システム
右上
大英博物館での海外インターンシップ。所蔵品(日本画)のアーカイブ作業を行っている様子
右下
バーチャル山鉾巡行

デジタル人文学クロスメジャー科目群

ジオリファレンスで古地図を現在の地図に重ねる
(禁門の変の大火の範囲)

  • 1回生 配当科目

    • デジタル人文学入門
    • デジタル人文学概問
  • 2回生 配当科目

    • コンピュータグラフィックス基礎演習Ⅰ
    • コンピュータグラフィックス基礎演習Ⅱ
    • WEB技術基礎演習Ⅰ
    • WEB技術基礎演習Ⅱ
    • テキスト情報処理演習Ⅰ
  • 3回生 配当科目

    • テキスト情報処理演習Ⅱ
    • デジタルアーカイブ演習Ⅰ
    • デジタルアーカイブ演習Ⅱ
    • 空間情報処理演習
    • コンピュータグラフィックス応用演習
    • データベース演習
    • 専門演習Ⅰ・Ⅱ
  • 4回生 配当科目

    • 専門演習Ⅲ・Ⅳ
    • 卒業論文

教員インタビュー

AIやビックデータなどの情報技術で
「人文学」の新たな価値を生み出す

日本文学研究学域

デジタル人文学クロスメジャー担当

赤間 亮 教授