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2021.11.19

ゲスト講義実施報告(フリージャーナリスト:石戸諭様)

授業の冒頭、プロフェッショナル・ワークショップ(マスコミ・ジャーナリズムクラス)の担当教員から受講生に対し、ゲストの石戸諭氏が毎日新聞社記者として10年間勤務した後に、インターネットメディアのBuzzFeedに移籍し、現在はフリージャーナリストとして取材に基づく出版、雑誌連載記事の執筆、番組出演など多彩な活躍をしているジャーナリストであることを説明した。

授業の狙いは、インターネットの発達によってニュースの定義が変化する現代において、組織に依存しないジャーナリズム活動とはどのようなものであるかを学生たちに話してもらい、ジャーナリストとして生きていくとはどういうことかを考えさせることであった。

佐藤氏は多数の写真や図表を織り込んだスライドを使用しながら、ニュースの意味が変化していることを説明し、フェイクニュースに対抗するためのジャーナリズムの在り方などについて学生たちに詳しく説明いただいた。

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2021.11.19

「国際関係学とは何か?」に新たに2名の先生を掲載しました!

Special Contentsとして提供している「国際関係学とは何か?」に、新たに石川幸子 教授SMITH Nathaniel M. 准教授の記事を掲載しました。

先生方の研究・取り組みの紹介を通じて、国際関係学の学びに触れてみてください!


「国際関係学とは何か?」は、こちら
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2021.11.18

ゲスト講義実施報告(UNFAO 顧問、JICA 国際協力専門員:三次啓都様)

2020年12月まで4年半にわたり国連食糧農業機関(UNFAO)の事務局長補(ナンバー2に当たるポジション)でローマの本部に勤務され、現在は、UNFAOの顧問兼、独立行政法人国際協力機構(JICA)の国際協力専門員として引き続き国際協力に従事されている、三次啓都氏を国際連合入門とIntroduction to the United Nationsの授業にお招きし、UNFAOの仕事について講義を行っていただくとともに、国連機関で勤務したい学生たちに向けてアドバイスを頂いた。

講義では、専門機関であるFAOの役割を「国連加盟国のために仕事をする機関」と定義づけ、そのために、食料・農業・林業・漁業に関する全般的な情報データの作成と政策提言が主な業務であり、必要に応じて加盟国に行動を促すということになるとのお話があった。

現在、8億14万人がコロナ禍で食糧難に陥っており、環境を守りながら、どのように食料を確保していくのかがFAOにとって最大の課題となっているとのこと。その文脈で食料昆虫の研究についてのお話も触れて頂いた。

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2021.11.12

ゲスト講義実施報告(三井住友銀行 成長事業開発部部長代理:野田楓子様)

プロフェッショナル・ワークショップ(ビジネスクラス)の授業に三井住友銀行 成長事業開発部部長代理の野田楓子さんをお招きし、これまでの業務経験や、現在の成長事業開発部の仕事の概要、他のメガバンクとの三井住友銀行FGの特徴等についてお話いただいた。

現在の業務は高い成長可能性を秘めたIT分野を中心としたベンチャー企業の発掘と融資、将来の上場に備えた支援を行っており、比較的新しい事業部でありながら急成長している部署でジェンダー格差も少なくとてもやりがいがあり、かつ柔軟な働き方ができることなどが話された。

かつてメガバンクは、人気業種であったが、ゼロ金利政策による利鞘の低迷や、フィンテック企業など新規企業の参入により、最近の学生の就職希望ランキングでは、低下傾向にあるものの、新しいビジネスの種もあちこちで育っており、アジアを中心に積極的な国際展開も図っていること、また所得も高水準であり、魅力的な業種であることをお話いただいた。

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2021.11.12

Report on the guest lecture (Coordinator for International Relations, Kyoto Prefectural Official: Adam Franklin)

We invite Adam Franklin, Coordinator for International Relations, Kyoto Prefectural Official, to the professional workshop today. He discussed his own experiences as an international resident who underwent their tertiary education at Ritsumeikan, and used their academic experiences to find a job here in Japan.

In currently working at a government office as a civil servant, he shed aunique light on what it’s like to work within the Japanese system, what his day to work experience is like, and to share some advice to those who might like to follow a similar path in the future.

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2021.11.09

オープンゼミナール大会を開催しました

113日(水)に国際関係学部オープンゼミナール大会を開催しました。

2021オープンゼミ①


国際関係学部オープンゼミナール大会は、3回生以上が履修するゼミ(「専門演習」もしくは

Advanced Seminar」)を単位としたチームによるプレゼンテーション大会です。

毎年、在学生だけでなく、卒業生や企業の皆様など、学外のゲストもお招きして開催しています。

今年は対面とオンラインのハイブリッドによる「ポスタープレゼンテーション形式」で開催。

31チームが発表を行いました。

 2021オープンゼミ③

2021オープンゼミ②

2021オープンゼミ⑤

各チームの発表は以下の特設HPからご確認ください。

2021年 オープンゼミナール大会HP>

https://www.ritsumei.ac.jp/ir/open-seminar/overview/

当日は非常に多くの在学生、企業ご担当者様、卒業生、高校生、教員が恒心館1階に集い、

発表チームのプレゼンテーションに熱心に耳を傾けていただくとともに、

時間いっぱいまで活気溢れる質疑応答が行われました。

2021オープンゼミ④

2021オープンゼミ⑥

コロナ禍での約1年半、こうした機会がなかなか持てない中、ゼミや専攻、学年を超えて学生同士

が交流する貴重なイベントとなりました。

 プレゼンをした学生は、当日オーディエンスからたくさんのフィードバックをいただくことが

できましたので、この経験を今後のゼミ活動、卒業研究の作成に活かしていただければと思います。

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2021.11.5

ゲスト講義実施報告(元:国連開発計画(UNDP)駐日代表:弓削昭子様)

法政大学法学部教授の弓削昭子氏をお招きし、国際連合入門の授業内にて「国連の課題と展望」について講義を行っていただいた。弓削氏は、長く国連開発計画(UNDP)に勤務され、大学に転職される直前は、UNDP駐日代表と総裁特別顧問を兼任されていた。

講義の内容は、国連の活動の中でも、ご自身が関与されていた社会経済開発分野に特化したものであった。国際社会の課題と国連の動きについて、ミレニアム開発目標(MDGs)と持続可能な開発目標(SDGs)の経緯と内容について触れた後に、国連の役割と展望について、ご自身の経験を踏まえた持論をお話しいただいた。

今後、国連の特徴と比較優位を生かした活動を展開していく重要性とともに、マルチラテラリズムをより効果的に運用していく必要性を強調。また、国連の可能性と限界について、「国連を考える上で理想主義は現実的ではない」との見解の一方で、国家やその他アクターの一層の協力が求められていると締めくくった。

プロフェッショナル・ワークショップ(公務クラス)では、国際公務員を目指している学生を対象に、国際公務員に求められる能力と資格、どのように国際公務員のポストを得るかというトピックを中心にお話いただいた。

国連のシステムと業務を熟知している弓削教授の話は、細部に渡り具体的、かつ説得力があり、学生たちは講義内容に高い関心を示すとともに、多くの質問を投げかけた。

授業では、国際機関では自分自身でキャリア・パスを切り開いていくことが求められることが強調され、3、4年ごとに次のポストに異動することが求められることから、赴任国を渡り歩く生活を楽しむことができる精神力が必要であるとのアドバイスがあった。

また、国連開発計画(UNDP)では、仕事の時間の5%は自分の能力向上に使うことが求められ、年頭に作成する年間業務計画の中にLearningという項目があるとのこと。国際公務員への道は平坦ではないが、チャレンジする価値があることを教えていただいた講義であった。

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2021.11.01

キャリア企画「国連・国際機関で働くってどんなこと?」を開催しました

附属校生・学部生・院生を対象としたキャリア企画、

「国連・国際機関で働くってどんなこと?」を開催しました。

国際関係研究科より、UNHCRJICAで勤務をされてきた石川 幸子教授が登壇し、

国連や国際機関で働くとはどういうことか、国際公務員になるための方法や準備について

ご自身の経験を踏まえつつお話いただきました。

国際機関1

 

Zoomでの企画です。

国際機関のキャリアに関心のある学部生・院生・附属校の高校生約120名が参加予約し、

当日は熱心に耳を傾けていました。

 

1125日には「国連・国際機関で働きたい人セミナー」も開催されます。

 国際機関2

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2021.10.29

Report on the guest lecture (Representative director of Data Lupe Company: Kiyotsugu Yoshihara)

We invite Dr.Yoshihara Kiyotsugu, representative director of Data Lupe Company Limited, to the professional workshop today. He discussed the financial system, the difference of business styles of cooperative banks, regional banks, and mega banks in Japan, Vietnam, Philippines, as well as his professional path in banking sector for the past thirty years.

He particularly placed great emphases on Japanese banking business at present, which is considered to provide students with a more specific and in-depth understanding of working in the Japanese banking industry. Banks are now required not only to act as providers of capital but also to provide consultation to and continuously support the restructuring and development of client firms through long-term business relationships.

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2021.10.22

ゲスト講義実施報告(元外務省職員:二階堂幸弘様)

元キャリア外交官であり現在は複数の大学の講師を務めている二階堂幸弘氏をプロフェッショナル・ワークショップ(公務クラス)の授業にお招きして、外交・外交官の仕事について講義を行って頂いた。

まず、外交官としての資質は、a good communicator and connecterであることが最重要であるという。そのため、自己紹介は良い訓練になるとして、受講生一人ずつに自己紹介を求めた。

その後、二階堂氏が赴任していたオーストラリアとスイスの話でウォーミングアップをしてから、外交の話に移った。日本外交の目的は、国益の保持と拡大、及び国際社会への貢献であるという前提の下、近年は日本・日本文化(本当の日本の美)を世界に紹介すること、及び日本企業の海外進出のプロモーション等が、新たな外交の仕事に加えられた。これには「国民のための国民による外交」が必要であり、職業外交官という狭義の外交の仕事のみならず、全ての民間人が外交官であるという話が印象的であった。

講義後の質疑応答では、外交・外交官に関する一般的な質問に加え、なぜ外交官を目指したのか等の質問にも丁寧に回答頂いた。特に受講生たちの心を捉えたのは、「外交を支えているのは人と人とのコミュニケーションであり、相手との信頼関係を築くことができれば仕事も楽しくなり、何かあれば助けてもらえる。個人関係の積み重ねが外交の本質である」という部分であった。

また、英語に関して、どの程度の能力が求められるのかという質問に対しては、「日本人は日本人の英語で良い。重要なのは、何を話すのかである。コミュニケーション能力とは交渉力であり、英語はその一部」とのこと。授業終了時に、学生たちは皆、真剣は表情で自分の将来を考えてチャレンジしようという姿勢となっていたのは大きな教育効果の表れであろう。

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