こころの健康

2020.10.30

生活リズムを大切に (睡眠・食事・運動)

オンライン授業が多い中、生活リズムが崩れがちという人も多いと思います。
快適な睡眠、3度の食事、適度な運動の生活習慣を大事にし、
朝起きてから眠るまでの、生活リズムをつくり、保っていくことが大切です。

さあ、みなさんの生活はいかがでしょうか。

睡眠:自分のちょうどいい睡眠時間は、何時間ぐらいですか?
   すっきり目覚めていますか?
   課題などで忙しい場合、数時間でも、熟睡できていることが大切です。

食事:3度の食事をとるようにしましょう。
   バランスの良い内容を心がけてください。
(生協のレシートにある栄養素、参考にできますね。)
   旬のものを食べるようにして、季節のエネルギーをとり入れましょう。

運動:1日20~30分の軽い運動、週末1~2時間の有酸素運動が理想的です。
   スポーツ健康コモンズでは、動画配信で、室内でできるエクササイズなど紹介していますから、活用しましょう。 

<↓スポーツ健康コモンズの情報はこちらからどうぞ>
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睡眠がしっかりとれない、食事が口にできない、なにもやる気がでないなどの
いつもと違った状態が、2週間以上つづいたら、できるだけ早めに
保健センターや、サポートルームに相談してくださいね。

サポートルームの申し込みについては、HPのお知らせ欄にフォーマットがあります。


からだに気をつけて健やかに過ごし、人とのつながりを大切にして、
コロナ状況下をのりきりましょう。
サポートルームでは、みなさんの学生生活を応援しています。


学生サポートルームカウンセラー

2020.10.30

マインドフルネス

マインドフルネスとは、リラックスして今に集中し、
今やっていることをそのままに気づくことです。

現在、授業の課題やレポート、アルバイトなどでゆとりがなくなっている、
そんな、自分に気づいて、心を鎮める時間を持ってはどうでしょうか。

サポートルームでは、現在、ほっこりリラクセーション企画にて、
呼吸法を実施しています。この呼吸法を5~10回繰り返し、
その後、ゆとりがあれば、マインドフルネスをやってみませんか。
   (呼吸法については、HPの「こころの健康」欄をご覧ください。
    音声ガイドに従って、実施してみることをお勧めします。)

実施法は以下の通りです。
1. 背筋を伸ばして座る
2. 視線を落とす、または、目を閉じる
3. 呼吸に意識を集中する
4. 注意がそれて、集中が途切れたら、注意を呼吸に向ける
5. 様々な考えや浮かんでくる考えを、ありのままに観察する
*最初は10分ぐらいからはじめて、慣れてきたら40~50分続ける。

朝起きて、なんだか気持ちがざわざわするとき、
日中、忙しくて慌ただしく、ちょっとしたミスが多くなっているとき、
夜、眠る前のひととき などなど、おすすめです。

自分自身をありのままにみつめ、
無理のないようにして、過ごしてくださいね。

ほっこりリラクセーション企画では、
10秒呼吸法、筋弛緩法、表情筋をほぐすエクササイズなど実施しています。
情報は、学生サポートルームの「イベント」欄にあります。

気楽に参加してみてくださいね!

学生サポートルームカウンセラー

2020.10.19

10秒呼吸法

 今回は、いつでもどこでも手軽にできるリラックス法の「10秒呼吸法」を紹介します。

呼び名の通り、10秒間でおこないます。手順は:

目をつぶって、いったん体に入っている息を「フ―ッ」と吐き出します。
1,2,3で鼻から吸います。
4で止めます。
5,6,7,8,9,10で、口からゆっくり吐きます。

コツは:
吸うよりも吐く方を意識します。
吐くときは、ゆっくりと、長く、優しく、シャボン玉を膨らませるようなイメージで
腹式呼吸(おなかに息を入れる)にすると、深い呼吸ができます。

音声ガイドもありますので、聞きながら試してみてくださいね。

 
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学生サポートルームカウンセラー

2020.09.24

ストレスとのつきあい方

 大学生生活というのは、想像以上にストレスがかかるものです。そして、ストレスと無縁の人はいません。今回は、上手にストレスとつき合っていく方法を提示します。
20200924-①
1. ストレスってなに?
 ストレスとは、やわらかいゴムボールに圧力がかかっているときの状態に似ています。
ストレスには、ストレッサー(原因)とストレス反応(結果)があります。
ストレッサー:ストレスの要因になっていること(試験、けんか、ウイルス、天候など)
ストレス反応:眠れない、気持ちが落ち込む、ドキドキする
 ストレスは悪いものと思いがちですが、実は私たちの背中を押してくれる時もあります。「試合があるから、一生懸命練習し、上手になる」という場合、「試合」はストレッサーですが、「善玉ストレッサー」と言えるでしょう。でも、「試合のことを考えるとおなかが痛くなる」という場合の「試合」は「悪玉ストレッサー」ですね。
 このように考えると、多くのストレッサーについて、それが「善玉」となるか「悪玉」となるかは、状況やその人の考え方によるところもあるようです。
20200924-②
2. ストレス反応
 そうはいっても、ストレス反応が長く続くと心身の健康に悪影響があります。
ストレス反応は、身体、心理、行動などに現れます。
身体面:肩こり、頭痛、腹痛、疲労、不眠など
心理面:不安、落ち込み、イライラ、集中力低下など
行動面:生活の乱れ、過食、ギャンブル、過度の飲酒、暴力、遅刻など
 このような反応が出るまで、ストレスに気づかない場合もありますので、反応は「過度のストレスがかかっている。何とかして!」というサインになります。

3. ストレス対処法
 ストレス反応が出ているときの対処法として、皆さんはどのような方法を使っていますか。以下のような方法の中で、状況やご自分に合った方法を探してみましょう。20200924-③
ストレッサーを取り除く(いつもこれができるとは限りませんね)
アクティベーション:活動したり、行動したりして発散する方法です。
例)友だちと電話でしゃべる、散歩する、運動するなど
リラクセーション:神経を休める方法です。
例)寝る、ゆっくりお風呂に入る、呼吸を整える、ハーブティーを飲むなど

*次回は、道具の要らない、簡単なリラクセーションをご紹介します。

学生サポートルームカウンセラー

2020.07.16

異常な事態における正常な反応 ~心の健康を保つために~

 新型コロナウイルス感染拡大に伴って、私たちは、身体の健康のみならず、心の健康の危機に直面しています。皆さんの多くは、先行きのわからない不安、例えば、これから授業はどうなるのだろう、まだ入学したばかりなのに友だちを作る機会もなくて大丈夫だろうか、研究が滞って大丈夫なのだろうか、就職活動はどうなるのだろう、アルバイトができなくて生活が苦しくなる、など、様々な不安を抱いていることと思います。
 また、家にこもりきりで、一人暮らしの方は、ほかの人と会う機会が少なくなり、孤独を感じたり、家族と一緒に暮らしている方は、家族をうっとうしく思ったりしているかもしれません。外出する機会が限られ、ストレスもたまりやすいことでしょう。
 今世界が直面していることは、普通の状態とは異なり、いわゆる「異常な状態」です。このような状況の中で、不安、抑うつ気分、孤独感、家族との葛藤などを感じるのは、「正常な反応」です。決して異常なことではありません。これは、災害や犯罪の被害にあった場合も同様で、心理援助の世界では「異常な事態における正常な反応」と呼んでいます。
 感染症に感染しないように、身体の健康に注意することも重要ですが、心の健康にも注意を向けてみてください。不安や孤独感は「正常な反応」で、時間とともに消えていくことがほとんどですが、新型コロナウイルスの脅威がいつまで続くかわからない中、不安や孤独感を放っておくわけにはいきません。皆さんは、不安になった時、普段ならどうしていますか?多くの人は、親しい人に話しを聞いてもらったり、気晴らしになるようなことをしていると思いますが、「三密」を避けることが推奨されている今、友人や家族と会うことも難しかったり、気晴らしに出かけることも難しいかもしれません。孤独は、うつ病の症状を悪化させる可能性があるという研究があり、高まる不安に加えて、孤立してしまうことは大変困難な状況になるといえます。
 特に、今回の感染症拡大前から、大きな不安や抑うつ気分を抱いていた方、あるいは依存症や強迫神経症などの課題があった方は、専門家の支援が必要かもしれません。保健センターがmanaba+Rで、大学近隣の医療機関や京都・大阪・滋賀の医療機関を紹介しています(問い合わせNo1343193509)。帰省中の方は、近隣の心療内科や精神科を探してみてください。

心の健康を保つために
1. 情報の取り入れに注意する
現代社会では、24時間、あらゆる情報を得ることができます。しかし不安な時に、そのことに関する情報を取り入れすぎると、不安が増幅することがあります。信頼できる情報源からのものに絞り、そして「不安になってきた」と感じたら、一度スマホやPC、テレビを切ってみましょう。
2. 日課を決めて実行する
授業が休講となり、何もすることがないと感じている人もいるかもしれません。非日常的な状況下では、毎日同じようにできることがあることは安心につながります。日課を決めて、実行しましょう。
3. 人との関係を保つ
外出自粛をしても、孤立しないために人とつながっておくことは、孤独感を和らげてくれます。親しい人と電話やビデオ通話で話したり、メールなどでやりとりしたりして、人とつながっている感覚を保ちましょう。
家族と同居している人は、お互いにストレスがたまって、衝突することもあるかもしれません。今は、誰もが不安でストレスフルであることを思い出しましょう。時には、寛容になることも必要かもしれません。しかし、自分が辛くなってきたときには、一定の距離をとって、自分の心の健康を保ちましょう。

 英語に”Every cloud has a silver lining”ということわざがあります。「どんな困難な状況でも、何かしらの良いことがある。今すぐには見つからないかもしれないが」という意味です。皆さんの心身の健康、そして、ご自分にとってのsilver liningが見つかることを願っています。

学生サポートルームカウンセラー