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2019.10.31
マレーシアで、国際コロキウム「アジア的文明・発展経路」を共催
2019年10月17日、マレーシアの行政新首都であるプトラジャヤ(首都クアラルンプール南郊)で、国際コロキアム「アジア的文明・発展経路」が開催され、本研究所も共催機関の1つとして、参加しました。本研究所にとっては、「研究所重点研究プログラム」の一環としておこなわれている「アジア的文明・発展経路」プロジェクトと連動しています。
このコロキアムに、本研究所メンバーのDr.フィトリオをリーダーとするグループが、若手研究者向けの「キャリア形成力支援プログラム」の支援を受けて、セッションを組んで参加しました。セッション名は、
Sustainability, Urbanization and Development in Southeast Asia: Indonesian Case Studies
というもので、リーダーとともに政策科学研究科の院生3人が研究発表をおこないました。
研究発表するDr.フィトリオ
右から政策科学研究科のロニさん、ティカさん、マーリクさん
それぞれの発表テーマは次のとおりです。
Fitrio Ashardiono, “Coffee Cultivation and Rural Development in the Era of Climate Change: The Case of Solok Region West Sumatra”
Roni Armis, “Capitalizing on Citizens' Place Attachment in City Regeneration: Post-mining Communities in Sawah Lunto, West Sumatra”
Alpraditia Malik, “Dimensions of Place Attachment in Public Housing Relocation: Case of Low Income Residents in Tangerang City, Greater Jakarta”
Kartika Puspita Sari, “Integrating Technology with Local Knowledge for Disaster Education: Utilizing e-Maps for Risk Communication in Two Javanese Cities”
また別セッションでは、本研究所リサーチ・フェローのDr.松井信之が、次の研究発表をおこないました。
Nobuyuki Matsui, “Asia-Japan Relations in the Era of Globalization: Reflecting upon Modern Japanese Intellectuals’ Images of Asia”
Dr.松井
いずれの発表も、非常に明晰な論点を提起する刺激的なもので、マレーシア側の参加者からとても厚意的な反応を得ることができました。
このような国際的な研究集会で発表することは、本人にとって励みになるだけではなく、グローバル時代の若手研究者がみな経験すべきことでもあります。参加したメンバーも口を揃えて、非常にいい経験だったと話していました。
ランチタイムやティータイムに、同世代の他の国の若手研究者と懇談する中でも、それぞれに有益な経験を得たようです。
「アジア的文明・発展経路」は非常に重要なテーマの1つですので、今回を第1回目として、来年度もこのような国際コロキアムを開催する予定です。
コロキアム参加者