8つの学域

日本史研究学域

日本史研究学域

JAPANESE HISTORY PROGRAM

過去から未来を切り拓く
日本史研究学域

本学の日本史研究学域は、これまで民衆史・文化史・女性史・部落史などの分野における伝統と蓄積を有しています。本学域はそうした豊かな蓄積を尊重しながら、政治・経済・社会・文化・思想などにわたる歴史上の事象を対象に、過去の固定観念に囚われることなく自由に思考し、その意味を説き明かすことを目標としています。
簡単に社会の風潮に迎合したり、表面的な雰囲気に流されたり、新規の情報におぼれたりするだけでは大学で学んだ意味はありません。深い歴史的知性を宿した自律的な人間が、今こそ求められていると言えるでしょう。

COLUMN

教育・研究の“リアル”を発信、教員コラム

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日本の歴史に底流し続けた「貴族文化」の影響力

私の研究テーマは日本の中世、平安時代の中期から鎌倉時代にかけての貴族から見た政治史です。朝廷に代わって武家が強い勢力を握ったとされる鎌倉時代は、一般に「武士の時代」と考えられています。しかし実はそのときも、京都の上皇や天皇を中心とする公家たちは、無視できない力を持っていました。貴族は文化の面で影響力を保持し続け、鎌倉幕府を担った武家たちも和歌を作るなど、公家たちの振る舞いを真似るようになっていったのです。室町から戦国時代を経て江戸時代になっても、貴族たちは滅びることなく一定の影響力を持ち、時代ごとの政治勢力を利用しながら、その地位を保ってきました。現在も皇族の婚姻やニュースは世の中の大きな話題となりますが、それは日本人にとって今なお「貴族」という存在が、文化の深い場所に根付いていることの証明であると言えるでしょう。

美川 圭

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