国際ネットワーク

研究所が推進する国際ネットワーク、研究の国際連携

本研究所では、「アジアのゲートウェイ」「アジア・日本研究の世界的なハブ」「研究のグローバル化と国際発信の強化」などを実現するために、アジアや世界の大学とのネットワーク形成、研究の国際連携を推進しています。

Meridian180(国際的オンラインフォーラム)

 最近の展開の中で特筆すべきは、研究交流協定を米国のコーネル大学(2018年)、ノースウェスタン大学(2019年)と結び、国際的なオンラインフォーラム(多言語の政策提言プラットフォーム)である「Meridian180」に参加していることです。これはアジア太平洋をはじめとする世界の大学が拠点となってグローバルなネットワークを形成し、種々の分野の専門家たちが地球的・地域的な問題群について知見を持ち寄り、オンラインで討議をおこない、国際的な提言をおこなうフォーラムとなっています。

 本学では2018年度にMeridian180に参加する研究グループを立ち上げ(研究部による公募「コーネル大学との協力協定に基づく成果発信プログラム」に基づく)、2018年6月の香港での「Meridian180 Global Summit」への参加や、2019年2月の国際カンファレンス「スマート&シュリンキングシティ」の開催(アジア日本研究所、地域情報研究所、サステイナビリティ学研究センターの共催)を経て、2019年3~4月に、国際オンラインフォーラム「スマート&シュリンキングシティ」を初めて主 宰しました(下 写真参照。英語・日本語等 要約 、リンクをご覧下さい)。





本学はまた、2019年から、このネットワークの「日本支部」にあたる役割を担っています。その実務は本研究所が担当し、日本国内の研究者、官界・実業界やNGOなどの専門家に対して、フォーラムへの参加を呼びかけています。 このフォーラムは会員制(無料)となっており、それに参加することで地球的な公益に貢献する機会と、世界の専門家たちと自由に意見交換し、研究の最先端の情報を得る機会が得られます。

ご興味のある方は、メールでお問い合わせください。

Email: meridian@st.ritsumei.ac.jp

国際連携

本研究所では、アジア諸国のさまざまな大学、アジア・日本研究に関わりの深い世界の大学と、積極的に研究の国際連携を推進しています。

オーストラリア国立大学(ANU)とは、2019年に開設されたグローバル教養学部でも教学の連携がなされていますが、本研究所では2016年から教員交流を開始し、ANUから派遣される教員を毎年、客員研究者として受け入れ、共同研究を実施しています。(《ANUから 客員研究員》リストはこちら)

2019年度からは、本学からANUへの教員派遣のプログラムも開始されました。

アジア・日本研究推進プログラムを通じた国際連携も盛んに実施されており、中国、韓国、台湾、ベトナム、インドネシア、タイなどの大学、研究者と緊密な共同研究が進められています。

国際研究集会

 本研究所では、国際連携の一環として、国際研究集会の実施や参加を推進しています。

 2018年2月には、コーネル大学と研究協力を始めるにあたって、プレキックオフミーティングを開催し、Meridian180への参加へ向けて、「Is Democracy Sustainable in an Aging Nation?」と「Global Data Governance」をめぐるワークショップを開催しました。

 その次の段階として、2018年6月に香港で開催された年1回のMeridian180国際会議である「Meridian180 Global Summit」に参加し、「Smart & Shrinking Cities」に関する分科会を主宰しました。

 2018年3月には、本研究所にとって初の海外での国際会議が、インドネシアのマラン市で開催されました。これは、同市のインドネシア・Brawijaya大学と本研究所の共催による「The 9th International Conference on Global Resource Conservation (ICGRC)」で、アジア・日本研究推進プログラムからは3プログラムが参加しました。

 2019年2月には、大阪いばらきキャンパスで、国際カンファレンス「スマート&シュリンキングシティ」を開催しました(地域情報研究所、サステイナビリティ学研究センターとの共催)。この機会に、堺市の協力を得てフィールドトリップをおこない、国際的な文化交流も実践することができました。

 2019年度は、英国・ダラム大学、マレーシア国民大学との共同シンポジウム、ワークショップが開催されたほか、研究所重点研究プログラムと連動した国際シンポジウムも企画されています。

 今後も、さまざまな国際研究集会を主催・共催し、またセッション参加などを推進していきます。

《本研究所が関わる国際研究集会》

2019年10月:マレーシア(プトラジャヤ)で国際コロキウム「アジア的文明・発展経路」(共催)

2019年10月:マレーシア(バンギ)で国際シンポジウム「イスラーム・文明・科学」(共催)

2019年9月:国際「イスラーム経済」ワークショップを、ダラム大学、京都大学と共催

2019年5月:「東アジア安保環境の変化と朝鮮半島の未来/Changing East Asian Security Environment and Future of the Korean Peninsula」を後援。

2019年2月:国際カンファレンス「スマート&シュリンキングシティ」

2018年6月:香港での「Meridian180 Global Summit」

2018年4月:国際シンポジウム「南北首脳会談とその後の展望」(共催)

2018年3月:マラン市(インドネシア)での初の海外での国際会議共催(インドネシア・Brawijaya大学と)

2018年2月:コーネル大学とのプレキックオフミーティング