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2025.01.30

【レポート】松井信之先生がEuropean Network of Japanese Philosophyカンファレンスで発表を行いました!(「日本哲学」研究ユニット)

2024年9月6日~9月8日にかけて、エストニアのタリン大学において、第8回European Network of Japanese Philosophy Conferenceが行われ、アジア・日本研究所(AJI)から松井信之先生がパネル参加者として発表しました。本発表は、AJIにおける「立命館発・創成的アジア・日本研究」開発ユニット内の「日本哲学」研究ユニットの一環として行われました。


タリン歴史地区の一角にある石造りの歴史的建造物(城壁)

パネルの全体タイトルは“Politics of Utopia in 20thCentury Japanese Thought”と題し、松井先生とともに、フェルナンド・ウィルツ先生(京都大学助教)および中村徳仁先生(トゥーピンゲン大学 専門研究員)が参加しました。個別の発表においては、西田幾多郎の同時代人である在野の思想家・土田杏村の理論と実践を焦点化する研究発表(Wirtz先生)、戸坂潤とエルンスト・ブロッホを並行的に読解し、批判とユートピア精神の絡まり合いを捉える研究発表(中村先生)、戦後日本において「リズム」の観点から世界の変容を捉える思想的系譜を掘り出す研究発表(松井先生)など、様々な思想家や視点から、近代日本においてユートピアの精神とは何であったか/何でありうるか、ということについて議論されました。


パネルに参加した中村徳仁先生(右)、松井信之先生(中央)、フェルナンド・ウィルツ先生(左)