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2023年のTOPICS

2023.06.06

受験生向け グローバル・スタディーズ専攻紹介記事(中戸先生インタビュー)

2023.06.02

ゲスト講義実施報告(Bloomberg 高田和典様、横山恵利香様、本窪田耕輔様)

「プロフェッショナル・ワークショップ(メディア)」(担当教員:白戸圭一先生)の授業にて、アメリカの通信社Bloombergに勤められている高田 和典様、横山 恵利香様、本窪田 耕輔様をゲスト講師としてお招きしました。

ゲストスピーカー(ブルームバーグ様1)

 経済・金融を中心とするニュースを配信しているアメリカの通信社Bloombergの日本オフィス(東京)から、3人の社員の方にお越しいたき、同社の業務内容や仕事の魅力についてお話していただきました。
今回はプロフェッショナルワークショップの受講生だけでなく、本学学生であれば誰でも聴講できる形態として開催し、約50人の学生が話を聞きました。

ゲストスピーカー(ブルームバーグ様2)

 最初に、既にベテラン記者である日本・韓国エディターの高田和典氏から、経済に関する速報の仕組みなど同社の業務の概要について説明がありました。その後、ご自身が中途採用で転職して同社に入社した経緯や、記者としての取材体験などを語っていただきました。

ゲストスピーカー(ブルームバーグ様3)

一方、入社4年目の横山恵利香氏は、日本の財務省を拠点に財政などに関する取材をしていらっしゃいます。講演では、自身の日々の取材の様子を学生たちに詳しく解説したうえで、ご自身の大学時代や就職活動を振り返り、学生たちに「大学時代の今しかできないことに全力で取り組んで欲しい」とエールを送っていただきました。
本窪田氏は同社の営業活動などについて説明してくださりました。
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2023.6.2

ゲスト講義実施報告(A.I.システム研究所株式会社 Leon Kuan Yew様)

「応用情報処理」(担当教員:植松大輝先生)の授業にて、A.I.システム研究所株式会社のLeon Kuan Yew様にご参加いただき、オンラインにて講義を行っていただきました。

 応用情報処理では学部生が卒業論文に必要なコンピュータスキルを習得することを目的としています。これらのツールは日々進歩しており、ただ単に使い方を覚える事よりも、新しい機能を独力で学ぶ力を養うことがより重要になっています。昨今のChatGPTに代表されるような生成系AI(人工知能)をベースとしたツールの発達と普及により、WordやExcelの使用法さえもAIツールを通じて飛躍的に効果的な学習が可能になりつつあります。

こういった現状を踏まえて、京都市内の日系企業(A.I.システム研究所株式会社)にAIの専門家として勤務されているDr. Leon Kuan Yew氏を招聘し「AIとは何か」という基礎から「AIツールの効果的な使い方」最新のAIツールの開発事情などをテーマに講義をして頂きました。ゲストは英語話者であるため、担当教員が適宜通訳を担い、講演を行いました。

学生は、AIに文字で具体的な指示を与えて音楽を作成するツールや、画像の背景を自動的に補完するAIツールに最も興味を持っているようでした。また、多様な種類の生成系AIがあることを知り、AI技術の進歩の速さに驚いていたようです。

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2023.05.30

ゲスト講義実施報告「地政学から見る日露関係-安全保障の視点」(元外務省 前ウクライナ大使 倉井 高志 様)

「日本外交論」(担当教員:山本 忠通 客員教授)の授業にて、元外務省の倉井 高志様をゲスト講師としてお招きし、「地政学から見る日露関係-安全保障の視点」というタイトルで講演いただきました。

倉井様①

倉井様は、アンドロポフ死去後のソ連を皮切りに特命全権公使として最後の勤務を終えるまで、4度にわたってモスクワの日本大使館に勤務。
ロシアのほかは在ウィーン国際機関日本政府代表部公使、在韓国日本大使館公使、在パキスタン大使、在ウクライナ大使などを歴任されました。
日本では、安全保障政策課首席事務官、中東欧課長、情報課長、国際情報統括官組織参事官等、安全保障・情報分野や東ヨーロッパ関係を多く手がけられた方です。

倉井様⑥

倉井様③

講義では、「ロシアから見たウクライナと日本」、「北方領土問題」、「ポスト・ウクライナ」という3つの視点からお話いただきました。
ロシア・ウクライナ問題、日露関係というまさに現在の国際関係における重要なトピックについて専門家から実際のお話を伺うことができる、大変貴重な機会となりました。

倉井様⑦


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2023.5.30

ゲスト講義実施報告(ジャーナリスト 千野境子様(産経新聞 客員論説委員))

「Professional Workshop」(担当教員:山田真弓先生)の授業にて、産経新聞の客員論説委員でもあり、ジャーナリストとしてご活躍されている千野境子先生に立命館大学へお越し頂きました。
千野先生は、「江戸のジャーナリストー葛飾北斎」(課題図書に指定されている)を始め、多数の単行本の著者でもいらっしゃいます。
子どもの頃から書くことが大好きで、書くことで自分を表現出来る喜びをお話して頂きました。

ゲストスピーカー「千野先生アップ」

また、新聞社の特派員として、インドネシア、キューバ、ニカラグア、フィリピン、ペルー等、数々の国を訪れ、各国大統領へインタビューを行った経験から、ジャーナリストという職業の醍醐味について当時の写真と共に語って頂きました。

中でもニカラグアのオルテガ大統領の取材では、彼の秘書を通じてアポを取ったものの、待てど暮らせど大統領に会えないため、ついにフォトグラファーと二人で、大統領選挙のキャンペーンやその車に毎日同行したところ、ついにオルテガ大統領が自分の選挙に日本人女性二人が常についてまわっていることに気づき、大統領から直接「一体君たちは何をしているのかね?」と声をかけられたそうです。
そのタイミングを逃さず、千野氏は「私はあなたのインタビューをしに来たのです!」と伝えたところ、インタビューを快く引き受けてもらったとか。

ゲストスピーカー「千野先生全体1」

また、学生からは、毎日どれくらいの文章を書くのか、一つの記事で何字くらい書くのか等の質問があり、それに対して千野先生から、文章が上手になるためにはとにかく書くしかないこと(それ以外の王道はない)、期限を定めとにかく集中して書くことが大事である、とアドバイスを頂きました。
学生らは休憩時間にも、千野氏に自ら話を聞きに行き歓談、交流する様子が見られる有意義で素晴らしいワークショップになりました。
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2023.5.26

ゲスト講義実施報告(元キャリア外交官 二階堂幸弘様)

「プロフェッショナルワークショップ」(担当教員:石川幸子先生)の授業にて、元キャリア外交官の二階堂幸弘様をお招きし、外交・外交官の仕事を中心に講義を行って頂きました。
ゲストスピーカー(二階堂様1)

講義では、冒頭に外交の本質を学生に理解できるよう、外交に関連するいくつかの言葉(Minister, diplomat, protocol, 外交青書)の語源について解説いただきました。

外交の目的は日本の国益を守ること、及び世界平和に貢献することであるという基本理念の上にあり、日常的な外交官の仕事は、日本文化の紹介と海外の日本人と日本企業の支援であるとの説明がありました。

日本文化を世界に紹介することは近年の外交の特徴と捉えることができるとのことで、日本文化外交は、車から文化、そして自然や精神性へといった海外の人々の関心の変化を背景としています。

ゲストスピーカー(二階堂様2)

また、外交は外務省だけで完結するものではなく、関連団体(JICA,JETRO, 国大交流基金など)との協力でオール・ジャパンとして行っていくものであり、近年では、Diplomacy for the people by the peopleということで、民間人も立派に外交の一端を担っているとの理解が示されているそうです。

講義の最後には「英語との付き合い方」について、ご自身の経験知に基づいた英語上達法が伝授されました。

ゲストスピーカー(二階堂様3)

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2023.5.26

ゲスト講義実施報告(東海テレビ放送(株) 木山日菜子様)

「プロフェッショナル・ワークショップ(メディア)」(担当教員:白戸圭一先生)の授業にて、東海テレビ放送に入社された木山日菜子様をゲスト講師としてお招きしました。

授業の冒頭、本授業担当者の白戸先生から受講生に対し、ゲストの木山氏が本学部を2021年3月に卒業後、名古屋に本社のある東海テレビに就職し、現在は営業局でスポットCMを担当されていることを説明しました。

授業の狙いは、テレビ業界に就職して3年目が経過した若い社員に、在学中の就職活動について振り返ってもらいつつ、現在の仕事の内容や放送局の仕事の魅力を説明してもらい、テレビ業界への就職を考えている学生たちの進路選択に資することです。

木山氏からは、民放テレビ局の仕事の流れ、民放の特色などについてパワーポイントを使用しながら丁寧に説明いただきつつ、学生時代の就職活動の体験についても詳しく振り返っていただき、どのような準備や取り組みが必要とされているかについて詳しく説明いただきました。

日本の民放テレビの採用形態は職種別ではなく、一括して採用した後に様々な職種を経験させる方式であるため、木山氏は、自身が報道の仕事を志望しながらも、入社後に営業部署に配属されている経緯についても説明し、様々な仕事を経験することの意義についても語ってくださいました。

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2023.5.23

ゲスト講義実施報告(株式会社かいはつマネジメント・コンサルティング 脇田 絵美様)

「Professional Workshop」(担当教員:山田真弓先生)の授業にて、株式会社かいはつマネジメント・コンサルティングの脇田絵美さんにご参加いただき、学生にとって関心の高いコンサルタントという職業についてお話を伺いました。
脇田さんは、タイとセネガルへの出張から帰国したばかりでしたが、学生とのオンライン面談に快く応じてくださいました。

まず、脇田氏からは日本のODA(政府開発援助)についての基本的な説明がありました。
そして、コンサルタントが実際にどのような仕事をしているのかについてお話を頂きながら、脇田氏自身は、現在JICAからのプロジェクト業務を主に受託していることや、そのプロジェクトの進捗状況を視察するために海外出張も多いことを学生たちに説明して頂きました。
また、現地のモニタリングを通じて改善策をアドバイスし、次の段階に進めるという仕事の醍醐味についても共有すると、学生たちは、コンサルタントとして何が特に求められるのか、何をどう準備するのか等について質問し、脇田氏から具体的なアドバイスを受けていました。

ゲストスピーカー(脇田様)

脇田氏がコンサルタントになったバックグラウンドについては、彼女がツーリズムや文化に興味を持っていたため、フランスの大学院で学び、フランス語で学位を取得されたことをお話し頂きました。
これにより、セネガルなどのアフリカ大陸のフランス語圏でも仕事をすることができるようになり、学生たちはコンサルタントという職業の選択肢が広がることを学んだようです。
また、個人でも実力次第でコンサルタントとして活躍できるだけでなく、他のコンサルタントと共同で会社を設立することも可能であることも学び、学生たちは新たな考えを抱くきっかけとなりました。学生らの夢が広がるワークショップとなりました。
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2023.5.19

ゲスト講義実施報告(国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)織田靖子様)

「国際入門連合」(担当教員:石川幸子先生)の授業にて、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に勤務されている織田靖子さんをゲスト講師にお招きし、“UNHCRの活動:現場の事例を中心に”というタイトルで講義を行っていただきました。

織田さんは、1992年にJPOとしてザンビアで勤務したのを皮切りに、その後モザンビーク、エチオピア、モンテネグロ、パキスタン、ウガンダなど、多くの赴任地で経験を積まれ、2016年から2020年まで中央アジア地域事務所の所長であったことから、講義は現場の臨場感が伝わるものでした。
まず、国連職員になるためにはどんな方法があるのかについて話をされたあと、現場で仕事を行うにあたって、世界地図を常に頭に入れておくことの重要性を強調されました。
また、国連において難民と人権を扱う2つの機関にのみ「高等弁務官事務所」と命名されていることの意味についても説明がありました。

次に、UNHCRの活動について、難民の定義、対象者、保護の枠組みについて触れた後、織田さんが自ら撮影した写真も交えながら、ウクライナからの避難民、スーダン難民、南スーダン難民の他、ウガンダや中央アジアでの活動についても触れられ、世界の難民問題、人道支援について俯瞰できるような講義となりました。
最後に、難民問題を考える上では、国、国連、開発援助、人道支援の役割について考えることが必要だと言及されました。

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2023.5.12

ゲスト講義実施報告「国際犯罪と警察の国際協力」(元警察庁 世取山茂様)

「プロフェッショナル・ワークショップ」(担当教員:石川幸子先生)の授業にて、元警察庁で、現在、早稲田大学社会安全政策研究所・招聘研究員であり、損保ジャパン・顧問をされている世取山 茂様をゲスト講師としてお招きしました。

今回の授業では、世取山先生に、普段、あまり耳にすることのない「国際犯罪と警察の国際協力」と題する講義を行っていただきました。世取山先生は、警察庁に入庁されて以来、国内業務の他に、東ティモールにおける国連PKO活動に従事され、インターポールの呼びかけで模造・違法医薬品の広告・販売を取り締まるオペレーション・パンゲアなど数々の国際捜査のオペレーションに携われてこられました。

世取山様(アップ)

警察庁内では数少ない国際派だった方であり、講義では、まず、記憶にも新しいルフィーと名乗る男を筆頭とした特殊詐欺事件について、フィリピンと日本の警察による連携協力について触れられました。また、犯罪にかかる情報交換、国外逃亡犯罪人の追跡、国際捜査共助について説明がありました。

世取山様(全体)

次に、警察による国際協力として、東ティモールでの活動を中心に国連平和維持活動(PKO)、及び政府開発援助として実施されたフィリピン国家警察犯罪対応能力向上プログラムについて、多くの写真と共に臨場感の籠った説明がありました。普段、警察による国際業務、及び国際協力について触れる機会が殆ど無い中で、今回の世取山先生の講義は、日本の国際協力について視野を広げる一助となるものになりました。

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