International Relations Self-Study Navigator

国際関係学をいかに学んでいけばよいのかを、国際関係学の各領域の紹介、学習法の紹介、文献やWebサイト等の紹介などから説明しています。

元来は学内向けのものであり、場所の紹介や蔵書検索の方法等では学内向けの説明がされているところもありますが、学外の国際関係学を学ぶ人たちにとっても利用価値があるものです。したがって、利用者は学内者に限定していません。

IRナビが皆さんの本当のNavigatorになることを望むものです。

ご挨拶

この『IRナビ』は、国際関係学を学ぶためのガイド・マップです。国際関係学を理解し、学部での学びをより深めるために必要な様々な情報がここにあります。

1回生の皆さんは、まず、「そもそも国際関係学とはどのような学問なのか?」を知るために『専門編』を開いてみてください。国際関係学とそれに関連する様々な学問領域について、その特徴と学び方が分かります。また基礎演習では『テクニック編』がきっと役に立つでしょう。留学に関する心構えもここで知ることができます。『語学編』では、英語はもちろん、初修外国語についても、それぞれの言語の特徴や魅力を知ることができます。

学年が進むにつれて、それぞれ関心のある専門分野や地域研究が異なってきます。2回生の皆さんは、ゼミ選択のために『専門編』と『地域編』を活用してください。もちろん3回生になっても、専門科目の選択や履修の時にここにある情報が大きな助けになるはずです。

4回生の皆さんは、卒業研究を本格的に始めることになります。『テクニック編』で論文の書き方やデータ収集、フィールド調査の方法を再確認するとともに、自分の専門以外の領域の基礎知識について見つめ直すことを奨めます。きっと、皆さんの卒業論文=国際関係学の集大成がさらにレベルアップすることでしょう。

このように、『IRナビ』は、国際関係学部での学びの至る所で皆さんを助け、叱咤激励してくれます。

国際関係学は、社会科学の中ではまだまだ歴史の浅い学問です。法学や経済学のような伝統的な学問と異なり、代表的な教科書や権威のある体系書もそれほど多くありません。そんな中、国際関係学部の教員が、それぞれの専門領域について、「丁寧に分かりやすく」をモットーに、必要に応じて新たな情報を書き加えるなど、改訂を繰り返してきました。他大学の国際系学部の先生からも高い評価を得ています。

皆さんもぜひ、『IRナビ』という【海図(chart)】を手に、国際関係学の【学びの大海】を自由に【航海】してください。そして、『IRナビ』について、意見や改善点(間違い探しも大歓迎です)があれば、積極的にこの地図の改訂に協力してください。それがより良い国際関係学の学びになるはずです。

立命館大学国際関係学部長 西村 智朗