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2024.07.01



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ゲスト講義実施報告(立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 轟博志教授)
「専門演習」(担当教員:園田節子先生)の授業にて、立命館アジア太平洋大学サステイナビリティ観光学部教授で、『朝鮮王朝の街道: 韓国近世陸上交通路の歴史地理』(古今書院、2013年)の著者である轟博志先生にゲストスピーカーとして、オンラインにて講義を行っていただきました。
轟教授のご専門は地理学、地域研究(韓国研究)、人文地理学であり、立命館大学文学部地理学科卒業後、ソウル大学校社会科学大学院地理学歴史地理学で修士と博士の学位を取得し、韓国の学会を中心に国際的に活躍されてきました。
講義は、まずご自身がおこなってきた研究内容、次いで韓国研究のための文献調査と現地フィールドワーク調査の具体的手法という、2本立てでした。
都市から農村まで、韓国を広範囲でフィールドワークを実施してこられたこれまでのご研究は、植民地期の朝鮮半島の交通網の特徴、前近代の朝鮮半島と中国・日本の交通網の特徴、古代から近代の「帝国」交通網の特徴を論じるものでありました。
さらに現代の韓国の交通網の研究は、現在の社会にも成果を還元するものでもありました。長い時間幅をカバーする東アジアの交通・道路網の研究から抽出された多くの都市形成と交通網の姿には、非常に多くの学びがありました。
授業中、轟先生が頻繁に学生の研究や韓国訪問経験を確認し、双方向性とコミュニケーションがとられ、学生たちは、人文地理研究に興味を示して聴講してしました。講義内容が調査法に入ると盛んにメモを取り、調査の秘訣を示したパワーポイントのスライドを写真に撮るなどして、豊富な現地経験に裏打ちされた調査手法を少しでも学び取ろうと熱が入っていました。
2024.06.27



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ゲスト講義実施報告(元:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR) 織田靖子様)
「国際連合入門」(担当教員:石川幸子先生)の授業にて、2023年10月まで国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に勤務されていた織田靖子様をゲストスピーカーとして招聘し、「UNHCRの活動:現場の事例を中心に」と題して講義を行っていただきました。
講義では、まず、国連全般についての説明があり、最近の動きとして総会が現在オブザーバーであるパレスチナを正式メンバーとして承認するという決議を採択したことに言及されました。ただ、加盟国として承認されるにはまだ長い道のりであるとの見解が示されました。UNHCRの“高等弁務官”は、緊急時などに独自に決断を下すことが出来るという特殊な地位にあることも説明されました。
UNHCRの必要予算は年間106億ドルですが、実際に各国の拠出金で集まるのは、毎年その半分程度であり、慢性的な予算不足の中で業務を行っているとのことです。UNHCRが保護の対象とするのは、庇護申請者、難民、無国籍者、国内避難民、並びに自主帰還で自国に戻った人たちです。ウクライナでは、220万人が難民になっており、現在313関連機関による共同プランに沿ってオペレーションが行われています。ガザでは、UNRWAがパレスチナ難民の救援活動に当たっており、UNHCRのマンデートからは外れているとのことです。
講義の後半は、織田様が実際に勤務されていた南スーダンやウガンダの写真を見せながら、臨場感あふれた話が展開されました。南スーダンの洪水発生時には、難民のみならず、現地の村人たちも含めた支援を行ったとのことです。
また、新型コロナ肺炎が蔓延していた当時、ウガンダの奥地の村までWHOのワクチンが届けられ、国際機関の存在意義を再認識したとの話もありました。