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2023.11.30

【レポート】Meridian180研究会「ポストコロナ時代の研究DXとマルチリンガリズム」を開催しました!(許智香先生:「西周の経済関連論考に見られる言葉の運用とその時代性」)

 2023年11月22日(水)、Meridian180研究会「ポストコロナ時代の研究DXとマルチリンガリズム」が開催されました。今回は、許智香先生(立命館大学衣笠総合研究機構・助教)をお招きして、「西周の経済関連論考に見られる言葉の運用とその時代性:日朝修好条規前後を中心に」という題目でご発表いただきました。

 本発表では、明治期の日本において多くの翻訳語を造り出したことで知られる知識人の西周をとりあげ、日本と朝鮮の間で結ばれた不平等条約である日朝修好条規(1876年)を軸に、彼の提示した翻訳語の時代性が検討されました。具体的には、条約締結前後の両国の事情や、外交関係者・知識人層の発言を踏まえつつ、西周の論考を通じて当時の日本における経済的観念の具体像を分析しようとするご発表でした。

 質疑応答では、翻訳活動にみる西周の社会思想、翻訳語が定着するプロセス、西周の知識人としての立ち位置などをめぐって非常に活発な質疑が行われました。

発表を行う許智香先生
発表を行う許智香先生