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2022.04.14

Dr.ハシャンのイスラーム経済研究の単著が刊行されました。

『イスラーム経済の原像:ムハンマド時代の法規定形成から現代の革新まで』

Dr.ハシャンのイスラーム経済研究サムネイル

 アジア・日本研究所のハシャン・アンマール准教授(日本式表記なので、ハシャンが姓です)が、博士論文を基に、修了後に発展させた研究をも合わせて、単著を刊行しました(ナカニシヤ出版)。

 イスラーム経済は、利子を取らない「無利子銀行」が有名ですが、本書は、その起源となる西暦7世紀のイスラーム経済構想がどのようなものだったのかを、史資料を丹念に読み解いて再現するという壮大な試みをおこなうとともに、そこからさらに現代におけるイスラーム経済の活動を批判的に分析しています。また、最近話題になっているハラール食品についても、イスラーム経済研究の対象とすべきという新しい立場を打ち出して、議論を展開しています。

 この出版は、日本学術振興会の出版助成を受けました。

 現在、ハシャン准教授は、科研費・基盤研究(B)で、次の課題として「アジア・ムスリム諸国の相互扶助の新展開:ポスト新自由主義期のイスラーム経済再構築」研究プロジェクトを、また学術変革領域研究(A)「イスラーム信頼学」の公募研究として「イスラーム福祉制度を通した互助の信頼学:金融デジタル化を用いた寄進の新展開」研究員プロジェクトを推進しています。

ハシャン准教授の紹介ページは、こちら

2022年6月3日にブックローンチが開催されます。詳細は、こちら