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2024.11.05

西澤幹雄教授(アジア・日本研究所運営委員)がインドネシアの国際会議(第1回ICJAM/第15回ICGRC)で招待講演を行いました!

2024年9月10日(火)から2日間、インドネシアの東ジャワ州マランにおいて、第1回ジャムウと代替医療国際会議・第15回地球資源保全国際会議「自然と健康の調和:生物資源探査の実施と規制」が開催されました。開催場所のマランは標高600 mに位置する大学町で、近くには大きなカルデラを持つブロモ山と、ジャワ島の最高峰であるスメル山があります。この風景(国立公園)はこの国際学会のポスターにもなっています。

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国際会議(第1回ジャムウと代替医療国際会議・第15回地球資源保全国際会議)のポスター。背景はブロモ山(前)とスメル山(後)

西澤幹雄 特任教授は基調講演に招かれ、「日本の伝統医薬である漢方医学の研究」について研究成果を説明しました。その中で、日本の伝統医学である漢方薬に用いられる生薬であるソウジュツ(シナオケラの根茎)、カシュウ(ツルドクダミの根茎)などに関する研究で得られた最新知見を紹介しました。西澤教授は、漢方薬の研究方法を紹介し、生薬の成分が腎臓病や腎性貧血に効果があることを示し、これらの手法がインドネシア伝統医学であるジャムウ研究にも応用可能であることを述べました。

この国際学会は、ブラビジャヤ大学「代替医療と機能性食品研究センター」に所属するディニア・R・デビジャヤンティ講師がオーガナイズしました。デビジャヤンティ講師は立命館大学から博士号を授与されています。この国際会議の成果は、ジャムウに用いる薬用植物の研究をさらに発展させ、治療薬や機能性食品としての利用を広げる端緒となることでしょう。

関連するホームページhttps://icgrc.ub.ac.id

写真2
学会の講演の様子

写真3
西澤教授(左)とデビジャヤンティ講師(右)