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2024.12.18
オープンゼミナール参加チームインタビュー「そのキラキラ、誰の汗? 〜インドのマイカ採掘と児童労働の真実〜」(渡邉ゼミ:中嶋栞音さん、内田都子さん、寺田佑衣さん、藤尾梨衣さん、西村明紗さん、SHIN JEONGHEONさん)
2024.12.18
Peace Studies Seminar 広島訪問を終えて――歴史的な出来事を理解し伝えるためには、感情的なつながりや共感を深めることが大切だと実感しました(国際関係学専攻3回生 大岡 莉子さん)
2024.12.18


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ゲスト講義実施報告(立命館アジア太平洋大学 アジア太平洋学部教授 吉田香織様)
「Advanced Topics in International Relations」(担当教員:CHADHA Astha先生)の授業にて、立命館アジア太平洋大学 アジア太平洋学部 教授でらっしゃる吉田香織様をゲスト講師としてお招きし、「Title: Leisure in Others’ Pain: Complexities of Remembering the HIROSHIMA(他者の痛みと共存するレジャー:「ヒロシマ」の記憶の複雑性)」をテーマに講義を行っていただきました。
今回のテーマは、先日、授賞式が行われたノーベル平和賞を日本被団協が受賞したニュースとの繋がりを感じるタイムリーなトピックとなりました。
講義冒頭、吉田教授は以下の質問を受講生に投げかけました。
「私たちはどのように過去の出来事を記憶しますか?」「私たちは何をもって過去の出来事について「知っている」と思うのでしょう?」。
受講生から「学校の教科書から学んだ」や「映画を観て」など幾つか回答が出た後、教授は講義の中心となる「記憶の構築」の概念についてその特徴・仕組みを説明し、講義の焦点としてその複雑さに目が向けられました。さらに具体的に、日本における「広島(ヒロシマ)」を通した戦争の記憶がいかに多元的、複雑であるかについて、近年広島の観光地として国内外で注目されている大久野島を例にしながら話が進められました。特に強調されたのは以下の点でした。
1)「ヒロシマ」の戦争記憶がもつ多声性
2)大久野島ツーリズムに見られる「ダーク」と「ライト」な両面が共存し得るアイロニカルな現状
これらのポイントについて、吉田教授が現在取り組んでいる研究プロジェクトでのフィールドワーク等から得られた資料・情報をもとにした見解が展開され非常に興味深い講義内容でした。一義的に理解されがちであるヒロシマの戦争の歴史に対し、様々なメディアやツーリズムにより記憶が構築されるため、「小さな」声が見逃される可能性についても教授と受講生の間のインターアクティブなやりとりが活発になされました。
講義では具体的に日本、広島の戦争記憶についてでしたが、原爆についてはよく知られていることであり、また戦争・紛争の記憶についての内容は受講生全てが関連性を見出すことができるテーマであるため、授業に対する受講生の姿勢はかなり積極的で様々な意見が出されていました。
受講生にとっては、自身がこれまで「当たり前」に記憶してきた過去(戦争)の出来事について、様々な関連イベントやメディアには触れる一方で、表面には必ずしも見えない記憶の政治性について考察する機会を与えてくださった有意義な講義となりました。
2024.12.17
2024年度春セメスターの成績優秀者を対象とした「西園寺記念奨学金」の授与式を行いました
12月17日に2024年度春セメスターの成績優秀者を対象とした「西園寺記念奨学金」の授与式を行いました。




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授与式では受賞者を代表して常田 大翔さん、CHOI Woo Binさんにスピーチをしていただきました。
受賞した皆さんは今後ますます学業に励んでいただき、充実した学生生活を送っていただきたいと思います。
2024.12.16
ゲスト講義実施報告「アフガニスタン支援:20年間の成果と今後の課題」(元 JICA国際協力機構南アジア部長 中原 正孝様)
「特殊講義 -国際平和活動:国連と日本-アフガニスタンでの国連の活動を事例に- 」(担当教員:山本 忠通 客員教授)の授業にて、元 JICA国際協力機構 南アジア部長の中原 正孝様をゲスト講師としてお招きし、「アフガニスタン支援:20年間の成果と今後の課題」というテーマでご講演いただきました。



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講義では「アフガニスタン支援」をテーマに、これまでの経緯や歴史を踏まえた上で、日本の国際協力の具体的な取り組みや課題について、ご自身のご経験を交えてお話いただきました。
国際関係学を学ぶ学生達にとって、専門家の方から実際のお話を伺うことができた今回の講義は大変貴重な学びの機会となりました。
2024.12.13


また、中央アジア5か国(カザフスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギスタン)の魅力についてわかりやすく紹介していただき、この地域への新たな関心が高まった様子でした。

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ゲスト講義実施報告(国連開発計画(UNDP) 駐日事務所 二瓶 直樹 様)
11月28日の「国際連合入門」(担当教員:織田靖子先生)の授業にて、国連開発計画(UNDP)駐日事務所の二瓶直樹様をお招きし、講義を行って頂きました。講義のテーマは「国連の現場での活動ーウクライナ及び中央アジアの事例より」。
二瓶直樹さんは急遽決まった2週間ほどのウクライナ出張から帰国したその足で立命館大学に立ち寄ってくださいました。
内容は、①ウクライナ(紛争・危機の中での支援)、②l日ソ連の国々(中央アジアを例に)、③国際機関で働く(どんなことが肝要か)の三部構成。各テーマ毎に受講生からの様々な質問に丁寧に誠実に答えていただきました。
特筆すべきは、空港が使えないため陸路でモルドバから入国したという経緯に続き、空爆最中の 11月現在のウクライナの生々しい状況でした。UNDPの活動に関する具体的な情報に加え、美しいキーフの街並み、対照的なインフラ破壊と援助活動の写真と実体験を交えて説明していただきました。紛争下で生きる人々の感情面の変遷など、メディアや文献などからはなかなか得ることのできない現実を垣間見ることができ、貴重な経験ができたという感想が多くの受講生から寄せられました。
また、中央アジア5か国(カザフスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギスタン)の魅力についてわかりやすく紹介していただき、この地域への新たな関心が高まった様子でした。
講義の最後に国際機関でのキャリアについて二瓶さん自身の心構え、JICAなどの様々な国際機関、国連などの契約体系など細かな点までをお話していただきました。
終了後のアンケートからは、現役の国連職員に会い、自分自身の将来を考えるきっかけになったというコメントが多く寄せられました。