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2022.04.15

Dr.李眞恵のコリアン・ディアスポラ研究の単著が刊行されました。

『二つのアジアを生きる:現代カザフスタンにおける民族問題と高麗人(コリョ・サラム)ディアスポラの文化変容』

二つのアジアサムネイル

 立命館大学OIC総合研究機構の李眞恵(いじんへ)専門研究員(刊行時は学振・外国人特別研究員、立命館大学プロジェクト研究員)が、博士論文を基に、修了後に発展させた研究をも合わせて、単著を刊行しました(ナカニシヤ出版)。

 「コリョ・サラム」とは、中央アジア諸国に住む朝鮮半島出身者のディアスポラ・コミュニティで、各国でエスニック・マイノリティとして、アイデンティティと社会生活を確保するために苦闘してきました。本書は、カザフスタンにおけるそのような集団が、ソ連時代からその後の独立時代へと変化する中で、どのように生きてきたかを豊富な資料と現地調査から描き出しています。中央アジア地域研究、旧ソ連地域研究の成果です。

 本書は、京都大学から出版助成を受けました。

 李さんはまた、アジア・日本研究所から、編著 Asian Diaspora in the Era of Globalization: Lived Experiences among Different Culturesを刊行しています(2021年12月)。李さんが2019年に分担執筆した (題名はイタリックで) Korean Diaspora across the World: Homeland in History, Memory, Imagination, Media and Reality (Lexington Books) は、全米コミュニケーション学会から「2020年傑出図書賞」を受賞しました。

 李さんの紹介ページは、こちら