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2024.10.21

【刊行紹介】Dr.五十嵐美華『人権保障と地域国際機構:アフリカ連合の役割と可能性』(2024年、晃洋書房)

Dr.五十嵐美華(立命館アジア・日本研究機構 専門研究員)が『人権保障と地域国際機構:アフリカ連合の役割と可能性』(2024年、晃洋書房)を刊行しました。本書では、アフリカ連合を事例に、理論的・制度的側面から、普遍的な価値の実現と地域特有の事情の両立がいかに志向され、その際に地域国際機構がいかなる役割を果たすのかを明らかにしています。

国際社会においては、しばしば「普遍性」と「多様性」が衝突する場面が存在します。特に、「人権の尊重」という場面においては、西洋発祥の国際的な人権規範は、地域特有の価値観や事情を持つアフリカに合わない場合があります。その際、地域国際機構であるアフリカ連合は、いかに「多様性」と「普遍性」の両者を調整するかを検討したのが本書です。

本書では、アフリカ連合が人権の尊重を内面化するに至った経緯や、アフリカ連合の代表的な人権規範である「バンジュール憲章」がいかにして採択に至ったのか等の点について、国際法社会学の理論を用いて詳細に検討しています。これによって、非欧米圏文化における地域的人権保障制度設立の意義を検討したことも、本書の特徴です。

2024年11月13日(月)17:00から、アジア・日本研究所(AJI)では、本書のブックローンチを行います。ご関心をお持ちの方は、是非ご参加ください。ブックローンチはオンラインで行われます。参加登録は、下記のイベント・ポスターから行ってください。