NEWS

2023.06.09

【報告】AJI Journal (Vol.4)優秀論文賞授与式を開催しました（2023年5月30日）

　2023年5月30日 (火曜日) 13:00からOnlineでThe Journal of the Asia-Japan Research Institute（Vol.4）の優秀論文賞授与式を開催しました。開会に際して、小杉泰所よりが出席者全員への挨拶と、受賞者への祝辞が述べられ、受賞者の日々の研鑽が学術的成果へと結実したことが強調されました。

　The Journal of the Asia-Japan Research Instituteは、立命館大学や世界中のその他の研究機関からアジア・日本研究の研究成果を発信するために2019年に創刊されました。本誌は、厳格な二重盲査読（double-blind peer review）を採用し、質的に優れた学術論文を厳選して掲載するものです。創刊以来、投稿論文数は年々増加しており、小杉所長はこの学際的な学術誌の成功に貢献した全著者と全査読者に感謝の意を改めて表しました。

　今回の受賞では、編集委員会が総合的に判断し、1件のGold Award 、 2件のSilver Awardが授与されました。

　Gold Awardに選ばれたのは以下の論文です。
・Kanjana Phuaknian, “Factors Contributing to Community-Based Disaster Risk Reduction for Foreign Residents in Japan”

　Silver Awardに選ばれた論文は以下の通りです。
・Abu Baker Rafat Khan and Tomohiko Yoshida, “Measuring the Impact of Travel Behavior in an Urban Form on Location Affordability in Rawalpindi-Islamabad, Pakistan”
・Muhammad Riza Nurdin, “Examining the Effectiveness of Government Agencies in Disaster Recovery: Evidence from Indonesia”

各受賞者に送られた記念楯と表彰状

　Silver Award受賞者の一人であるAbu Baker Rafat Khan氏は受賞のスピーチにおいて受賞への感謝とともに、監修者である吉田智彦教授の尽力と支援、および、執筆した論文に対する有益な査読コメントに対して編集委員会に対する感謝の意を表しました。

受賞者挨拶をするAbu Baker Rafat Khan 氏

　つづいて、Silver Award を受賞したDr. Muhammad Riza Nurdinは、インドネシアの大災害の甚大な影響を実際に目の当たりにするなかで、自然災害の影響を受けた脆弱なコミュニティを支援するために研究者としてのキャリアを捧げてきたことについて話しました。また、研究を導いてくれた廣野美和教授（立命館大学 グローバル教養学部）、建設的なフィードバックを与えた査読者、また、小杉所長、Anthony Brewer教授、Ammar Khashan教授らを中心とする論文の執筆や研究活動への持続的な支援に感謝の意が評されました。

受賞者挨拶をするDr. Muhammad Riza Nurdin

　Gold Award受賞者のKanjana Phuaknian氏は、研究指導を行う豊田祐輔教授（立命館大学 政策学部）に感謝の言葉を述べ、執筆家庭でコメントやアドバイスを与えてくれた方々に謝辞を送りました。また、外国人居住者の防災対策が今後も強化される必要があるという重要な点にも話が及びました。

受賞者挨拶をするMs. Kanjana Phuaknian

　最後に、出席者、教授、研究者、大学関係者からは、受賞者の努力と学術分野への貴重な貢献に対して最大限の賛辞が送られ、授賞式が締めくくられました。

受賞者当日の参加者の様子