在学生の声

4,000名超の文学部生、一人ひとりがオンリーワンの活動を行っています。その活動の一端を紹介します。

2023

言語コミュニケーション学域

「日本語教師になる」夢を叶える最高の学びの環境がここにあった。

片桐 柚希 さん
言語学・日本語教育専攻 3回生

新潟県立新潟高等学校/新潟県

夢は、日本語を母語としない人に、外国語としての日本語を教える「日本語教師」になること。高校時代、まさにこの「在学生の声」のページを見て、立命館大学文学部に日本語教師養成課程を履修できる言語学・日本語教育専攻があることを知りました。日本語教師を目指す先輩のリアルな声に触れて、「こんなことを学べるのか」とイメージが明確になり、期待が大きく膨らんだことを覚えています。
日本語教師養成課程では、多くの必修科目を履修する必要があります。概論から始まり、2回生からは日本語教授法の理論や日本語教育の現状などの専門知識を習得する他、学生が日本語教師役と学習者役に分かれてロールプレイを行い、教える技能を学ぶ実践的な授業も受講しました。

韓国人の日本語学習者に教えている様子

そうした座学を経て3回生では、いよいよ日本語教育の実習が始まりました。毎週1回、公益財団法人京都市国際交流協会の地域日本語教室で、日本語チューターとして教育実践を行うとともに、その活動記録を教室に持ち帰り、クラスメイトと共有する授業です。フィリピンから来た高校生、京都に長期滞在中の台湾人、通りすがりの外国人観光客など、受講生のバックグラウンドは実に多彩です。授業では想像もしていなかった質問を受けることもあり、現場ならではの緊張感があります。2年間、大学で学んできたことが教育現場でどのように生きるのかを実体験すると同時に、講義では知り得なかった新たな学びがあることを実感しています。出身国も、年齢も、話す言葉も多様な人々を「日本語」という言語で結びつけていると実感する時、やりがいを感じるとともに誇らしい気持ちになります。さらに大学に戻ってフィードバックを行う時間に、それぞれの失敗や悩みを打ち明け合い、他の学生の意見を聞くことでも理解が深まっています。続いて夏期休暇中には、韓国の大学で日本語を教える実習にも挑戦する予定です。

日本語チューターとして書いた板書

「教える力」を磨くため、週3日、塾講師のアルバイトも行っています。ただテキスト通りに教えるのではなく、どうしたら学ぶ楽しさを知ってもらえるかを考え、試行錯誤しながら教えています。先週教えたところが、今週できるようになったり、やる気のなかった生徒が意欲を見せてくれたり、小さくても成長を見られることが喜びです。「教える」という点では日本語教育と共通するところも多く、実践経験の一つひとつが糧になっていると感じています。
理想の日本語教師になるために、より高みを目指し、大学院進学を考えるようになりました。日本語教師養成課程と併行して、日本語教育能力検定試験にも挑戦するつもりです。教育者として、人間として、これからも成長し続けていきたいと意欲を燃やしています。
「日本語教師になる」という夢を追いかける私にとって、立命館大学文学部には最高の学びの環境が整っていました。もし今、やりたいことが明確になっていなくても、多様な学びの中に、目標や好きなことを見つけられるチャンスが散りばめられています。自分の心に敏感になり、ワクワク・ドキドキすることに目を向けたら、やりたいことがきっと見えてくるに違いありません。

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