在学生の声

4,000名超の文学部生、一人ひとりがオンリーワンの活動を行っています。その活動の一端を紹介します。

2023

人間研究学域

子どもと触れ合うインターンシップに挑戦。理論と実践の両方で教育の大切さを学ぶ。

AN JING さん
教育人間学専攻 3回生

東莞市松山湖莞美学校/中国

日本で教育を勉強したくて、来日しました。中でも立命館大学文学部なら、教育とともに哲学など幅広い分野も学べると知って、「ここしかない」と、進学を決意しました。
特に印象に残っているのが、1回生の時、「人間形成」についての授業です。授業中に、狼に育てられた子どもの事例から、「人間は教育されて人間になる」という話を聞いて、改めて教育の大切さを認識しました。それまで教育について漠然と「こうした方が良いんじゃないか」と考えていながら言葉にできなかったことが、授業を受けたり、テキストを読んで言語化され、「私が考えていたことは、これだ」と腑に落ちた時、学ぶおもしろさを感じます。

実践を通して教育を学ぶ機会も豊富にあります。2回生の時、文学部独自のインターンシップ「子ども・青少年の居場所づくり」に参加して以来、児童館でのボランティアを続けています。京都地域の児童館で、小学生から高校生までの子どもたちと触れ合い、交流を促したり、居心地の良い「居場所」をつくるのが仕事です。

児童館での花火の様子

実際に子どもたちに接すると、大学の授業では教わらないような悩みや問題に直面することも少なくありません。そんな時自分に言い聞かせているのは、知識に頼るのではなく、目の前にいる人と向き合い、一人ひとりについて柔軟に考えること。児童館での活動を通して、「人から離れない教育」の大切さを実感しています。

人見知りで引っ込み思案な自分を克服したくて、演劇サークルに入りました。年4回実施する自主公演では、照明係や宣伝活動に携わる他、役者として舞台に立つこともあります。最初は人前に立つことに怯んでいたけれど、慣れていくうちに自分でも驚くほど堂々と演じられるようになりました。自分とはまったく違う人生や物語を生きられるのが、演劇の醍醐味です。脚本に書かれたキャラクターが、どんな人生を歩み、どうしてこんなセリフを口にするのか、その裏にはどんな感情が込められているのか、深く読み解いていくのがおもしろいところです。何より先輩・後輩の隔てなく話せる仲間ができたことが良かったと思っています。

新歓公演のシーン写真

将来の夢はまだ模索中です。教育に関わるフィールドで、子どもたちの心に寄り添い、成長を後押しすることに携わっていけたらと、思い描いています。
立命館大学文学部の良いところは、文化や歴史、芸術、教育、哲学など、多岐にわたる分野を学べるところです。文学部以外の科目を履修することもでき、自分の意欲次第で学びの幅を大きく広げることができます。私も教育についての学びの他に、映像学部の「日本映画史」の授業を受けています。ぜひ皆さんも、好きなこと、興味のあることを諦めず、貪欲に学んでください。

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