アジア・マップ Vol.02 | ベトナム

ベトナム21世紀年表

小田 なら(東京外国語大学世界言語社会教育センター・講師)

1999年
3月 カンボジアと第1回国境問題共同委員会開催。
12月 ホイアン、ミーソン聖域、世界遺産に登録。
12月 中越陸上国境協定調印。
2000年
1月 カンザーのマングローブ林、ユネスコの生物圏保護地区に指定。
4月 ベトナム戦争終結25周年記念式典 各地で開催。
7月 アメリカと通商協定調印。
11月 成田―ホーチミン市直行便就航。
2001年
2月 中部高原で少数民族暴動(デガ運動)発生。
4月 ベトナム共産党第9回党大会 ノン・ドゥック・マイン書記長選出。
12月 「ベトナムのマフィア」ナムカム逮捕、1992年憲法一部改正。
2002年
5月 ロシア軍、カムラン湾から撤退完了。
6月 カンボジアと国境に関する合同委員会臨時会合開催(1985年協定を尊重)、成田―ハノイ直行便就航。
2003年
2月 EUと通商協定に調印、ハノイで新型肺炎SARS感染発覚。2か月後にWHOがベトナムのSARS制圧を発表(世界初)。
10月 鳥インフエンザ感染発生。
11月 米艦船がベトナム戦争終結以来はじめてサイゴン港に入港。
2004年
1月 元南ベトナム副大統領グエン・カオ・キが亡命先のアメリカから一時帰国。
4月 中部高原で再び少数民族暴動発生。
5月 ディエンビエンフー戦勝50周年式典開催。
2005年
6月 ファン・ヴァン・カイ首相、初のベトナムの首相としての米公式訪問。
11月 鳥インフルエンザによる死者が計42人に。
2006年
4月 ベトナム共産党第10回大会でノン・ドゥック・マイン書記長再選。
5月 ホーチミン市でWTO加盟に関するアメリカとの二国間交渉合意文書に調印。
10月 グエン・タン・ズン首相が日本に公式訪問。
11月 WTO一般理事会、ベトナムのWTO加盟を承認。
2007年
1月 WTOに正式加盟。
3月 雄王(フンヴオン)の命日(旧暦3月10日)を祝日にする国会決議を採択。
5月 国会議員選挙で独立候補の当選1人。
9月 日本の援助で建設中のカントー橋で崩落事故、死者55名。
11月 グエン・ミン・チェット国家主席の日本訪問。
2008年
1月 国連安保理の非常任理事国に(任期2年)。
2月 ホーチミン市で地下鉄起工式。
12月 日本・ベトナム経済連携協定(JVEPA)調印。
2009年
4月 アジアにおける平和と繁栄のための戦略的パートナーシップに関する日越共同声明発表。
10月 日本・ベトナム経済連携協定(JVEPA)発効。
11月 中国との領土国境画定。
2010年
4月 ハノイでASEAN首脳会議を開催。
8月 ハノイのタンロン遺跡、ユネスコ世界遺産に登録。
10月 ハノイ建都1000周年。
2011年
1月 ベトナム共産党第11回大会、グエン・フー・チョンを書記長に選出。
5月 国会議員選挙で独立候補の当選が4人に。
7月 第13期第1回国会で、グエン・タン・ズン首相が再任。
2012年
4月 JVEPAに基づき、ベトナムからの看護師・介護福祉士候補者の受け入れ決定。
7月 ベトナム海洋法公布、南沙諸島・西沙諸島の領有権を主張。
2013年
11月 国連人権理事会理事国に選出。改正1992年憲法(2013年憲法)を採択。改正土地法成立、土地使用権が50年に延長
2014年
5月 ハノイ、ホーチミン市などで過去最大規模の反中デモ。
6月 JVEPAによるベトナム人看護師・介護福祉士第1期生が来日。
2015年
7月 グエン・フー・チョン書記長、共産党書記長として初の米公式訪問。
9月 グエン・フー・チョン書記長訪日。
2016年
1月 ベトナム共産党第12回大会でグエン・フー・チョン書記長が2選。
4月 台湾系企業による汚水排出事件。抗議行動が翌年まで相次ぐ。
5月 オバマ米大統領訪越。
9月 ベトナム国家大学ハノイ校日越大学(日越大学)開校。
2017年
2月以降 経済犯罪にかかる逮捕・裁判が相次ぐ。
4月 土地収用をめぐる住民と当局の衝突。
11月 APEC議長国としてダナン市で首脳会談を開催。GDP成長率6.81%を記録
2018年
6月 経済特区法案への大規模反対デモが各地で頻発、審議を行わない方針に。
9月 チャン・ダイ・クアン国家主席が急逝、翌月グエン・フー・チョン書記長が国家主席を兼任。
党書記長と国家主席の兼任は歴史上3度目。
2019年
1月 サイバーセキュリティ法施行。
2月 米朝首脳会談をハノイで開催。中越国境戦争勃発40周年。
10月 グエン・スアン・フック首相訪日。イギリスでベトナム人密入国者39人が冷凍コンテナで死亡する事件。
2020年

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大防止のため都市・地区封鎖、国際線停止を伴う抑制政策。早期抑制に成功し死者は35人にとどまる。
9月 台風・豪雨で中部に甚大な被害。
10月 菅首相、就任後初の外遊で訪越。
2021年

1~2月開催のベトナム共産党第13回大会でグエン・フー・チョン書記長が3選。
4月 4月末からホーチミン市でデルタ株の大流行(第4波)、社会隔離措置実施の末、政府はウィズコロナへ路線転換。
11月 ハノイ市で初の都市鉄道(メトロ2A線)が商業運転を開始。
2022年
2月 国際線定期便の運航制限撤廃。
3月 観光客受け入れ再開。
5月 第31回東南アジア競技大会(SEA Games 31)開催、同大会史上最多の金メダルを獲得。
インフレ率は前年比2.59%上昇、6月にはガソリン価格が過去最高値をマーク。全国的にデング熱の感染が深刻化。

『現代ベトナムを知るための60章』第2版(2012年、明石書店)および「アジア動向年報」(アジア経済研究所)2000~2022年版を参照に作成。