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2024.12.02
I undoubtedly have gained comprehension from different fields of studies under the realm of International Relations studies at Ritsumeikan.(Diva Fristika Lordya)
2024.11.29



また、講演会の前の時間に、外務省や国家公務員を目指す学生を対象とした「キャリア・トークセッション」を開催しました(こちらの企画は日本語で実施)。


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元外務事務次官 薮中 三十二客員教授による特別講演「Turbulent World and Japan」と外務省を目指す学生へ向けた「キャリア・トークセッション」を開催しました
11月28日、薮中三十二客員教授による特別講演を実施しました。
薮中先生は、外務省入省後、日米構造協議や、アジア大洋州局長として6カ国協議の日本代表を務め、北朝鮮の核や拉致問題をめぐる交渉に臨む等、数々の国際交渉を担当し、2008年には外務事務次官を務められた日本外交のエキスパートです。
2010年に外務省退官後、客員教授として立命館大学 国際関係学部・研究科の授業をご担当いただいています。
2010年に外務省退官後、客員教授として立命館大学 国際関係学部・研究科の授業をご担当いただいています。
講演のテーマは「Turbulent World and Japan—US Presidential Election, Middle East, and Asian Theater」。
英語で実施いただき、多くの国際関係学部・研究科の学生が参加しました。
薮中先生から最新の国際情勢と今後の日本外交の課題について直接お話を伺うことができる、国際関係学部生にとって大変貴重な機会となりました。
国際関係学部の学生はもちろん、他学部からも多くの学生が参加し、外務省・国家公務員を目指す上での貴重なアドバイスを薮中先生よりいただくことができました。
2024.11.26


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ゲスト講義実施報告(富山大学 非常勤講師:社会学者 斉藤正美様)
「比較家族論」(担当教員:山口智美先生)の授業にて、社会学者の斉藤正美様をゲスト講師としてお招きし、講義を行っていただきました。
斉藤先生はフェミニストの社会学者として、「官製婚活」政策について調査研究をされてこられたこのテーマの第一人者です。
講義は、「官製婚活」とは何かという説明から始まりました。国が少子化対策の一環として自治体に取り組ませている結婚支援策で、結婚に向けた機運の醸成、マッチングアプリの開発、婚活パーティーや出会いイベントの開催、婚活セミナーやライフデザイン教育、
プレコンセプションケアなど多岐にわたるものです。こうした「官製婚活」政策の流れと現状を概観した後で、京都府が進める「官製婚活」政策についても具体的に紹介し、考察していきました。
さらに、学生たちの世代がターゲットになっており、新たに最近政府によって推進されているという「プレコンセプションケア」の取り組みについて、京都府や東京都などの具体的な事例を挙げつつその問題点について論じました。
授業途中では、「官製婚活」政策についてどう思うか話し合うグループワークの時間ももち、斉藤先生は教室を周りつつ、いくつかのグループの学生たちと対話の機会を持ってくださいました。
グループワークの後、政策と婚活業界の繋がりの深さについて批判的検討を行い講義は終わりました。
「官製婚活」という言葉は初めて聞いたという学生も多く、授業後の学生たちの感想では、少子化対策のために有効とする意見も、役に立たないのではないかとする意見もあり、さまざまな反応がありました。結婚すべきという特定の価値観の押し付けになったり、「官製婚活」政策は多様な結婚や家族のあり方と齟齬があるのではないかとする意見や、LGBTQ+や外国籍の人たちを排除する政策になっていることの問題を指摘する意見もあり、「官製婚活」政策の是非や日本の少子化問題についてどう対応していくべきなのかについても学生たちが考える貴重なきっかけとなった講演でした。
2024.11.21


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ゲスト講義実施報告(JICA国際協力専門員、元国連食糧農業機関(FAO)事務局長補佐 三次啓都様)
「Introduction to the United Nations」(担当教員:石川幸子先生)の授業にて、2020年12月まで4年半に渡り国連食糧農業機関(FAO)事務局長補佐(No.2)としてローマの本部で勤務されていた三次啓都様をゲスト講師としてお招きし、FAOのミッションと活動について講義を行っていただきました。
まず、授業の冒頭でFAOの話を始める前に、学生たちに国連システムに対して持っている印象や考えを問いただし、国連が多岐にわたって困難に直面している現実を共通認識として確認しました。FAOに関しては、半世紀を経て森林減少が進んでいく様子をYou-tubeの動画で確認し、環境破壊が考えている以上のスピードで進行している現実が紹介されました。地球上の陸地の3分の1が森林ですが、統計上、アフリカと南米で森林減少が顕著であるとのことです。アジアでは森林増加の傾向が示されているものの、これは、中国のみが造林を行っている結果であるとのことです。
また、カカオ、コーヒー、ゴム、パームオイル等の生産量が増加するに従って、生産に要する土地の確保のため、森林が伐採されている現状が紹介されました。
次に、FAOのミッションと活動について説明がありました。世界の食糧と農業にかかるデータを分析し、グローバル・スタンダードを基盤とした規範を作成してモニターをします。そして技術協力や能力強化のプロジェクトを実施するといった活動が紹介されました。現在、世界中で深刻となっている食糧危機については、その原因が紛争、貧困、並びに気候変動にあるという研究結果について詳細な説明がありました。ウクライナ・ロシア戦争による食糧危機はピークを越えたものの、ウクライナ国土に撒かれた地雷によって農地が奪われているとのことです。
最後に、FAOが提唱するHealthy dietについて考えました。バランスの良い食事や、安全な食について理解はできているものの、世界中の多くの人たちがhealthy dietを実行できない原因について学生たちの意見を聞きました。健康に良い食品は高価であることが多く、経済的に購入する余裕がないことが大きな原因であるなど、多くの意見が出されました。
今回の講義では、専門機関であるFAOの業務内容について理解が深まったともに、食糧に関連する課題を考える良い機会となりました。
2024.11.15
第25回「国際関係学部オープンゼミナール大会」を開催。 多くのオーディエンスが集まる中で33チームが発表を行いました。
11月7日(木)に国際関係学部「オープンゼミナール大会」を開催しました。オープンゼミナール大会は、3回生以上が履修するゼミ(「専門演習」もしくは「Advanced Seminar」)を単位としたチームによるプレゼンテーション大会です。
https://www.ritsumei.ac.jp/ir/open-seminar/overview/
























































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今年は全33チームが発表を行いました。各チームの発表は以下の特設HPからご覧いただけます。
<2024年 オープンゼミナール大会HP>https://www.ritsumei.ac.jp/ir/open-seminar/overview/
オーディエンスは、これからゼミ選択をおこなう2回生を中心とした在学生だけでなく、
卒業生や企業の皆様、高校生など、学外のゲストもお招きしています。
卒業生や企業の皆様、高校生など、学外のゲストもお招きしています。
プレゼンをした学生は、当日オーディエンスからたくさんのフィードバックをいただくことができましたので、この経験を今後のゼミ活動、卒業研究の作成に活かしていただければと思います。発表者の皆さん、お疲れさまでした!!
2024.11.13
My life at Ritsumeikan was busy but incredibly fulfilling. The possibilities after graduation are endless—whether you choose to work or continue your academic journey in Japan or elsewhere. (LIN Tzu Cheng:Global Studies Major Alumnus)
2024.11.11


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ゲスト講義実施報告(ノースカロライナ州立大学の宗教学者 レヴィ・マクローリン様)
「Japanese Culture」(担当教員:山口智美先生)の授業にて、ノースカロライナ州立大学の宗教学者・レヴィ・マクローリン様をゲスト講師としてお招きし、オンライン(Zoom)にて講義を行っていただきました。
ノースカロライナ州ローリーからオンラインにて講義してくださったマクローリン先生は
授業が始まる前から個々の学生に声をかけて名前を聞いたり、どこから来たかを聞いたりとスクリーン越しですが積極的にコミュニケーションをとってくださいました。
学生たちはマクローリン先生と山口先生が共同で編集したAsia-Pacific Journal, Japan Focusの特集”Behind the Scenes of Media and Legal Responses to the Abe Assassination”を読んだ上で授業を受けました。
そしてマクローリン先生は、日本の文化と宗教について、そして宗教と政治との関わりについて講義をしてくださいました。
日本人はアンケートなどで問われると複数の宗教を信仰していると回答することもよくあります。信仰するのは一つの宗教が普通だと考えている文化背景の人には理解が難しいかもしれませんが、多くの日本人にとって、仏教や神道は欧米的な意味での「宗教」というより、むしろ「文化」「伝統」のようなものであることも多く、結婚式は神道で、葬儀は仏教で行うなど、さまざまな「宗教」が文化として生活の中で実践されていることも多いという説明がありました。
そこから、2022年の安倍元首相銃撃事件以降注目を集めてきた、政治と宗教の関わりについての話に展開していきました。特に課題文献のテーマであり、メディアなどでも注目を集めてきた旧統一教会と政治との関わり、オウム真理教による地下鉄サリン事件の日本における宗教への忌避感への影響、マクローリン先生が長年ご研究されてきた創価学会などについても事例としてお話しいただきました。
「こんなに面白く興味深いオンラインの授業は初めて!」という感想が授業後に学生たちから出ていました。オンラインにもかかわらずインタラクティブな授業となり、学生からの質問もいくつも出ました。
学生たちはマクローリン先生の授業、日本における文化、伝統としての宗教という考え方や、それにもかかわらず宗教が政治に関わり、影響を与えてきたということについて関心を引き立てられたようで、授業後にはmoodle+Rのディスカッションボードでも議論が続きました。