低回生時には、30人程度の少人数クラスで、機械工学の基礎である材料力学、熱力学、流体力学、制御工学の入門編を学びます。クラス内ではさらに数名ずつのチームに分かれて、学んだ内容についてのディスカッションを行います。その結果は相互に発表し合い、プレゼンテーション能力も磨きます。エンジン組み立てなどの実習も始まります。専門的な内容に時として戸惑うかもしれませんが、仲間と力を合わせて乗り越えましょう。
少人数クラスで学んだあと、2回生からは本格的な機械工学実験が始まります。機械工学科でしか体験できないような、材料試験機、風洞設備、エンジン機材、マイクロマシン等を用いる本格的なものです。金属をハンマーで破断させる衝撃試験、実際に本物のエンジンを使用する内燃機関実験、強い風の中で物体まわりの流れを計測する風洞実験等は強く印象に残るでしょう。ここでも、モノ作りに必要なチームワークが自然と育まれます。
2回生、3回生では、学部での学びの総仕上げとなる卒業研究(4回生)に向けた高度に専門的な内容を学びます。卒業研究では、各教員の研究室に配属され、自ら能動的に課題設定から問題解決までを実行することが求められます。機械工学科の教員がカバーする範囲は、材料、設計・生産、制御・システム、環境・エネルギー、ナノテクノロジーと多岐にわたります。学生の興味や関心に応じた研究指導を受ける体制が整っています。
設計・生産技術の基礎となる加工技術について学びます。内容は主として金属切削加工です。工作機械の操作や、最先端のコンピューターとCAD/CAMソフトを利用するIT加工までを幅広く学びます。
パーソナルコンピューターとCADを用いた設計技法および図面作成法の習得します。まず、CADシステム操作法、各種立体図形のJIS製図法による図面化を学びます。そして実際に歯車ポンプの設計を行い、CADにより設計図を作成します。
機械工学に関する専門的な実験を行い、機械工学の重要な現象や理論、法則を学びます。これにより、後の卒業研究に必要な知識や技術を習得します。内容は以下のように多岐にわたります。
大学に進学すれば少なくとも4年間は学科の専門科目を中心に勉強する事になります。入ってから「自分に向いてない。」「違う学科に入れば良かった。」と後悔しないように、自分のやりたいことを明確にすることが大切だと思います。私自身、高校生の時に力学が好きだったこともあり、機械工学科を選択しました。興味のあった科目を軸に学科を選んだおかげで、今でも楽しく勉強する事が出来ています。皆さんも是非一度、自分が将来何をしたいのか真剣に考えてみてください。その結果、立命館大学の機械工学科を選んでもらえると嬉しく思います。機械工学科には充実した設備や優秀な講師の方々が揃っています。恵まれた環境がきっとあなたの学びを支えてくれるでしょう。
R. H. さん
理工学研究科機械システム専攻
修士2回生
株式会社村田製作所