アジア・マップ Vol.01 | アゼルバイジャン
アゼルバイジャン21世紀年表 1999~2022年
塩野﨑 信也(龍谷大学文学部・准教授)
1999年 | |
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5月 | 高村正彦外務大臣がアゼルバイジャンを訪れる |
10月 | 第1回日本アゼルバイジャン経済合同会議が東京で開催される |
11月 | アゼルバイジャン初のマクドナルドがオープン |
12月 | ベレディーイェ(地方自治体)の選挙が初めて実施される。 |
2000年 | |
1月 | 在アゼルバイジャン日本大使館が開設される |
11月 | バクー近郊を震源とするマグニチュード6.8の大規模な地震が発生。26名が死亡するなど大きな被害をもたらす。 |
2001年 | |
1月 | 欧州評議会に加盟 |
11月 | 第1回世界アゼルバイジャン人大会が開催される。 それまでラテン文字と併用されていたキリル文字によるアゼルバイジャン語表記を廃止。ラテン文字表記に完全に移行する 世界観光機関に加盟。 |
2002年 | |
2月 | ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世がアゼルバイジャンを訪れる |
4月 | トルクメニスタンのアシガバードで第1回カスピ海サミットが開催され、カスピ海領有問題について協議される |
6月 | 大統領直属の「在外アゼルバイジャン人担当政府委員会」が設立される |
9月 | バクーからジョージアのトビリシを経由して、トルコのジェイハンに石油を輸送する「BTCパイプライン」の建設が開始される。 |
2003年 | |
8月 | ヘイダル・アリエフ大統領(第3代。1993年~)が、息子イルハンを首相に任命 |
10月 | ヘイダル・アリエフがイルハンを後継者に指名 |
10月 | 大統領選挙。イルハン・アリエフが大勝し、大統領に就任 |
12月 | ヘイダル・アリエフ死去。 |
2004年 | |
1月 | 「アゼルバイジャン国定百科事典の出版に関する」大統領令が発布される |
8月 | イラン大統領ハータミーがアゼルバイジャンを訪問 |
イルハン・アリエフ大統領は、この年、ウズベキスタン、トルコ、ルーマニア、ウクライナを公式訪問。 | |
2005年 | |
2月 | カスピ海海洋鉱区の中央アゼリ鉱区で原油生産開始 |
6月 | バクー市のヘイダル・アリエフ像が除幕 |
10月 | 在日アゼルバイジャン大使館が開設 |
11月 | 議会選挙。与党「新アゼルバイジャン党」が圧勝 |
12月 | カスピ海海洋鉱区の西アゼリ鉱区で原油生産開始。 |
2006年 | |
1月 | 通貨マナトのデノミネーションの実施。1新マナト=5000旧マナト |
3月 | イルハン・アリエフ大統領が訪日 |
4月 | トルコ大統領セゼルがアゼルバイジャンを訪問 イルハン・アリエフ大統領がアメリカを訪問 |
5月 | BTCパイプライン完成。 |
2007年 | |
8月 | バクー市で高層ビル倒壊事件が発生。12人が死亡 |
バクーからトビリシを経由して、トルコのエルズルムに天然ガスを輸送する「BTEパイプライン」が稼働開始。 トルコがアゼルバイジャンに対するビザを廃止。 『アゼルバイジャン国定百科事典』(全25巻)の出版が始まる(2022年現在出版継続中)。 『アゼルバイジャン史』(全7巻)が出版される。 |
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2008年 | |
3月 | ナゴルノ゠カラバフでアゼルバイジャン軍とアルメニア軍との間に大規模な軍事衝突が発生 |
4月 | カスピ海海洋鉱区のグナシリ鉱区で原油生産開始 |
10月 | イルハン・アリエフが大統領に当選(2期目) |
11月 | アルメニアとの間にナゴルノ゠カラバフ問題の解決に向けた合意が成立。「モスクワ宣言」。 |
2009年 | |
3月 | 国民投票により憲法改定。大統領の3選を禁止する規定を削除。 国立石油アカデミーにて銃撃事件が発生。容疑者を含めて13名が死亡。 |
2010年 | |
5月 | トルコとの間に戦略的パートナーシップ・相互支援協定を締結 |
9月 | 国旗公園が完成 |
11月 | 第3回カスピ海サミットがバクーにて開催される。「バクー共同宣言」を採択。 議会選挙。与党「新アゼルバイジャン党」が圧勝。 |
2011年 | |
6月 | バクー地下鉄の26番目の駅としてデルネギュル駅が開業。さらに50以上の新駅を設置する延伸・拡張計画が発表される |
9月 | 2020年開催夏季オリンピックの開催都市として立候補(2012年5月、1次選考にて落選) |
11月 | ゲベレ国際空港が開港。 |
2012年 | |
1月 | 国連安全保障理事会の非常任理事国に選出される(~2013年) |
5月 | ユーロビジョン・ソング・コンテストがバクーにて開催。 ヘイダル・アリエフ・センターが完成 |
2020年までの発展計画「アゼルバイジャン2020:将来展望」が策定され、情報通信技術や農業の振興など、非石油産業の育成方針が示される。 | |
2013年 | |
2月 | アゼルバイジャン初の人工衛星がフランス・ギアナ宇宙センターから打ち上げられる |
6月 | ロシア大統領プーチンがアゼルバイジャンを訪問 |
10月 | イルハン・アリエフが大統領に当選(3期目) |
フレイムタワーが完成。 | |
2014年 | |
4月 | ヘイダル・アリエフ国際空港の新ターミナルが開業 |
11月 | カスピ海海洋鉱区の西チラグ鉱区で原油生産開始 |
12月 | ヘイダル・モスクが完成 |
絨毯博物館がリニューアルオープン。 | |
2015年 | |
5月 | 麻生太郎副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣がアジア開発銀行総会出席のためアゼルバイジャンを訪れる |
6月 | 第1回ヨーロッパ競技大会がバクーで開催される |
11月 | 議会選挙。与党「新アゼルバイジャン党」が圧勝 |
通貨マナトの2度にわたる切り下げ。 | |
2016年 | |
4月 | 日本・アゼルバイジャン間の関係強化及び相互理解の促進に寄与したとして、アビド・シャリフォフ副首相に旭日大綬章を授与。 ナゴルノ゠カラバフでアゼルバイジャン軍とアルメニア軍との間に大規模な軍事衝突が発生 |
6月 | F1の第1回アゼルバイジャン・グランプリが開催される |
9月 | 国民投票により憲法改正。大統領の任期を5年から7年に延長。第一副大統領などの新ポストを設置 第42回チェス・オリンピアードがバクーで開催される |
ヘイダル・アリエフ国際空港と小松空港との間に貨物便が就航。 | |
2017年 | |
1月 | 通貨制度が変動相場制に移行 |
2月 | メフリバン・アリエヴァ大統領夫人が、第一副大統領に任命される |
5月 | イスラム諸国連合競技大会がバクーで開催される |
10月 | バクー、トビリシ、トルコのカルスを結ぶBTK鉄道が開業 |
ヘイダル・アリエフ国際空港と関西国際空港との間に貨物便が就航。 | |
2018年 | |
4月 | イルハン・アリエフが大統領に当選(4期目) |
9月 | 河野太郎外務大臣がアゼルバイジャンを訪れる。 世界柔道選手権大会がバクーで開幕。 |
2019年 | |
7月 | ヨーロッパユースオリンピックフェスティバルがバクーで開催される。 |
2020年 | |
2月 | 議会選挙。与党「新アゼルバイジャン党」が圧勝 |
9月 | アゼルバイジャン軍がナゴルノ゠カラバフに向けて進攻を開始。同地に駐留していたアルメニア軍と激しい戦闘状態に突入 |
11月 | アゼルバイジャン軍は要衝シュシャを制圧。これによってアゼルバイジャンの勝利が確定し、アルメニアとの間に停戦協定が結ばれる。アゼルバイジャンは、ナゴルノ゠カラバフの一部を奪還。 |
2021年 | |
2月 | ヘイダル・アリエフ国際空港と新東京国際空港との間に貨物便が就航 |
4月 | 2020年の戦争の結果を受けて、バクーに戦勝記念公園が作られる |
12月 | トルコ大統領エルドアンがアゼルバイジャンを訪問。アリエフ大統領とともにシュシャも訪れる |
ナゴルノ゠カラバフを巡るアルメニアとの比較的小規模な武力衝突が散発する。 | |
2022年 | |
9月 | ナゴルノ゠カラバフにおいて、アゼルバイジャン軍とアルメニア軍との間で大規模な武力衝突が発生 |
外交関係樹立30周年を記念した「日・アゼルバイジャン友好年」と位置付けられ、各種イベントが開催される。 |
書誌情報
塩野崎真也「アゼルバイジャン21世紀年表 1999〜2022年」『アジア・マップ:アジア・日本研究Webマガジン』Vol.1, AZ.3.03(2023年1月10日掲載)
リンク: https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/asia_map_vol01/azerbaijan/timeline//