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2020.07.26

第3回AJI 学際セミナー開催:「普遍史書研究から中東イスラーム地域史を再考する」

 2020年6月30日、第3回AJI学際セミナーをオンラインで開催しました。今回は大塚修先生(東京大学総合文化研究科・准教授)をお招きして、「普遍史書研究から中東イスラーム地域史を再考する」というテーマで、人類の創造から同時代史に至る人類史を叙述する「普遍史」という歴史叙述について、イスラーム世界の事例に焦点をあててご報告いただきました。初期イスラーム時代における普遍史の叙述と、そこでのクルアーンと聖書との関わりに始まり、ペルシアやトルコ系王朝において、古代史、旧約的歴史観、イスラーム以降の王朝史の相克のなかで、どのように歴史叙述が編まれてきたのかという問題を紹介していただきました。イスラーム世界における普遍史の多様性について論じられたご報告に対して、参加者からは、グローバル・ヒストリーをはじめとする世界史叙述の新動向の観点から質問が寄せられました。