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2024年のTOPICS

2024.07.01

2024年のオープンゼミナール大会は11月7日(木)に開催!現在参加チームのエントリー受付中です。こちらから昨年の様子をご覧いただけます。

2024.06.28

アメリカン大学・立命館大学国際連携学科(JDP)の学生インタビュー動画を公開しました。アメリカ現地での学生の様子も収録しています。

2024.06.08

卒業生の集い:国際関係学部校友会の総会&レセプション・パーティを開催しました(6月8日 京都タワーホテル)

2024.06.27

ゲスト講義実施報告(元:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR) 織田靖子様)

「国際連合入門」(担当教員:石川幸子先生)の授業にて、2023年10月まで国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に勤務されていた織田靖子様をゲストスピーカーとして招聘し、「UNHCRの活動:現場の事例を中心に」と題して講義を行っていただきました。

ゲストスピーカー(6.27織田様)1

講義では、まず、国連全般についての説明があり、最近の動きとして総会が現在オブザーバーであるパレスチナを正式メンバーとして承認するという決議を採択したことに言及されました。ただ、加盟国として承認されるにはまだ長い道のりであるとの見解が示されました。UNHCRの“高等弁務官”は、緊急時などに独自に決断を下すことが出来るという特殊な地位にあることも説明されました。
UNHCRの必要予算は年間106億ドルですが、実際に各国の拠出金で集まるのは、毎年その半分程度であり、慢性的な予算不足の中で業務を行っているとのことです。UNHCRが保護の対象とするのは、庇護申請者、難民、無国籍者、国内避難民、並びに自主帰還で自国に戻った人たちです。ウクライナでは、220万人が難民になっており、現在313関連機関による共同プランに沿ってオペレーションが行われています。ガザでは、UNRWAがパレスチナ難民の救援活動に当たっており、UNHCRのマンデートからは外れているとのことです。

ゲストスピーカー(6.27織田様)3

講義の後半は、織田様が実際に勤務されていた南スーダンやウガンダの写真を見せながら、臨場感あふれた話が展開されました。南スーダンの洪水発生時には、難民のみならず、現地の村人たちも含めた支援を行ったとのことです。
また、新型コロナ肺炎が蔓延していた当時、ウガンダの奥地の村までWHOのワクチンが届けられ、国際機関の存在意義を再認識したとの話もありました。

ゲストスピーカー(6.27織田様)2
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2024.06.27

日本語話者でも、大学でのライティングは“磨く技術”。ライティング・チュートリアルではどんな質問も歓迎、継続的に取り組んでほしい(国際関係研究科・博士後期課程 半田 あづみさん)

2024.06.24

ゲスト講義実施報告(日本社会事業大学 非常勤講師 橋本恭子様)

「東アジア研究A」(担当教員:園田 節子先生)の授業にて、比較文学・台湾文学を専門とする橋本恭子先生をゲストスピーカーとして、「台湾における性別平等の取り組み:教育・運動・文学」と題してオンラインにて講義を行っていただきました。

今回の講義は、現代台湾における長期に亘る性別平等に向けた政府ならびに市民社会の具体的な活動について学ぶ講義となりました。
橋本先生は大学でジェンダーに関する授業を担当するのみならず、関東で複数の自治体の男女平等推進委員、また翻訳家としても活躍される研究者でらっしゃいます。

講義の内容は、昨年(2023年)の性別平等教育法改定にともなう教育現場における急激な変化をはじめ、同年10月27日に台北で開催された「アジアにおける包括的性教育」ワークショップにおける政府要人の動き、2022年6月に台北にオープンした小紅厝月經博物館の展示、2019年に成立したアジア初「同性婚法」が2023年1月に改定された結果の新たな動き、台北における書店の役割といった最新動向を踏まえながら、台湾社会におけるジェンダー平等を目指す長く苦しい闘いをも知ることができるものでした。
翻っては日本の性別平等の取り組みは現在どうなのだろうか、と受講者一人一人に問うスタイルになりました。

講義では、これをもってさらなる学びに興味を持つ場合、推薦したい文学やその他の文献も多数紹介され、きわめてインフォーマティヴでもありました。
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2024.06.26

My first time living abroad alone, I discovered my potential at Ritsumeikan University through a for-credit internship and the Figure Skating Club.(YBUAN Karla Alexis)

2024.06.19

ゲスト講義実施報告(明治学院大学名誉教授・放送大学客員教授 原武史様)

「国際文化・社会学」(担当教員:CHEUNG YUKMAN先生)の授業にて、明治学院大学名誉教授・放送大学客員教授でらっしゃる原武史先生をお招きして、「日本戦後政治と温泉」について講義を行っていただきました。

空間政治学から「権力の館」のような政治空間だけではなく、新たな切口として「奥の院」の視点から、日本戦後における「温泉」という政治舞台に着目し、歴代首相の吉田茂・鳩山一郎・岸信介と、箱根・熱海などの温泉地・旅館との関係について、原先生が鮮やかに描き出した、従来注目されていない戦後日本政治史・外交史と国際関係の裏舞台の温泉の政治意義を話してくださいました。

ゲストスピーカー(6.19原様)2

「日本の歴史のなかでも最も困難な時期の一つ、なぜ敗戦から高度成長までの時期に温泉と政治の関係が強まったのか。」日本における権力の在り方について、新たな視点を提供されました。
日本戦後歴史と国内・国際の政治状況関係を「温泉」という視点からの解読について、受講生は興味津々に講義を聞き、活発に質問もあり、原先生も面白く政治と権力の新たな想像について熱弁してくださいました。

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2024.06.25

ゲスト講義実施報告「自由貿易の行く末と経済外交」(外務省 佐藤 大輔様)

「日本外交論」(担当教員:山本 忠通 客員教授)の授業にて、外務省(現在、内閣官房TPP等政府対策本部に出向中)の佐藤大輔参事官をゲスト講師としてお招きし、「自由貿易の行く末と経済外交」をテーマにご講演いただきました。

佐藤様(外務省)①

佐藤様(外務省)②

講義では現状の自由貿易、経済安全保障等について、
これまでの経緯や成り立ちを振り返りつつ、具体的な取り組みについてお話いただきました。
国際関係学を学ぶ学生達にとって、専門家の方から実際の経済外交のお話を伺うことができた今回の講義は大変貴重な学びの機会となりました。

佐藤様(外務省)③

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2024.06.18

ゲスト講義実施報告(国連食糧農業機関(FAO)事務局長補佐 三次啓都様)

「Introduction to the United Nations」(担当教員:石川幸子先生)の授業にて、2020年12月まで4年半に渡り国連食糧農業機関(FAO)事務局長補佐(No.2)としてローマの本部で勤務されていた三次啓都様をお招きして、FAOのミッションと活動について講義を行っていただきました。

ゲストスピーカー(6.18三次様)1

まず、授業の冒頭で半世紀を経て森林減少が進んでいく様子をYou-tubeの動画で確認し、環境破壊が考えている以上のスピードで進行している現実が紹介されました。地球上の陸地の3分の1が森林ですが、統計上、アフリカと南米での森林減少が顕著であります。
アジアでは森林増加の傾向が示されているものの、これは、中国のみが造林を行っている結果であるとのことです。
また、カカオ・コーヒー・ゴム・パームオイル等の生産量が増加するに従って、生産に要する土地の確保のため、森林が伐採されている現状が紹介されました。

ゲストスピーカー(6.18三次様)2

次に、FAOのミッションと活動について説明がありました。世界の食糧と農業にかかるデータを分析し、グローバル・スタンダードを基盤とした規範を作成してモニターし、技術協力や能力強化のプロジェクトを実施するといった活動が紹介されました。
現在、世界中で深刻となっている食糧危機については、その原因が紛争・貧困、並びに気候変動にあるという研究結果についての説明がありました。ウクライナ・ロシア戦争による食糧危機はピークを越えたものの、ウクライナ国土に撒かれた地雷によって農地が奪われているとのことです。

FAOは、SDGsの231あるインディケーターの内10%ほどについても責任をもってモニターしているとのこと。世界全体で食糧供給は十分にあるが、公平な供給がうまく行われていないことが大きな問題であるとの説明がありました。
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